先日、友引の日に、「斜め40度猫の家」の地鎮祭を行いました。神主さんの祝詞のお声が、美声で中々良かった。地元神社の神主さんに頼みましたが、神社での結婚式の後に駆けつけてくれました。そう、友引は地鎮祭にとっても良い日取りなんです。友人も家を建てられるという事で。
地鎮祭、実は2種類あります!
1)お任せプラン
2)氏神様、おもてなしをするプラン
1)は、設計事務所や工務店にお任せで、用意は何も要らない。神社に納める初穂料だけ。神主さんは設計事務所が連れて来る神主さんってパターン。今、地鎮祭を積極的に行っている神社さん(神主さんが数十人いる)があって、お供えモノまでパッケージで用意してくれます。特のこだわりが無ければこれで十分。(実際はそれだけでは足りないので、設計者・施工者がフォローする事になります・)
2)は、氏神様の地元神社さんに祭祀を行なって貰う場合です。この場合、諸々の準備を施主も行います。
さて、氏神様で地鎮祭を行う場合の施主が準備するものは、「祭壇にお飾りするお供えものです。
「祭壇にお飾りするもの」
・酒(瓶子(へいし)という徳利の様なモノに入れます)
・米、塩(大さじ5杯程度)
・水(500mL)
・乾物(するめ・昆布・ワカメ等 海のモノ5種類)
・野菜(山のモノ5種類)
※神社さんによって、異なる場合もあるので、要確認です。
ちなみに祭壇横に、飾る熨斗のついた一升瓶の奉献酒は建築関係者が用意します。
地鎮祭って、地の神様に工事の安全を祈願するものなんですが、お祝いでもあるんです。祝い事なので、楽しんじゃってください。
地鎮祭の神主さんを頼むのは、氏神様の神職か、工務店に任せるか
地鎮祭の神主さんを頼む場合、一般的には以下の選択肢があります:
氏神様の神職:氏神様とは、家族が住む地域の守り神であり、地域の氏神社(神社)から神主さんを呼ぶ方法です。この場合、その地域の神主さんが地鎮祭を執り行います。地域の神社に相談すると、神主さんを紹介してもらえることがあります。
工務店に任せる:多くの工務店や建設会社では、地鎮祭の手配も行っています。工務店が神主さんを手配してくれる場合も多く、建設と一緒に地鎮祭の準備が進められるのが便利です。この場合、工務店が提携している神主さんや神社を通じて地鎮祭を行うことになります。
どちらの方法でも、地鎮祭の目的は工事の安全を祈ることですので、自分が信頼できる方法で準備を進めると良いでしょう。地元の風習や自分たちの信仰に合わせて選んでみてください。
地鎮祭の施主が用意する供物
地鎮祭の祭壇に飾る供物は、祭りの儀式の重要な要素です。施主が用意する供物には、以下のようなものがあります:
お米(新米):米は豊穣を祈る象徴です。白米を用意します。
お酒:神様にお酒を捧げることで、祭りが祝われます。日本酒や清酒を用意します。
塩:塩は清めの象徴として使用されます。塩は神聖なものとされ、祭壇に置かれます。
野菜:通常は季節の新鮮な野菜を用意します。代表的なものとして、さつまいも、かぼちゃ、大根、人参などがあります。
果物:季節の果物を用意します。リンゴ、みかん、梨などが一般的です。
魚:魚も供物として使用されることがあります。例えば、鯛などがよく選ばれます。
お酒(神酒):祭壇に置くための神酒も用意します。神酒は神様に捧げるお酒であり、清酒を使用することが一般的です。
水:水も清めのために用意されることがあります。
これらの供物は、神主さんや地域の風習によって多少異なることがあります。事前に神社や工務店、または地元の風習に従って、供物の詳細を確認することをお勧めします。供物を用意する際は、清潔で新鮮なものを選び、丁寧に扱うことが大切です。
奉献酒を用意するのは一級建築士の役目
奉献酒の用意は通常、一級建築士の役割です。一級建築士や工務店が地鎮祭の手配を行う場合、奉献酒を含む供物の準備も任されることがあります。しかし、最終的には施主と建築士や工務店が協力して準備を進めるのが一般的です。
地鎮祭の準備については、施主が中心となって必要な供物を用意し、建築士や工務店がサポートする形が多いですが、詳細は契約内容や関係者との打ち合わせによります。事前に確認しておくと良いでしょう。
地鎮祭の供物の中身のについて、海のモノ、山のモノの中身
地鎮祭の供物には「海のもの」と「山のもの」が含まれることがあります。これらの供物は、神様への感謝と祈りを表すために用意されます。具体的には以下のようなものがあります
海のもの
魚:鯛(たい)や鰹(かつお)、鮭(さけ)などが代表的です。魚は豊饒や繁栄の象徴とされています。
海藻:昆布やわかめなどが用意されることがあります。昆布は「喜ぶ」との語呂合わせで縁起が良いとされています。
貝:例えば、あさりやほたてなどが使われることがあります。貝は自然の恵みを表すものとされています。
山のもの
野菜:さつまいも、大根、人参、かぼちゃなど、季節の新鮮な野菜が用意されます。野菜は大地の恵みを象徴しています。
果物:りんご、みかん、梨など、季節の果物が選ばれます。果物も自然の恵みとして供えます。
米:新米が代表的です。米は山の恵みを象徴し、豊穣を祈るための重要な供物です。
