コンクリート打ち放しで仕上げる、リノベーションの方法。質感・存在感抜群だけど実は施工難易度高し。
- t-ogino
- 2023年6月14日
- 読了時間: 13分
更新日:2月17日

事例を見る:Case22「市松天井のラボ・オフィス・東京都板橋区」
実は難易度高し
コンクリート打放し、リノベーション
リノベーションで、壁紙を剥がしてコンクリート面を見える様にした仕上げ。素材感があって素敵なんですが、実はこの状態にする意外と難しいんです。

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なぜコンクリート打放しは難易度高しか
コンクリート打放しを新築で作るには、綺麗な型枠、ピカピカの撥水塗料など色んな事をして綺麗なコンクリートを仕上げています。ところがリノベーションで、壁紙やボードを剥がしたコンクリート面は、見せる様に作っていないので、面がガサガサしてるし、凹凸もある荒い状態です。これを住める状態まで綺麗にする必要があります。

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コンクリート面を綺麗にする方法
荒いコンクリート面を綺麗にするには、まず凹凸を削ります。見映え以前に、余りに荒いので服が引っ掛けたり、手をついた時の怪我予防の為に。それでも結構荒いんですが、この荒い粗野な存在感が中々良かったりします。削った跡、コンクリートの粉が出て来ない様、抑える透明の塗料を塗って仕上げています。

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ボンド跡は味なんだ
白い丸模様が、浮き出る場合があります。これは、元々ボードを貼る為のボンドの跡で、これは削っても消せません。ボタン雪の様なこの模様は味として楽しむことが正解です。

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断熱面は、残念ながらコンクリート出せない。
外壁側は断熱材を吹き付けます。断熱材の上にボードを貼って仕上げるのでコンクリートは隠れてしまいます。コンクリート打放し仕上げは、隣の住戸間の壁だけに。

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なんだかんだで存在感抜群な、リノベーションコンクリート
色々言いましたが、リノベーションの時に出て来るコンクリートは、古くビンテージ感のあるコンクリートです。なんだかんだで存在感抜群です。
コンクリート打ち放しとは
コンクリート打ち放し(コンクリートうちっぱなし)は、コンクリートの表面を仕上げずに、そのままの状態で使用する建築手法の一つです。具体的には、コンクリートの型枠から外した後、追加の仕上げ作業(塗装やコーティングなど)をせずに、そのままの状態で使用します。
特徴とメリット
シンプルな美しさ: コンクリートの無骨でモダンな質感が特徴で、シンプルでありながら独特の美しさがあります。デザイン性が高く、近代的な建物やインテリアによく合います。
耐久性: コンクリートは非常に耐久性が高く、外部の影響に強いため、長期間にわたり耐えることができます。
メンテナンスが簡単: 仕上げがないため、表面のメンテナンスが比較的簡単で、汚れがついても掃除がしやすいです。
コスト: 追加の仕上げ作業が不要なため、コストを抑えられる場合があります。
デメリット
冷たい印象: コンクリートは寒々しい印象を与えることがあり、温かみのあるデザインを求める場合には不向きです。
ひび割れのリスク: コンクリートは乾燥や温度変化によりひび割れが生じることがあります。適切な施工と維持が必要です。
色や質感の均一性: 型枠の仕上げやコンクリートの混ぜ方によって色ムラや質感の違いが出ることがあります。
使い方
コンクリート打ち放しは、外壁や内装の壁、床、カウンターなど、さまざまな場所で使用されます。特にモダンなデザインや工業的なスタイルの建物でよく見られます。

