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執筆者の写真t-ogino

内装天井にルーバーを効果的に設置!素材と色の組み合わせでスタイリングする設計(マンションリノベ東京都板橋区)

更新日:8月10日


間接照明を仕込んだルーバー天井

本来、外部で使うルーバーを室内に設置する事で、外の空気感を感じ、カフェテラスの様な皆がいる場の雰囲気を持つリビングを設計しました。


ルーバーとは、細長い材料を細かいピッチで平行に並べてた建築部材で、庇の様に設置し、太陽の光りを和らげ影にしたり、外から内部を見えづらくする為に作ります。

外部にあるはずのルーバーを室内に設置することで、室内にいながら擬似的に外部にいる様な感覚になります。

ルーバー天井

都会のマンション暮らしでは、庭やテラスは持てません。であれば、リビングを庭やテラスの様な、外に居る様な心地良い空間にしたいなと考えました。


ルーバーには照明を仕込み、太陽の光がルーバーの隙間から漏れ出るさまにもなっています。当然、影も出来る。

3っつの各個室から、リビングダイニングに出る入り口の前にルーバーを並べる事で、「室内→テラス→外部」という場所の配列が想起され、「個室→中間領域→共用部(リビング)」という、空間の特徴がより強くなり、リビングが室内にある、庭の様な場所になります。

ルーバー天井のあるマンションリノベーション

スタイリングする時、あくまで素材と色彩の「組み合わせ」をどうするかがポイント。


トーンを揃えたり、敢えて対比させたり。


このルーバー天井の家では、白色の壁と白色の天井に、濃い茶色の木のルーバーと、同系の色彩のキッチンにして、色彩を対比させ、濃茶色を目立たせています。白と濃茶を中和する為に、フローリングは中間色を、ポイントの差し色でグレーのタイルを貼り、空間に変化をつけています。

間接照明を仕込んだルーバー天井

シックな印象だけれど、白を背景にしているので、明るい内装になっています。


これを、

全部を濃色にすると、シックで重厚。

全部を白色にすると、明るくフラットなイメージになります。

シックなキッチンプラン

この材料好き、あの材料気に入った、この色が良いと、一つずつ選ぶと上手くいかなくてて、全体をトータルに組み合わせて考えないとチグハグになってしまう為、大事なのは、「組み合わせ」です。



天井にルーバーを設置する、デザイン的な理由


インテリアの天井にルーバーを設置するデザイン的な理由については、機能性と美観の両方から考えることができます。以下に詳しく説明します。


1. 空間の視覚的な広がりと奥行き感の演出

  • ルーバーを天井に設置することで、空間にリズムと秩序が生まれます。スラットが規則正しく配置されることで、視覚的に天井が低く感じられたり、高く感じられたりする効果があります。例えば、長いスラットを使うと、空間がより広がって見えるため、広がり感を演出できます。


  • ルーバーの陰影効果により、奥行き感が強調され、空間に立体感を持たせることができます。これにより、シンプルな天井よりも視覚的に豊かな空間を作り出します。


2. 照明効果の強調

  • 天井ルーバーは間接照明と組み合わせて使用されることが多く、スラットの隙間から柔らかな光が漏れ出すデザインが可能です。これにより、空間全体に落ち着いた雰囲気やムードをもたらします。


  • ルーバーの隙間から光が射し込むことで、動的な陰影が生まれ、時間帯や照明の配置に応じて変化する光の演出が楽しめます。これは特に、レストランやホテルのロビーなど、雰囲気作りが重要な空間で効果的です。


3. 素材と色の多様性によるデザインの自由度

  • ルーバーは木材、金属、プラスチックなどさまざまな素材で作られるため、インテリアのスタイルに合わせて選択することができます。例えば、木製ルーバーはナチュラルで温かみのある雰囲気を、メタルルーバーはモダンで洗練された印象を与えます。