地鎮祭の供物は、地域や神社の習慣、儀式の形式によって異なる場合がありますので、事前に神主さんや工務店に確認するのが良いでしょう。供物は清潔で新鮮なものを選ぶことが大切です。
地鎮祭で施主が行う鍬入れの儀
地鎮祭での「鍬入れの儀」は、工事の安全と土地の神様への感謝を示す重要な儀式です。以下は鍬入れの儀についての詳細です:
1. 準備
場所:地鎮祭が行われる場所に、儀式のための特設の祭壇が設けられます。
用意するもの:鍬(くわ)や鋤(すき)、白い布(布で鍬を包むことが多い)、清酒などが必要です。
2. 儀式の流れ
神主の祝詞:神主が祝詞(のりと)を上げ、土地の神様に工事の安全と繁栄を祈ります。
鍬入れ:施主が鍬を手に取り、土を掘る動作を行います。この時、通常は3回ほど鍬を入れることが一般的です。
最初の鍬入れ:土地に一礼し、鍬を持って一回目の掘り入れを行います。これが「土地を清める」意味を持ちます。
二回目の鍬入れ:再び鍬を使い、今度は「土地に感謝する」意味で掘り入れます。
三回目の鍬入れ:最後の鍬入れは「工事の成功を祈る」意味で行います。
鍬の清め:鍬や鋤を使った後、清酒で鍬を清めることもあります。これにより、神聖なものとされる鍬を使った儀式がさらに神聖なものとされます。
3. 注意点
服装:儀式に参加する際は、清潔でフォーマルな服装を心掛けると良いです。特に祭りの前に手や足を清めることが推奨されます。
動作:鍬入れの際の動作は慎重に行い、丁寧に行うことが大切です。儀式における所作や動作は、神聖なものとされます。
4. 後片付け
祭壇の撤収:儀式が終わった後は、祭壇を撤収し、供物を片付けます。鍬やその他の用具も清潔に保ちます。
この儀式は、工事が安全に進むことを祈ると同時に、土地の神様に感謝の意を表する重要な部分です。実際の儀式の進行については、神主さんや工務店と事前に打ち合わせを行うとスムーズに進めることができます。
地鎮祭に最適な日取り
地鎮祭の日取りは、工事の成功を祈る重要な儀式です。最適な日取りについては以下の点を考慮することが一般的です:
1. 天候
晴れの日:地鎮祭は屋外で行われるため、晴れた日が最適です。雨や強風は儀式の進行に影響を及ぼす可能性があるため、天気予報を確認して晴れる日を選ぶことが推奨されます。
2. 暦の選び方
吉日を選ぶ:日本の伝統では、吉日や良い日とされる日を選ぶことが一般的です。例えば、「大安」や「友引」など、暦に記載されている吉日が選ばれることが多いです。
避ける日:逆に「凶日」や「不吉日」など、避けた方が良いとされる日もあります。これには「仏滅」などが含まれます。
3. 神社や神主の都合
神社のスケジュール:地鎮祭を行う神社や神主さんのスケジュールも考慮する必要があります。人気のある神社や神主さんは予約が必要な場合がありますので、早めに相談し、スケジュールを確保することが大切です。
4. 施主の都合
施主の都合:施主自身や家族の都合も重要です。地鎮祭の日には、施主や家族が出席できる日を選ぶことが大切です。
5. 工務店や建設会社のスケジュール
工務店の協力:工務店や建設会社のスケジュールも考慮することがあります。工事の開始前に地鎮祭を行うため、工務店と相談し、適切な日を選ぶことが必要です。
6. 地域の習慣や風習
地域の習慣:地域によっては、特定の日に地鎮祭を行う習慣がある場合があります。地域の風習に従うことも大切です。
7. その他の要因
季節や時間帯:季節によっては、昼間の暖かい時間帯が最適です。また、儀式が行われる時間帯も考慮することがあります。
最終的には、神主さんや神社、工務店と相談しながら、上記の要素を踏まえた日取りを選ぶのが良いでしょう。
初穂料
初穂料(はつほりょう)とは、神社で行う儀式や祭り、特に地鎮祭などの際に、施主や参拝者が神様に捧げるお礼の金銭のことです。これは神社への感謝の気持ちを示すためのもので、儀式を執り行う神主や神社に対して支払います。
初穂料の目的と役割
神社への感謝:神社や神主さんが儀式を執り行ってくれることに対する感謝の意を表します。
儀式の費用:儀式にかかる費用の一部として、神社に対して支払います。
神聖なものとする:神様に対する敬意を示し、儀式を神聖なものとするためのものです。
初穂料の金額
金額の目安:初穂料の金額は、神社や地域、儀式の規模によって異なりますが、一般的には1万円から5万円程度が多いです。高額な場合や特別な儀式ではもっと高い金額が設定されることもあります。
包み方:初穂料は「熨斗(のし)付きの包み(お札)」に包んで渡すのが一般的です。包みの表書きには「初穂料」や「御初穂料」などと記載します。
支払いのタイミング
儀式前:地鎮祭や祈願の儀式が始まる前に、初穂料を神主さんや神社にお渡しします。
儀式当日:儀式の進行に合わせて、当日のお渡しもあります。
初穂料の取り決め
神社や工務店に相談:具体的な金額や取り決めについては、地鎮祭を行う神社や工務店に相談し、指示に従うと良いでしょう。
初穂料は、神社との良好な関係を築くために、丁寧に準備し、感謝の気持ちを込めて渡すことが大切です。
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