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リノベーションで壁ボードを剥がした、コンクリートの質感
リノベーションで壁紙や壁のボードを剥がすと、下にコンクリートの壁が現れることがあります。コンクリートの質感やその状態については、以下の点が関係してきます。
コンクリートの質感と特徴
表面の仕上げ:
型枠痕: コンクリートが型枠で固められる過程で、型枠の表面の痕が残ることがあります。これがコンクリートの表面に独特の模様やテクスチャーを与えます。
粗い表面: 型枠の仕上げやコンクリートの混合により、表面が比較的粗いことがあります。これには砂や小さな石が混じっており、目に見えることもあります。
色とトーン:
コンクリートの色は、混合する材料(セメント、砂、骨材など)や打設時の条件によって異なります。一般的には灰色ですが、混ぜる材料や追加の着色剤により、濃淡や色合いが変わることがあります。
ひび割れや欠損:
コンクリートは乾燥や使用過程でひび割れることがあります。古いコンクリートの場合、ひび割れや欠損が見られることがありますが、これを修復することで、より均一な見た目にすることができます。
汚れやシミ:
長年の使用によって、コンクリートに汚れやシミがつくことがあります。これにはカビや水分による汚れも含まれることがあります。
処理と仕上げ:
コンクリートの質感を活かすために、クリアコートやセラミックコートを施すことがあります。これにより、表面の保護や光沢が得られます。
また、研磨や砂吹き(サンドブラスト)で表面の質感を整えることもあります。
コンクリートの処理方法
リノベーションの際にコンクリートの質感を活かすためには、以下の処理を考えると良いでしょう:
クリーニング: コンクリートの表面をきれいに掃除し、汚れやほこりを取り除きます。
修復: ひび割れや欠損がある場合は、修復材を使って修繕します。
仕上げ: 仕上げ材を使って、表面の質感を整えたり、保護したりします。塗装やコーティングで見た目を調整することも可能です。
コンクリートの質感を活かすか、別の仕上げにするかは、リノベーションのデザインや目的によって決めると良いでしょう。

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リノベーションで露出したコンクリートを美しい状態にする
露出したコンクリートを美しい状態に保つためのリノベーションでは、いくつかの重要な注意点があります。以下にそれらを詳しく説明します。
1. 表面の清掃と準備
掃除: 露出したコンクリートの表面に付着したほこり、汚れ、油分などを徹底的に掃除します。これには、掃除機やブラシ、洗剤を使用することができます。
脱脂: 油分や汚れが残っていると、後の処理がうまくいかないことがあります。特に工業的な場所では、専用の脱脂剤を使って表面を清掃することが重要です。
2. ひび割れと欠損の修復
補修材の選定: ひび割れや欠損がある場合は、コンクリート専用の補修材を使って修繕します。エポキシ系やポリマー系の補修材が一般的です。
修復方法: 補修材を塗布する前に、ひび割れ部分を清掃し、適切に下地処理を行います。その後、補修材を均一に塗り、表面を整えます。
3. 表面の仕上げ
研磨: コンクリート表面の粗さや不均一性を取り除くために、研磨作業を行います。これにより、滑らかで均一な仕上げが得られます。
サンディング: サンドブラストやサンドペーパーで表面を均し、テクスチャーを整えることもあります。
4. 保護とコーティング
コーティング剤: コンクリート表面の保護のために、適切なコーティング剤を塗布します。これには、防水性や耐汚染性を高める効果があります。
クリアコート: 美しい光沢を出すためにクリアコートを施すこともあります。これにより、表面が汚れにくくなり、色や質感が引き立ちます。
5. 温度と湿度の管理
乾燥: コンクリートが完全に乾燥してから次の作業に進むことが重要です。乾燥不足があると、コーティング剤や補修材がうまく定着しないことがあります。
湿度管理: 高湿度や低温での作業は、コンクリートの硬化やコーティングの乾燥に影響を与える可能性があります。適切な温度と湿度を保つようにしましょう。
6. デザインと仕上げ
テクスチャーの選定: コンクリートのテクスチャーや仕上げにより、印象が大きく変わります。デザインに応じて、滑らかな仕上げやざらざらした質感などを選ぶと良いでしょう。
カラーリング: カラーコンクリートや染色剤を使用して、色合いを調整することも可能です。これにより、よりデザインに合った仕上げができます。
これらの注意点を考慮して、リノベーションを進めることで、露出したコンクリートを美しく、かつ長持ちする状態に保つことができます。
外壁側がコンクリート露出に出来ない理由
外壁にコンクリート露出仕上げを施すことが難しい理由はいくつかあります。これらの理由は、気候、耐久性、保守管理、法律や規制など、多岐にわたります。以下に詳しく説明します。
1. 気候の影響
湿度と雨: 高湿度や降雨の多い地域では、コンクリートが湿気や雨水によって劣化する可能性があります。コンクリートは水分を吸収しやすく、長期間にわたって湿気にさらされると、ひび割れやカビの発生などの問題が起こることがあります。
凍結と融解: 寒冷地域では、コンクリートが凍結と融解を繰り返すことで劣化する可能性があります。凍結した水分がコンクリートの内部で膨張し、ひび割れの原因になることがあります。
2. 耐久性の問題
表面の劣化: 外部環境にさらされることで、コンクリートの表面が風化したり、汚れが付着したりすることがあります。これにより、美観が損なわれることがあります。
ひび割れのリスク: 外壁に露出コンクリートを使用すると、気温変化や地震などの影響でひび割れが発生しやすくなります。これにより、外壁の防水性が低下し、内部に水分が浸入するリスクがあります。
3. 保守管理の難しさ
メンテナンス: 露出したコンクリートは、定期的なメンテナンスが必要です。汚れやひび割れの修繕を怠ると、外観が悪化するだけでなく、構造的な問題を引き起こす可能性もあります。
清掃: 外壁に露出したコンクリートは、汚れが目立ちやすく、清掃が難しい場合があります。特に、汚れやカビが付着すると、清掃作業が複雑になります。
4. 法規制と建築基準
防火規制: 一部の地域では、外壁材に関する防火規制が厳しい場合があります。コンクリートが防火性能を持っていても、地域の規制に合致しない場合があります。
断熱性能: コンクリート単体では断熱性が不足することがあります。外壁に露出コンクリートを使用する場合は、断熱材を併用する必要があり、その設置や施工方法に注意が必要です。
5. コストと施工
施工コスト: 露出コンクリートの外壁は、施工に特別な技術や材料が必要で、コストが高くなることがあります。また、施工中の管理や修正が難しく、追加のコストがかかることがあります。
技術的な難しさ: コンクリートの打設や仕上げにおいて、均一で美しい仕上げを実現するためには高度な技術が必要です。施工ミスがあると、表面の仕上がりに影響を与える可能性があります。
これらの要素を考慮することで、露出コンクリートを外壁に使用する際の課題や対策を理解し、適切なアプローチを取ることが重要です。

