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執筆者の写真t-ogino

狭小住宅ならではの、狭さを補う高機能ミニマム洗面化粧台設計図。猫と暮らす戸建てリノベーション(東京都北区)

更新日:8月23日


造作洗面化粧台の図面

リノベーション住宅の、設計をしています。 洗面所のプランで、洗濯カゴ置き場は忘れがちになります。 特に、狭小住宅では、スペースが限られてしまいがちです。 洗濯カゴ置き場が無いと、邪魔になっていまいます。 そこで、洗面台と一体になった、洗濯カゴ置き場を、考えてみました。 洗面カウンターの、穴から洗濯物を落とすと、コロ付きの洗濯カゴに入り、 引き出す仕組みです。 使い勝手が、良くなる工夫のデザインです。


洗濯籠置場とは


洗濯籠置場(せんたくかごおきば)についてお話しします。洗濯籠置場とは、家庭や公共の洗濯施設で使用済みの衣類や洗濯物を一時的に保管しておくための場所を指します。これにより、洗濯物の整理や管理がしやすくなり、家庭内や施設内のスペースを有効に活用することができます。


1. 洗濯籠置場の役割

  • 整理整頓: 洗濯物が散乱するのを防ぎ、清潔で整頓された状態を保つことができます。

  • 衛生管理: 使い終わった洗濯物を専用の場所に保管することで、部屋の中が雑菌やにおいで汚染されるのを防ぐことができます。

  • 効率性: 洗濯物を一箇所にまとめることで、洗濯機への投入や仕分け作業がスムーズに行えます。


2. 洗濯籠置場の設置場所

洗濯籠置場は、家の中でも使いやすく効率的な場所に設置するのが理想的です。以下のような場所が一般的です。


  • 洗面所や浴室の近く: 日常的に着替えが行われる場所に近いと便利です。また、洗濯機が浴室や洗面所の近くにある場合、その近くに設置することで移動距離を減らし、作業を効率化できます。

  • 脱衣所: 服を脱いですぐに洗濯籠に入れられるようにすることで、家族全員が洗濯物をきちんと管理できます。

  • ランドリールーム: 専用のランドリールームがある場合、その中に洗濯籠置場を設けると洗濯物の管理がしやすくなります。


3. 洗濯籠置場のデザインと素材

洗濯籠置場のデザインや素材選びは、機能性だけでなく美観も考慮することが重要です。


  • 素材: プラスチック製、布製、籐製などが一般的です。プラスチック製は耐久性があり、掃除がしやすいという利点があります。布製は軽量で持ち運びがしやすく、洗濯機で簡単に洗えるものもあります。籐製は見た目がナチュラルでインテリアに馴染みやすいです。

  • デザイン: 開閉式の蓋付きのもの、キャスター付きで移動がしやすいもの、スタッキングできるものなど、多様なデザインが市販されています。使用頻度や家庭のスタイルに合わせて選びましょう。


4. 使い方のコツ

  • 洗濯物の仕分け: カゴを色別や素材別に分けておくと、洗濯時の仕分け作業が楽になります。例えば、白物専用、色物専用、デリケート素材専用といった具合です。

  • ラベル付け: 複数の洗濯籠を使用する場合は、用途ごとにラベルを付けることで、誰でも簡単に使い分けることができます。

  • 定期的な清掃: 洗濯籠自体も清潔に保つために、定期的に掃除や洗浄を行いましょう。特に布製のカゴは、洗えるタイプのものを選んでおくと便利です。


洗濯籠置場は日常生活の中で重要な役割を果たしており、家の中の快適さや効率性に直結します。適切な場所に設置し、使いやすいデザインと素材を選ぶことで、日々の家事がさらに快適になります。


小さなスペースで洗面所を上手く設計するには


小さなスペースでも効率的で快適な洗面所を設計するためには、限られた空間を最大限に活用し、機能性とデザインを両立させることが重要です。以下に、小さな洗面所を上手に設計するためのポイントとアイデアを詳しくご紹介します。