  • 色や仕上げの選択肢も豊富で、ルーバーをインテリアのアクセントカラーとして使用することができます。これにより、部屋全体の色調やデザインテーマを統一し、視覚的な調和をもたらすことができます。


4. アコースティック(音響)効果の向上

  • 天井ルーバーは音の反射や吸収を調整するために使用されることもあります。特に、木製や吸音素材を使用したルーバーは、音の響きをコントロールし、エコーを抑える効果があります。これにより、快適な音環境を作り出すことができ、オフィスや会議室、レストランなどでの利用が一般的です。


5. 空間の仕切りやゾーニングの強調

  • ルーバーは視線を完全に遮らないため、開放感を保ちながら空間をゾーニングする手段としても使えます。例えば、オープンスペースのリビングルームでダイニングエリアを区切る際などに、天井にルーバーを設置することで、視覚的に異なるエリアを区分けし、空間の用途を明確にすることができます。


6. 換気や空調のカバー

  • 天井のルーバーは、空調設備や配線を隠しつつ、通気性を保つのに適しています。スラットの隙間から空気が流れるため、エアコンの吹き出し口を目立たせず、デザインに一体感を持たせることが可能です。


天井にルーバーを設置することで、インテリアデザインにおける機能性と美しさを同時に高めることができます。視覚的な効果、照明の演出、素材の多様性、音響効果、空間のゾーニング、換気の確保など、さまざまな面での利点があります。これらの特性を活かすことで、住空間や商業空間において、より魅力的で快適な環境を作り出すことができます。


インテリアデザインでルーバーの色彩計画


インテリアデザインにおけるルーバーの色彩計画は、空間全体の雰囲気や印象に大きな影響を与えるため、慎重な選択が重要です。ルーバーの色は、建物の機能性やデザインコンセプト、さらには個々の部屋の用途に応じて異なります。以下に、ルーバーの色彩計画に関するポイントと具体的なアイデアを詳しく説明します。


1. 全体のデザインテーマとの調和

  • モノトーンカラー: モダンでシンプルなインテリアには、白、黒、グレーなどのモノトーンカラーがよく使用されます。これらの色は、他のデザイン要素と調和しやすく、空間に洗練された印象を与えます。白いルーバーは、空間を明るく広く見せる効果がありますし、黒やダークグレーのルーバーは高級感や落ち着いた雰囲気を演出します。


  • ナチュラルカラー: 木製ルーバーの場合、ナチュラルな木目を活かした色(オーク、ウォルナット、ヒッコリーなど)が好まれます。自然素材の色合いは、温かみのある雰囲気を作り出し、リラックスした空間を演出します。また、木目の美しさを強調するために、透明なコーティングや薄いステインが使用されることもあります。


2. アクセントカラーとしての使用

  • ルーバーをアクセントとして使う場合、インテリア全体の中で目を引く色を選ぶことができます。例えば、ニュートラルな壁や家具と対比するように、鮮やかな青、緑、赤などのルーバーを使用することで、動きや活気を空間にもたらすことができます。このような色は、特にリビングルームやキッチン、子供部屋など、明るく活発な雰囲気を求める場所で効果的です。


3. 季節やトレンドに合わせた色選び

  • ルーバーの色彩計画には、季節感や最新のデザイントレンドを反映させることも考慮されます。春や夏には、明るく軽快な色(淡いグリーン、パステルブルー、サンドベージュなど)が好まれ、秋や冬には、暖かみのある色(マスタードイエロー、テラコッタ、ディープグリーンなど)が空間に深みと豊かさを加えます。


  • トレンドカラーとしてのメタリックフィニッシュ(ブロンズ、ゴールド、シルバー)も人気です。これらの色は、インダストリアルスタイルやミッドセンチュリーモダンのインテリアにおいて、洗練されたアクセントとして使用されます。