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リノベーションでGL工法の壁を剥がした時に出て来る白い模様
外壁側内装のGL工法についてと、リノベーションでその壁を剥がした際に現れる白い模様について詳しく説明します。
GL工法について
GL工法(グラウトレイヤー工法)は、主にコンクリートやモルタルの表面にグラウト(セメント系の充填材)を塗布することで、以下の目的を達成する工法です:
表面保護: コンクリートの風化や劣化を防ぐために、表面に保護層を形成します。
防水性の向上: 水分の侵入を防ぎ、コンクリートの耐久性を高めます。
平滑な仕上げ: 表面の凹凸を補正し、均一で滑らかな仕上げを実現します。
GL工法の壁を剥がした時に現れる白い模様
GL工法の壁を剥がした際に見られる白い模様については、主に以下の原因が考えられます:
エフロレッセンス(塩分の析出):
原因: コンクリートやモルタルの中に含まれる塩分が、水分と反応して表面に白い結晶が析出します。特に湿気や水分の多い環境で発生しやすいです。
特徴: 表面に粉状の白い結晶が現れ、これが「エフロレッセンス」と呼ばれます。
対策: エフロレッセンスはブラシや洗剤を使用して清掃することができます。再発防止のためには、適切な防水処理やコーティングを施す必要があります。
グラウト層の剥離:
原因: GL工法で塗布されたグラウト層が剥がれることがあります。これは、グラウト層とコンクリートの接着が不十分だった場合や、施工不良が原因です。
特徴: 剥がれた部分に白い模様や結晶が見られることがあります。これはグラウト層が剥離して下のコンクリートが露出している状態です。
対策: 剥離の原因を調査し、適切な補修作業を行います。再施工時には、接着剤や下地処理を見直し、グラウト層を再施工することで対処します。
白華(ホワイトリング):
原因: 特に古いコンクリートで見られる現象で、コンクリートの表面に白い模様が現れることがあります。これはエフロレッセンスの一種です。
特徴: 白く変色したリング状の模様や、白い斑点が見られることがあります。
対策: 表面の清掃を行い、必要に応じて防水処理やコーティングを施すことが推奨されます。
リノベーション時の対策
リノベーションでGL工法の壁を剥がす際には、以下の点に注意することが重要です:
事前調査: 剥がす前に、壁の状態や問題の有無を調査し、適切な対応策を考えます。
慎重な剥がし作業: 壁を剥がす際に、既存のコンクリートやグラウト層をできるだけ傷めないように慎重に作業します。
問題の修正: 剥がした後に現れた白い模様や問題に対して、適切な修正や補修作業を行います。エフロレッセンスの除去やグラウト層の再施工などが必要です。
防水対策: 新たに施工する際には、防水対策をしっかりと行い、将来的な問題を防ぎます。
これらの注意点を考慮することで、リノベーションをスムーズに進めることができます。
オフィス設計プロジェクトの解説
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