1. 収納の工夫

  • 壁面収納の活用: 壁を利用して収納スペースを確保するのは、小さな洗面所では特に効果的です。鏡の裏に収納棚を設ける「鏡キャビネット」や、洗面台の上や横に取り付けるオープンシェルフが便利です。タオルやトイレットペーパー、洗剤などの日用品を整理して収納できます。

  • 洗面台下の収納: 洗面台下のスペースを活用して、引き出し式の収納やキャビネットを設けると良いでしょう。これにより、掃除道具やストック品などを目隠ししつつ収納できます。

  • 吊り下げ収納: タオルバーやフックを壁に取り付けて、タオルやバスローブ、その他の小物を吊り下げて収納する方法もおすすめです。これは空間を有効に使うだけでなく、使いたい時にすぐ手に取れる便利さも提供します。


2. サイズと配置の工夫

  • 小型洗面台の選択: 洗面所が狭い場合は、小型の洗面台を選ぶのが賢明です。コーナーに設置できるタイプや、奥行きの浅いコンパクトな洗面台がスペースを有効活用できます。

  • 洗濯機と洗面台の配置: 洗濯機がある場合は、洗面台と洗濯機の配置を工夫してスペースを節約します。縦型の洗濯機ラックを使用して、洗濯機上のスペースに収納棚を設けると、収納力が大幅に向上します。


3. 色と照明の工夫

  • 明るい色を使う: 壁や床、収納家具に明るい色(白、クリーム、パステルカラーなど)を使用することで、空間が広く見える効果があります。明るい色は光を反射し、小さな洗面所でも開放感を感じさせます。

  • 効果的な照明: 小さな洗面所では、照明も重要です。天井照明に加えて、鏡の周りに照明を設置することで、顔が明るく見え、作業がしやすくなります。LED照明を使用すると、エネルギー効率が高く、長持ちします。


4. 視覚的な広がりの演出

  • 大きな鏡の使用: 壁一面に大きな鏡を取り付けると、空間が広がって見える効果があります。鏡は視覚的な広がりを与えるだけでなく、照明を反射して空間を明るくします。

  • ガラスや透明素材の活用: 透明なシャワーカーテンやガラスの仕切りを使うことで、視線の抜け感があり、空間を広く感じさせます。


5. シンプルなデザインの採用

  • ミニマリストなスタイル: 小さな洗面所では、シンプルでクリーンなデザインが有効です。余計な装飾や大きな家具を避け、機能的でシンプルなデザインのアイテムを選ぶことで、見た目がすっきりし、空間が広く感じられます。

  • 一貫したデザインテーマ: カラーや素材を統一し、一貫性のあるデザインテーマを採用することで、統一感が生まれ、洗面所全体が調和した印象を与えます。


6. ドアの工夫

  • 引き戸の採用: 通常の開き戸よりも引き戸のほうが省スペースです。特に狭い空間では、ドアを開けるスペースを確保する必要がないため、引き戸の採用が適しています。


7. 多機能アイテムの活用

  • 多機能収納: 鏡が取り付けられたキャビネットや、タオル掛けと収納棚が一体化したアイテムなど、多機能な家具や収納アイテムを活用することで、限られたスペースを有効に使えます。


これらのポイントを考慮して、小さな洗面所を効率的でスタイリッシュに設計することが可能です。限られたスペースを最大限に活用しながら、快適で使いやすい空間を設計します。


狭小住宅とは


狭小住宅(きょうしょうじゅうたく)とは、都市部などの土地が限られている地域で、限られた敷地面積を最大限に活用して建てられた住宅のことを指します。一般的には、日本の都市部で見られる住宅形態で、敷地面積が比較的小さく、縦に長いデザインが特徴的です。