4. 空間の用途に応じた色選び

  • オフィス空間: 集中力を高めるために、ニュートラルで落ち着いた色調(グレー、ベージュ、淡いブルー)が適しています。これにより、プロフェッショナルな印象を保ちつつ、ストレスの少ない環境を提供します。


  • リビングルーム: 家族や友人と過ごすためのリラックスした空間では、暖かみのある色(ブラウン、クリーム、グリーン)やアクセントカラーが適しています。ルーバーの色が家具やカーテンと調和することで、一体感のあるデザインが実現します。


  • キッチンやダイニングエリア: 活気のある色(オレンジ、レッド、イエロー)は、食欲を促進し、活発なコミュニケーションを促す効果があります。一方、モダンなキッチンには、クリーンでフレッシュな印象を与えるホワイトやライトグレーが合います。


5. 照明との相性を考慮

  • 照明がルーバーの色に与える影響も考慮する必要があります。例えば、白いルーバーは自然光を反射して空間を明るくしますが、同時に寒々しい印象を与えることもあります。暖色系の照明を使用することでバランスを取ることができます。


  • ダークカラーのルーバーは、照明の光を吸収し、落ち着いたムードを作り出します。ダイナミックな陰影を作り出すためにスポットライトを当てることで、立体感を強調することができます。


6. メンテナンスと耐久性も考慮

  • ルーバーの色選びには、メンテナンスのしやすさも考慮すべきです。例えば、明るい色のルーバーは汚れや埃が目立ちにくく、定期的な清掃が比較的簡単です。一方、濃い色や光沢のある仕上げは指紋や埃が目立ちやすいため、メンテナンスの頻度を高める必要があるかもしれません。


ルーバーの色彩計画は、全体のインテリアデザインに大きな影響を与える要素です。空間の用途、テーマ、季節感、照明との相性を考慮しながら、適切な色を選択することで、快適で美しい空間を作り出すことができます。色の選択は、ルーバーが単なる機能的な要素から、空間の特徴的なデザイン要素に昇華するための重要なステップです。


素材の組み合わせデザイン


インテリアデザインにおいて、木製ルーバーを他の素材と組み合わせることは、空間に温かみや自然な美しさを加える効果的な方法です。木製ルーバーの自然な質感と色合いは、さまざまな素材と組み合わせることで、現代的で洗練されたデザインから、ナチュラルでリラックスした空間まで、幅広いスタイルを実現することができます。以下では、木製ルーバーと他の素材の組み合わせデザインについて詳しく説明します。


1. 木製ルーバーと金属の組み合わせ

  • モダンでインダストリアルなスタイル: 木製ルーバーと金属(スチール、アルミニウム、ブロンズなど)を組み合わせることで、モダンでインダストリアルな雰囲気を作り出すことができます。例えば、木の温かみと金属のクールな質感の対比が、洗練された空間を演出します。


  • コントラストの強調: ダークな金属フレームと明るい木製ルーバーを組み合わせると、コントラストが強調され、視覚的なインパクトが生まれます。この組み合わせは、特にオフィスや商業スペースで人気があります。


  • 構造的な強調: 金属を使った構造的なサポートと木製ルーバーを組み合わせることで、視覚的にしっかりとした構造感を演出できます。金属フレームに木製ルーバーを挟み込むデザインは、エレガントでありながらも耐久性のある印象を与えます。


2. 木製ルーバーとガラスの組み合わせ

  • 視覚的な軽さ: ガラスと木製ルーバーを組み合わせることで、視覚的な軽さと開放感を保ちつつ、プライバシーを確保できます。ルーバーが光を柔らかく拡散し、ガラスが透明感を加えることで、明るく広々とした印象になります。


  • 自然光のコントロール: ガラスの壁や仕切りと木製ルーバーを組み合わせると、自然光をコントロールしながら室内のプライバシーを保つことができます。ガラスの透明度を調整したり、曇りガラスを使用することで、さらにデザインのバリエーションを増やすことができます。


