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執筆者の写真t-ogino

鉄骨階段の種類・スケルトン階段・鉄砲階段。内装造作工事を進めています。桜と中庭の家(東京都北区)

更新日:8月23日


鉄骨階段の取付け

内部造作工事が進んでいます。 鉄骨造で上がり口と降り口を廻り段にした、鉄砲階段。 これ実は、設計も施工も、かなり難しいのです。 コンパクトな形状ですが、3階建てという事も有り、階段勾配はかなり、ゆるやかな勾配にしていて、非常に昇り降りし易いです。 光の入り方も良い感じ。 住宅密集地のお住まいは如何しても、暗さと、圧迫感に苦しむ、穴倉の様な建物になりがちですが、中庭と階段のおかげで、意外なほどゆったり感じます。

中庭はやはり正解だな。 光と空気と視線が、出入り出来る場所が、住宅密集地では必衰。


鉄骨階段について


鉄骨階段(てっこつかいだん)は、鉄骨を使用して作られた階段のことです。以下に、鉄骨階段の主要な特徴や構造について説明します。


  1. 素材と構造

    • 素材:鉄骨階段は、主に鋼材(鉄)で作られます。鋼材は強度が高く、長期間の使用に耐えられるため、構造物に広く使用されます。

    • 構造:鉄骨階段は、鉄骨フレーム(支柱や梁など)と踏板(ステップ)から成り立っています。踏板は、木材、コンクリート、または金属の板でできていることがあります。


  2. 設計と施工

    • 設計:鉄骨階段の設計は、荷重、使用目的、空間のデザインなどを考慮して行います。設計図には、階段の形状、サイズ、踏板の間隔などが含まれます。

    • 施工:施工は専門の業者によって行われ、鉄骨の組立てや踏板の取り付けが含まれます。施工中は、精度や安全性が重要です。


  3. メリット

    • 耐久性:鉄骨は強度が高く、耐久性があります。

    • デザインの自由度:鉄骨は加工しやすいため、複雑なデザインやモダンな外観を実現できます。

    • 軽量:鉄骨階段は比較的軽量で、構造物にかかる負荷を減らします。


  4. デメリット

    • コスト:鉄骨階段は、材料費や施工費が高くなることがあります。

    • 錆びや腐食:鉄は錆びやすいため、防錆処理が必要です。


鉄骨階段は、商業ビルや公共施設、住宅など、様々な場所で使用されることがあります。どのような環境やデザインにするかによって、鉄骨階段の仕様や仕上げが異なります。


鉄砲階段(直線階段)について


鉄砲階段・直線階段(ちょくせんかいだん)は、最も基本的でシンプルなタイプの階段です。以下に、直線階段の特徴と利点、設計に関する情報を詳しく説明します。


特徴

  1. 形状

    • 直線:直線階段は、一つの直線的なラン(踏み板の段)で構成されています。曲がりや踊り場はなく、階段は単一の直線的な経路で上昇します。

  2. 構造

    • 手すり:通常、階段の両側に手すりが設置されますが、場合によっては片側だけのこともあります。

    • 踏み板:踏み板は、通常、一定の間隔で配置され、段差が一定になります。

  3. 素材

    • 木材、コンクリート、鉄など、さまざまな素材で作ることができます。選ぶ素材によって、階段の外観や耐久性が変わります。


利点

  1. シンプルなデザイン

    • 明快なデザイン:直線階段は非常にシンプルで直線的なデザインなので、モダンで清潔感のある印象を与えます。

    • 施工が簡単:構造が単純なので、設計と施工が比較的容易でコストが抑えられることが多いです。

  2. スペースの効率

    • スペースの節約:直線階段は曲がり部分がないため、縦のスペースを効率的に使います。特に狭い空間で有効です。

  3. 安全性

    • 視認性:直線階段はすべての段が目に見えるため、安全性が高いです。昇降時の視認性が良いので、転倒のリスクが少なくなります。


設計上の考慮点

  1. 段数と傾斜

    • 段数:直線階段の段数は、上昇する高さに応じて決まります。段数が多いと、上昇がスムーズになりますが、階段が長くなります。

    • 傾斜:直線階段の傾斜は、階段の安全性や快適性に影響を与えます。一般的には、勾配が緩やかであるほど使いやすいとされています。

  2. 幅と踏み板のサイズ

    • :階段の幅は、使用する人数や場所に応じて決めます。広い階段は通行が楽ですが、スペースを多く取ります。

    • 踏み板のサイズ:踏み板の深さや高さも、階段の快適さに影響します。適切なサイズにすることで、安全に昇降できます。