狭小住宅の特徴

  1. 限られた敷地面積

    • 狭小住宅の敷地面積は、一般的に50平方メートル以下のことが多いです。場合によっては、30平方メートル未満の極めて狭い土地に建てられることもあります。

    • 都市部での土地価格が高騰しているため、狭い敷地でも有効に活用することが求められます。


  2. 縦に長いデザイン

    • 狭小住宅は、敷地の広さが限られているため、縦に空間を広げることが一般的です。2階建て、3階建て、さらには4階建ての構造も見られます。

    • 各階に異なる用途(リビング、キッチン、寝室など)を設け、効率的に空間を活用します。


  3. 効率的な間取りと収納

    • 狭いスペースを有効活用するため、収納スペースは階段下や壁の中に組み込まれることが多いです。

    • 多機能家具やスライド式収納など、空間を効率的に利用するための工夫がなされています。


  4. デザインと機能性の両立

    • 狭小住宅は、限られたスペースで快適な生活空間を実現するため、建築デザインに創意工夫が求められます。

    • 窓の配置や光の取り入れ方、プライバシーの確保など、狭いスペースでも居住者が快適に過ごせるように設計されます。


狭小住宅の利点

  1. 土地費用の削減

    • 都市部の土地価格が高い中で、狭小住宅は小さな敷地でも建築可能なため、初期費用を抑えることができます。


  2. メンテナンスの簡素化

    • 小さな敷地と建物のため、メンテナンスや掃除が比較的簡単に行えます。特に庭の手入れが不要な場合も多いです。


  3. 都市部の利便性

    • 狭小住宅は、都市の中心部に位置することが多いため、交通の利便性が高く、生活に必要な施設へのアクセスも良好です。


  4. 環境に優しい

    • 小さな住宅は一般的にエネルギー効率が高く、冷暖房のコストを抑えられることが多いです。また、使用する建材も少なくて済むため、環境負荷が低くなります。


狭小住宅の課題

  1. スペースの制約

    • 狭い空間で生活するため、収納スペースや家具の配置に制約があります。特に大家族には向かない場合もあります。


  2. プライバシーの確保

    • 都市部の狭い敷地では隣家との距離が近く、プライバシーの確保が課題になることがあります。窓の配置や目隠しの工夫が必要です。


  3. 高層化による問題

    • 階数が多い場合、上下の移動が頻繁になり、エレベーターが設置できない狭小住宅では、高齢者にとっては負担となることがあります。


狭小住宅の代表的な設計例

  1. スキップフロア

    • 住居内を階段状に段差をつけて空間を分けることで、視覚的な広がりを持たせる設計方法。各エリアが独立しつつも連続性があるため、広く見える効果があります。


  2. 吹き抜けの活用

    • 縦に空間を広げることで、狭い敷地でも開放感を感じられるようにするために、吹き抜けを設けることがあります。自然光を取り入れやすくするための工夫でもあります。


  3. 屋上テラス

    • 狭い敷地では庭を設けるのが難しいため、屋上をテラスとして利用するケースもあります。屋外での活動スペースを確保し、生活の質を向上させます。


狭小住宅は、都市部の限られたスペースを有効に活用し、快適な居住空間を提供するための住宅形態です。効率的なデザインや工夫により、小さな敷地でも快適に暮らせるように設計されています。その反面、スペースの制約やプライバシーの問題などの課題もあるため、設計段階での工夫が重要です。一級建築士に相談すると良いでしょう。

狭小住宅は、都市の高騰する土地価格に対する現実的な解決策として、現代のライフスタイルに適応した住宅として注目されています。


洗面化粧台を造作でつくる方法


洗面化粧台を造作で作ることは、既製品では実現できない個別のニーズや空間の特徴に応じたカスタマイズが可能で、機能性と美しさを兼ね備えたデザインを実現することができます。以下に、洗面化粧台を造作で作るための基本的な手順とポイントを詳しく説明します。


1. 設計と計画のステップ

  • ニーズの確認とデザインの決定まず、自分たちのニーズを明確にします。例えば、収納がたくさん欲しい、広めのカウンターが必要、鏡のサイズを大きくしたいなどの要望を整理します。その後、空間に合わせたデザインを考えます。これには、洗面所全体のスタイル(モダン、ナチュラル、和風など)を考慮に入れ、調和を持たせることが重要です。