  • エントランスやロビーでの使用: ホテルのエントランスやオフィスビルのロビーでは、木製ルーバーとガラスの組み合わせが高級感を演出し、訪問者に良い印象を与えることができます。ガラスパネルの前に木製ルーバーを設置することで、照明の反射や陰影が美しいデザイン効果を生み出します。


3. 木製ルーバーと石材の組み合わせ

  • 自然の美しさの強調: 木と石の組み合わせは、自然の美しさを強調するデザインに適しています。例えば、木製ルーバーと大理石、花崗岩などの石材を組み合わせることで、自然の素材感を強調した落ち着いた空間を作ることができます。


  • バスルームやスパのデザイン: 木製ルーバーと石材は、バスルームやスパのデザインに最適です。石の冷たさと木の温かさが組み合わさることで、リラックス効果のある空間が生まれます。石材の壁や床に木製ルーバーを取り入れることで、洗練されたリゾート感を演出できます。


  • アクセントウォールとしての使用: リビングルームやダイニングルームのアクセントウォールに、木製ルーバーと石材を組み合わせることも人気です。例えば、石の壁に水平または垂直の木製ルーバーを配置することで、視覚的に興味深いテクスチャの対比が生まれます。


4. 木製ルーバーとテキスタイルの組み合わせ

  • 暖かみのある空間: 木製ルーバーと布張りのテキスタイル(カーテン、クッション、カーペットなど)を組み合わせることで、暖かみのある居心地の良い空間を作り出せます。布の柔らかい質感が木の硬い表面を和らげ、快適さを高めます。


  • 色とパターンの調和: 木製ルーバーの色とテキスタイルの色を合わせることで、統一感のあるインテリアを実現できます。たとえば、木製ルーバーがナチュラルな色合いの場合、テキスタイルも同様のトーンの布地を選ぶことで、調和のとれた自然な空間を作り出せます。


  • 音響効果の向上: テキスタイルは音を吸収する特性があるため、木製ルーバーと組み合わせることで、音響効果を向上させることができます。これは、リビングルームやオフィスなど、音の反響を抑えたい空間で特に効果的です。


5. 木製ルーバーとコンクリートの組み合わせ

  • インダストリアルとナチュラルの融合: コンクリートの無機質な質感と木製ルーバーの有機的な質感を組み合わせることで、インダストリアルデザインとナチュラルデザインの融合が生まれます。例えば、コンクリートの壁や床に木製ルーバーを使うことで、硬さと温かみのバランスが取れたモダンな空間を作り出します。


  • クールで洗練された印象: コンクリートと木製ルーバーの組み合わせは、現代的で洗練された印象を与えます。この組み合わせは、特にロフトスタイルのアパートやカフェ、アートギャラリーなどのデザインに適しています。コンクリートの無機質な雰囲気を木の温かみが和らげ、調和の取れた空間が生まれます。


6. 木製ルーバーとプラスチックや樹脂の組み合わせ

  • 耐久性とメンテナンス性: プラスチックや樹脂と木製ルーバーの組み合わせは、耐久性が求められる場所で使用されることが多いです。例えば、屋外のパティオやバルコニーでは、樹脂製の構造体に木製ルーバーを組み合わせることで、耐久性と自然の美しさを両立できます。


  • カラーバリエーション: 樹脂やプラスチックは様々な色や模様に加工できるため、木製ルーバーとの組み合わせで独自のデザインが可能です。鮮やかな色やパターンを持つ樹脂パネルと木製ルーバーを組み合わせることで、遊び心のあるモダンな空間を作り出すことができます。


木製ルーバーを他の素材と組み合わせることで、多様なインテリアデザインを実現できます。木の温かみと自然な質感は、金属、ガラス、石材、テキスタイル、コンクリート、プラスチックなど、様々な素材と組み合わせることで、空間にバランスや調和をもたらします。素材の選択と組み合わせ方次第で、モダンで洗練されたスタイルから、ナチュラルでリラックスした空間まで、幅広いデザインが可能です。