使用される場所

直線階段は、以下のような場所でよく使用されます。


  • 住宅:家庭内の階段として一般的です。

  • 商業ビル:オフィスビルや店舗などでもよく見られます。

  • 公共施設:学校や図書館、病院などでも利用されます。


直線階段は、そのシンプルで機能的なデザインから、さまざまな場面で幅広く使用されており、基本的な階段の形態として非常に普及しています。


スケルトン階段について


今回、光を階下に通すスケルトン階段を設計しました。スケルトン階段(スケルトンかいだん)は、階段の構造が非常にシンプルで、主に骨組みだけが見えるデザインの階段です。ここでは、スケルトン階段の特徴、メリット、設計上の注意点について詳しく説明します。


特徴

  1. デザイン

    • シンプルな構造:スケルトン階段は、階段の骨組みが露出しており、通常は踏み板や手すりがシンプルなデザインです。ステップやサポート構造が目立ち、非常に現代的な印象を与えます。

    • 透過性:通常、階段の構造が透けて見えるため、視覚的に軽やかで開放感があります。これにより、空間が広く感じられます。


  2. 素材

    • 鉄やスチール:骨組みやフレームには、鉄やスチールが使われることが一般的です。これにより、強度と耐久性が確保されます。

    • ガラスやアクリル:踏み板や手すりにガラスやアクリルが使用されることもあり、これも透過性を持たせるための手法です。


  3. 設計

    • オープンな構造:スケルトン階段は、階段の支柱や梁が見えるオープンなデザインです。通常は、支柱が壁に取り付けられ、踏み板がそれに取り付けられています。

    • 浮遊感:多くの場合、スケルトン階段は「浮いた」ように見えるデザインで、階段が床から浮いているように感じられます。これが、空間をより広く感じさせる要因となります。


メリット

  1. デザイン性

    • 現代的な印象:スケルトン階段は、モダンでスタイリッシュなデザインが特徴です。インテリアに洗練された印象を与えます。

    • 視覚的な広がり:透けるデザインにより、空間が広く見えるため、小さな空間にも適しています。

  2. メンテナンス

    • 掃除が簡単:階段の構造がオープンであるため、掃除がしやすいです。隅や裏側にほこりがたまりにくいです。


設計上の注意点

  1. 安全性

    • 強度:スケルトン階段は見た目が軽やかですが、強度や安定性が重要です。設計時に適切な構造計算が必要です。

    • 手すりの設置:手すりや滑り止めの設置が適切に行われているかを確認する必要があります。安全性を確保するためには、しっかりとした設計と施工が求められます。

  2. コスト

    • 材料と施工:スケルトン階段の素材や設計によっては、一般的な階段よりも高価になることがあります。特にガラスやアクリルを使用する場合、コストが増加することがあります。


使用される場所

スケルトン階段は、以下のような場所でよく使用されます。


  • 住宅:現代的なデザインを取り入れた住宅やリノベーション物件で人気です。

  • 商業ビル:デザイン性が高い商業施設やオフィスビルなどで見られます。

  • 公共施設:特にデザインに重点を置いた図書館やギャラリーなどで使用されることもあります。


スケルトン階段は、その独特なデザインから空間を引き立てるための選択肢として人気があり、現代の建築やインテリアデザインにおいてよく見られます。


内装造作工事とは何ですか?


今おこなっている内装工事とは何でしょうか。内装造作工事(ないそうぞうさくこうじ)は、建物の内装に関する工事のことを指します。具体的には、以下のような作業が含まれます。


  1. 壁・天井の仕上げ: 壁紙の貼り付けやペイント、天井の仕上げ作業など。

  2. 床仕上げ: フローリング、カーペット、タイルなどの床材の取り付け。

  3. 建具の取り付け: ドア、窓枠、収納家具などの設置。

  4. 照明・電気設備の取り付け: 照明器具の取り付けや電気配線の設置。

  5. 配管・換気設備の設置: 水回りの配管や換気システムの設置。


内装造作工事は、建物の外観や構造とは異なり、主に内部の使い勝手や快適性を高めるための工事です。この工事が完成すると、室内空間が実際に使用できる状態になります。


一戸建て住宅設計プロジェクトの解説


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