半地下部分の有る、家。防水方法を紹介して来ましたが、その2つ目。 水が入り易いのは、コンクリートの打ち継ぎ部分。水膨張ゴムを敷いています。 以前は、以前は止水版という板を立てていたのですが、コンクリート打設時に、倒れて意味をなさない事が多く、現在では使いません。水膨張ゴムは、コンクリートを打つと、ゴムが膨らみ、隙間を無くし、水を止める材料です。 写真のコンクリートの上にある、ゴムの帯がそれ。
防水3っつ目。2つ目の打ち継ぎ部、水膨張ゴムを施工する現場は多いのですが、この、セパレータ部の水膨張材も大事です。これ、使わない現場の方が多いですが、防水に過剰は無いという事で、使ってます。 鉄の棒に回してある、リングの様なものがそれ。この棒、型枠を抑える為に必要な材料で、実際は、打ち継ぎの同様に、水の入る可能性のある場所です。これで安心。
コンクリートの打ち継ぎ部分。水膨張ゴムとは
コンクリートの打ち継ぎ部分に使われる「水膨張ゴム」は、コンクリートの接合部や継ぎ目に取り付けることで、漏水やひび割れを防ぐための材料です。これを使うと、コンクリートが湿った状態や水分を吸収することで膨張し、継ぎ目をしっかりと封じることができます。水膨張ゴムは、打ち継ぎ部分の密閉性を高め、構造物の耐久性を向上させる役割を果たします。
水膨張ゴムは主に次のような特性と機能を持っています。
特性
膨張特性: 水膨張ゴムは、接触する水分によって膨張する特殊なゴム素材で作られています。この膨張により、コンクリートの打ち継ぎ部やジョイント部分にしっかりと密閉され、隙間が埋まります。
耐水性: 水分が加わることで膨張するため、湿気や水に強く、耐水性に優れています。これにより、構造物内部への水の浸入を防ぐことができます。
柔軟性: 膨張することで柔軟性を持ち、コンクリートの収縮や膨張に合わせて伸縮することができます。これにより、ひび割れの発生を抑えることができます。
使用方法
設置場所: コンクリートの打ち継ぎ部分やジョイント部分、あるいはセパレーターやパネルの間に設置されます。特に、外部と内部、あるいは異なるコンクリート打ち継ぎ部分の接続部に使用されます。
取り付け方法: 通常、コンクリートを打設する前に設置します。水膨張ゴムは、打ち継ぎ部分の溝に合わせて取り付けられ、その上からコンクリートを打設します。コンクリートが乾燥すると、ゴムは水分に反応して膨張し、しっかりと密封します。
点検とメンテナンス: 定期的に点検し、破損や劣化がないかを確認することが重要です。劣化が見られる場合は、早期に交換や修理を行うことで、構造物の耐久性を保つことができます。
利用例
地下構造物: 地下駐車場や地下道などで、地下水や湿気から守るために使用されます。
水処理施設: ダムや貯水池、浄水場などで水漏れ防止のために使用されます。
建物の外壁: 建物の外壁や基礎部分で、外部の湿気や雨水から内部を守るために使用されます。
水膨張ゴムを適切に使用することで、コンクリート構造物の耐久性が向上し、長期にわたって安定した性能を維持することができます。
今では性能が上がってきた止水版について
「止水版(しすいばん)」は、構造物や建物で水の侵入を防ぐために使用される材料です。以下に、その詳細を説明します。
特性
防水機能: 止水版は、防水性が高く、水の侵入や漏れを防ぐために設計されています。これにより、構造物内部や地下空間が水害から保護されます。
耐久性: 多くの止水版は耐久性に優れており、長期間の使用に耐えられるように作られています。これには、耐候性や耐水性が含まれます。
柔軟性と適応性: 一部の止水版は、柔軟性があり、コンクリートの収縮や変位に合わせて変形することができるものもあります。
材質と種類
ゴム製止水版: 主に天然ゴムや合成ゴムで作られており、非常に柔軟で伸縮性があります。一般的に、コンクリートの打ち継ぎ部分やジョイント部分に使用されます。