  • スペースの測定洗面化粧台を設置するスペースの正確な寸法を測定します。幅、高さ、奥行きなどを確認し、設置予定の場所に干渉物がないかもチェックします。特に、扉の開閉や引き出しが開けられるスペースが確保できるかを確認することが大切です。


  • 機能性と収納の計画洗面化粧台にどのような機能を持たせたいかを考えます。例えば、シンクの形状や素材、カウンターの素材、収納キャビネットの配置、鏡のサイズや収納機能付きの鏡の選択などです。また、電気コンセントの位置や数も重要です。ドライヤーや電気シェーバーを使うためのコンセントを確保します。


2. 素材の選定

  • カウンタートップの素材カウンタートップは、耐久性と清掃のしやすさが求められます。一般的な素材としては、人工大理石、天然石、タイル、木材(防水加工済み)などがあります。それぞれの素材には独特の風合いがあり、インテリアスタイルに応じて選びます。


  • シンクの素材シンクの素材としては、陶器、ステンレス、ガラスなどがあります。陶器は汚れが付きにくく掃除がしやすいという利点があり、ステンレスは耐久性が高く、ガラスはデザイン性に優れた選択肢です。


  • キャビネットの素材キャビネットには木材(防水加工されたものが一般的)やメラミン化粧板などが使われます。耐久性、メンテナンスのしやすさ、デザインの面で適した素材を選びます。


3. 製作と施工のステップ

  • 図面の作成実際の寸法に基づいて詳細な図面を作成します。キャビネットの内寸、カウンタートップのサイズ、シンクの位置、ミラーのサイズ、収納スペースの配置など、すべての要素を正確に描きます。プロの大工や建築家に依頼する場合は、正確な図面を提供することが重要です。


  • 材料の調達図面に基づいて必要な材料を購入します。材料の選定では、品質の高いものを選び、予算と照らし合わせながら決定します。


  • 造作と組み立て造作は通常、専門の大工が行います。カウンタートップ、キャビネット、シンク、ミラーなどの各パーツを組み立てます。この段階では、正確な寸法とレベルの確認が重要です。床や壁の水平・垂直を確認し、歪みがないように設置します。


  • 配管と電気工事洗面台の造作には配管工事が必要です。給水管と排水管の接続を行い、漏水がないかチェックします。また、電気工事では、ミラーライトの設置やコンセントの取り付けを行います。この作業は、安全性のために専門の電気工事士に依頼するのが一般的です。


4. 仕上げと調整

  • 塗装やコーティングキャビネットやカウンタートップが木材の場合は、防水塗装やクリアコーティングを施します。これにより、湿気や水による劣化を防ぎます。


  • 最終調整すべてのパーツが正しく取り付けられているか、開閉に問題がないか、漏水がないか、電気が正常に機能しているかを確認します。必要に応じて微調整を行い、完璧な仕上がりを目指します。


5. 装飾とアクセサリーの追加

  • ミラーの設置ミラーは壁面にしっかりと固定し、収納機能付きのものやライト付きのものなど、デザインに合わせたものを選びます。


  • 照明洗面台周辺に適切な照明を設置します。照明は顔を明るく照らし、メイクやヒゲ剃りなどの日常の身だしなみの際に便利です。間接照明を使うと、空間全体が柔らかい雰囲気になります。


  • 小物やアクセサリータオルバー、石鹸ディスペンサー、歯ブラシホルダーなどの小物を追加し、実用性とデザイン性を高めます。色や素材を統一すると、空間全体がまとまりのある印象になります。


洗面化粧台を造作で作ることは、個別のニーズや空間に合わせたオリジナルのデザインを実現するための効果的な方法です。計画段階から設計、材料選定、施工、仕上げまで、細部にわたる工夫が必要ですが、完成したときの満足感は大きいでしょう。一級建築士のアドバイスを受けながら、理想の洗面化粧台を実現してください。




戸建て木造リノベーション設計プロジェクトの解説



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