木製ルーバーを製作する時の注意点


木製ルーバーを製作する際には、デザイン性と機能性を両立させるためにさまざまな要素に注意を払う必要があります。以下に、木製ルーバーを製作する際の重要な注意点を詳しく説明します。


1. 素材の選定

  • 耐久性: 屋外で使用する木製ルーバーの場合、耐久性が高く、腐食や虫害に強い木材を選ぶことが重要です。例えば、チーク、セダー(杉)、イペなどのハードウッドは、耐候性が高く、屋外での使用に適しています。屋内での使用では、オークやメープルなども人気があります。


  • 含水率の管理: 木材の含水率が高すぎると、時間とともに収縮や膨張が発生し、ひび割れや反りの原因となります。製作前に木材の含水率を適切な範囲(一般的には8-12%)に管理することが重要です。


2. デザインと構造の計画

  • スラットの角度: ルーバーのスラット(羽根板)の角度は、採光、通風、視線の遮蔽などの目的に応じて調整されるべきです。一般的に、30〜45度の角度が採光とプライバシーのバランスを取りやすいとされています。使用場所や目的に合わせて最適な角度を設定しましょう。


  • スラットの間隔: スラットの間隔も重要です。スラット同士が近すぎると通風が妨げられ、遠すぎるとプライバシーが確保できません。用途に応じて、適切な間隔(通常はスラット幅の50〜100%)を選定します。


  • 固定ルーバー vs. 可動ルーバー: 固定ルーバーは構造がシンプルで丈夫ですが、可動ルーバーは角度調整が可能で、日射や風の量をコントロールできます。使用目的に応じて、どちらのタイプが適しているかを検討します。


3. 寸法と製作精度

  • 正確な寸法計測: 木製ルーバーは正確な寸法で製作する必要があります。誤差があると取り付けが困難になり、機能性が損なわれる可能性があります。設計図に基づき、正確な計測とカットを行い、部材の接合部分がしっかりと合うように注意しましょう。


  • 仕上げの精度: スラットやフレームの仕上げが荒いと、デザイン性が低下し、触れた際に不快感を与える可能性があります。スムーズな仕上げを心がけ、角を丸めるなど安全面にも配慮します。


4. 接合方法と強度

  • 適切な接合方法: 接合部分には、木工用接着剤とネジやダボなどの物理的な接合具を使用し、強度を確保します。特に屋外使用の場合は、接合部分に防水加工を施し、耐久性を高めることが重要です。


  • フレームとスラットの取り付け: スラットがたわんだり外れたりしないように、しっかりと固定します。可動式の場合は、スラットがスムーズに動くように、ヒンジやギアの取り付けにも注意が必要です。


5. 仕上げと塗装

  • 表面処理: 木製ルーバーは表面処理を行うことで、耐久性と美観を向上させます。研磨後にシーラーやプライマーを塗布し、その上から塗装やステインを行います。屋外使用の場合は、防水性や防腐性のある仕上げ材を使用することが推奨されます。


  • 塗装色の選択: 使用する場所のインテリアデザインに合わせた色を選びます。自然な木目を活かす透明な仕上げも人気がありますが、耐久性を考慮してUVカット機能のあるコーティングを選ぶと良いでしょう。


6. メンテナンスの計画

  • 定期的な点検と清掃: 木製ルーバーは、定期的に点検し、汚れやほこりを取り除くことが必要です。特に屋外に設置されたルーバーは、雨や風による汚れが付きやすいので、定期的な清掃と再塗装が求められます。


  • 防腐剤や保護塗料の再塗布: 長期間使用するためには、防腐剤や保護塗料の再塗布を定期的に行うことが重要です。これにより、木材の劣化を防ぎ、長く美しさを保つことができます。


7. 環境への配慮

  • 持続可能な木材の選定: 環境に配慮し、持続可能な方法で調達された木材を使用することが推奨されます。FSC(森林管理協議会)認証の木材など、環境に優しい材料を選ぶことで、エコフレンドリーな製品を提供できます。