PVC製止水版: 塩化ビニール(PVC)で作られており、耐水性が高く、化学薬品にも強いです。長期間の使用が可能で、通常はシート状に広げて使用します。
金属製止水版: 鋼やアルミニウムなどの金属で作られたもので、特に高い圧力に耐える必要がある場所で使用されます。
セメント系止水版: セメントや添加剤で作られたもので、コンクリートの一部として取り扱われ、コンクリートが硬化する際に一体化します。
使用方法
取り付け: コンクリートの打設前に止水版を所定の位置に設置します。これにより、コンクリートが硬化する際に、止水版が埋め込まれ、しっかりと固定されます。
設置場所: 打ち継ぎ部分、ジョイント部分、地下構造物の壁や基礎部分など、水が侵入する可能性のある場所に設置します。
密封: 止水版の設置後、コンクリートが打設されることで、止水版がその周りと一体化し、しっかりと密封されます。
利用例
地下構造物: 地下駐車場や地下道で、水の侵入を防ぐために使用されます。
貯水施設: ダムや貯水池など、水圧に耐えられるように使用されます。
建物の基礎: 建物の基礎部分で、地下水や湿気から保護するために使用されます。
止水版を適切に使用することで、水害や漏水のリスクを大幅に低減することができます。選定や取り付けは専門的な知識が必要なので、適切な設計と施工が重要です。
セパレータ部に設置した水膨張材について
セパレーター部の水膨張材(膨張ゴムなど)は、コンクリート構造物の接合部や打ち継ぎ部分で使用される重要な材料です。以下にその詳細を説明します。
特性
水膨張性: 水膨張材は、水分と接触すると膨張し、隙間を埋めることができます。この特性により、コンクリートの接合部や打ち継ぎ部分の防水性を高めることができます。
密封性能: 膨張することで、接合部や隙間にしっかりと密封し、漏水や水分の侵入を防ぎます。
柔軟性: 水膨張材は通常、柔軟性を持ち、コンクリートの収縮や膨張に合わせて伸縮することができます。これにより、構造物の変位に対応し、ひび割れを防ぐことができます。
材質と種類
膨張ゴム: 主に合成ゴムや天然ゴムで作られ、膨張して密封性を高めるものです。コンクリートの打ち継ぎ部分やジョイント部分に取り付けられます。
膨張パッキン: 合成樹脂や特殊なポリマーで作られており、コンクリートのジョイント部に取り付けることで、密閉性を確保します。膨張パッキンは、取り付け後の膨張により隙間を埋めます。
膨張シート: PVCやポリウレタンなどで作られたシート状の水膨張材で、大面積の接合部やジョイントに使用されます。水分によって膨張し、密封します。
使用方法
取り付け場所: コンクリートの打ち継ぎ部分やセパレーター部、ジョイント部に取り付けます。これにより、水分が侵入しにくくなり、構造物の防水性が向上します。
取り付け手順: コンクリート打設前に、設置位置に水膨張材を配置します。コンクリートが打設されると、膨張材が固定され、乾燥後に水分が加わることで膨張し、隙間を埋めます。
管理とメンテナンス: 水膨張材の劣化や損傷を定期的に点検し、必要に応じて交換や修理を行います。適切な管理を行うことで、長期的な防水効果を維持できます。
利用例
地下構造物: 地下駐車場や地下道などで使用され、地下水や湿気から内部を保護します。
水処理施設: ダムや貯水池、浄水場などで水漏れを防ぐために使用されます。
建物の外壁: 外壁や基礎部分で使用され、外部からの水の侵入を防ぎます。
水膨張材を正しく使用することで、コンクリート構造物の耐久性を高め、長期間にわたって水漏れや湿気の問題を防ぐことができます。
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