  • VOC(揮発性有機化合物)の少ない塗料の使用: 室内環境を考慮し、VOCが少ないまたはゼロVOCの塗料を使用することで、室内空気の質を向上させることができます。


8. 施工と取り付けの際の注意点

  • 安全な取り付け: 木製ルーバーの取り付けには、適切な工具と取り付け金具を使用し、安全に行うことが重要です。特に高所に取り付ける場合は、落下防止策を講じ、確実な固定を行います。


  • 風や地震への対応: 屋外設置の場合、風の強い地域や地震が多い地域では、特に強度を考慮し、しっかりと固定する必要があります。補強金具やブラケットを使用し、ルーバーが揺れたり外れたりしないようにします。


木製ルーバーの製作には、素材選定から仕上げ、メンテナンスまで、さまざまな要素に注意を払う必要があります。これらの注意点を考慮することで、機能性とデザイン性を兼ね備えた高品質なルーバーを提供し、長く快適に使用することができます。特に、設置場所や使用目的に応じて適切な設計と施工を行うことが、成功の鍵となります。


ルーバーとはそもそも何


ルーバー(Louver、またはLouvre)とは、主に建築やインテリアデザインに使用される、スリットや羽根板が並んだ構造物のことを指します。ルーバーは、通風や採光を制御するために使用されることが多く、同時にプライバシーを保護し、雨水の侵入を防ぐ役割も果たします。以下にルーバーの詳細について説明します。


1. 構造と素材

  • ルーバーは通常、水平または垂直に配置された一連の細長い羽根板(スラット)で構成されています。これらの羽根板は一定の角度で設置され、外部からの視線や直射日光を遮りつつ、空気や光を通すことができます。


  • 素材としては、木材、金属(アルミニウムやステンレススチール)、プラスチック、ガラスなどが一般的に使用されます。選択する素材によって、耐久性や美観が変わります。


2. 用途と利点

  • 通風: ルーバーは空気の流れを促進し、室内の換気を助けます。特に湿気がたまりやすい場所や、熱がこもりやすい場所で効果的です。


  • 採光: 直射日光を避けつつ、自然光を取り入れることができます。これにより、室内の明るさを確保しつつ、日射による温度上昇を抑えることができます。


  • プライバシー保護: 外部からの視線を遮ることができるため、プライバシーを保ちつつ、外の風景を楽しむことができます。


  • 美観: 建物の外観や内装のデザインにルーバーを取り入れることで、モダンで洗練された印象を与えることができます。


3. 種類

  • 固定ルーバー: 羽根板が固定されているタイプ。特定の角度に設置されており、角度の調整はできませんが、構造がシンプルで頑丈です。


  • 可動ルーバー: 羽根板の角度を調整できるタイプ。日射や風の量を状況に応じて調整できるため、より柔軟な使用が可能です。


  • 装飾ルーバー: 主に美観を目的としたデザインのルーバーで、通風や採光の機能が重視されない場合に使われます。


4. 設置場所

  • 外壁: 建物の外壁に取り付けられることが多く、日射や雨水の侵入を防ぎながら、自然通風を促進します。


  • : 窓の外側や内側に設置され、日差しを調整しつつ、プライバシーを確保します。


  • 天井: 天井に設置されることもあり、空気の循環を助ける役割を果たします。


5. メンテナンス

  • ルーバーは、素材によっては定期的な清掃やメンテナンスが必要です。特に外部に設置される場合、埃や汚れがたまりやすいため、定期的な掃除が推奨されます。


ルーバーは、機能性と美観の両方を兼ね備えた建築要素であり、住宅、商業ビル、工業施設など様々な建物で利用されています。デザインの自由度が高く、様々なスタイルに合わせてカスタマイズ可能です。



マンションリノベーション設計プロジェクトの解説


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