上棟しました。外部の形が見えて来ましたよ。造形自体が、特徴的な形状で有りながら、すごく解り易い形になっています。品よく街に溶け込みながらも、埋没しない形。 想像以上に、美しいな。
現場は近所の方の注目度が高くて良いやら、何やら。。。。。散歩途中の子供が、ずっと眺めていてお母さんと、「お家建ててるね~」なんて会話をしていたり。 現場に居ると、近所のおじちゃんに、声をかけられ・・・・・「あの屋根はなんであんな形なの?」って、解説をしたり。ちょっと不思議な現場です。 斜めの屋根は、法規制(北側斜線・東京都の高度地区)によるもので、セットバックした範囲にのみ建築が可能な為、斜線に沿った形状にしています。
上棟とは?
上棟(じょうとう)とは、建物の建設過程における重要な儀式で、日本では特に木造建築において行われます。具体的には、建物の骨組みが完成し、屋根の一部を組み上げる段階で行われます。この時点で、建物の構造が完成に近づいており、上棟式(じょうとうしき)が行われることもあります。
上棟の流れ
骨組みの完成:
建物の骨組み(柱や梁など)ができた段階で、上棟が行われます。
この時点で建物の大まかな形が見えるようになります。
棟上げ:
建物の最上部に、特別な木材や飾り物(棟札)を取り付ける作業です。
これを「棟上げ」と呼びます。
住宅の斜線制限について
斜線制限(しゃせんせいげん)とは、建物が建つ場所において、建物が一定の斜線を越えてはならないという規制です。この制限は、周囲の建物や地域の景観、日照、通風などを守るために設けられています。
具体的には、以下のような目的で斜線制限が使われます:
日照の確保:隣接する建物が過度に高くなりすぎないようにし、日光が適切に当たるようにするため。
景観の保護:地域の景観を保ち、調和の取れた街並みを維持するため。
通風の改善:建物の配置によって風通しが悪くならないようにするため。
通常、斜線制限は、都市計画法や建築基準法などの法令で定められており、具体的な制限内容は地域ごとに異なることがあります。
東京都にはどんな斜線制限があるのか
東京都の斜線制限について詳しく説明します。東京都では、斜線制限は主に「東京都建築安全条例」に基づいています。この条例は、都市計画や建築基準法をもとに、建物の高さや配置に関する規制を設けています。
主な斜線制限の種類
北側斜線制限:
目的:北側の建物が隣接する土地に影を落とさないようにするため。
規制内容:北側の境界線から一定の距離にわたって、建物の高さを制限する斜線を設定。これにより、北側の土地の採光や日照が確保されます。
隣地斜線制限:
目的:隣接する土地の建物に影響を与えないようにするため。
規制内容:隣地との境界線から一定の距離にわたって、建物の高さを制限する斜線を設定。これにより、隣接する土地の採光や通風が守られます。
道路斜線制限:
目的:道路の幅や歩行者の安全を確保するため。
規制内容:道路に面する建物の高さを制限する斜線を設定。これにより、道路の景観や安全性が保たれます。
斜線制限の適用範囲
用途地域:東京都内でも用途地域(商業地域、住宅地域など)によって斜線制限の内容が異なる場合があります。
建物の種類:住宅、商業施設、公共施設など、建物の用途によっても規制が異なることがあります。
高度地区:特定の地域では、高度地区に指定されており、その地域の建物の高さに関する制限がさらに厳しくなります。
具体例
例えば、東京都心部の商業地域では、高層ビルが多いため、斜線制限が緩やかである一方、住宅地域では低層の建物が多く、斜線制限が厳格に設定されることがあります。また、斜線制限の具体的な角度や距離は、地域ごとの都市計画や条例で決まっているため、詳細は地域の都市計画図や建築基準法を確認する必要があります。
東京都には高度地区があります
東京都の高度地区について詳しく説明します。高度地区は、都市の景観や機能を保つために設定される区域で、建物の高さや形状に制限を設けることを目的としています。以下に、東京都の高度地区に関する主要なポイントをまとめます。
高度地区の目的
都市の景観保護:
高層ビルが周囲の景観と調和するようにし、特定の地域での景観のバランスを保ちます。
周囲の環境保護:
高度地区を設定することで、周囲の建物に影響を与えず、日照や通風を確保します。
利用効率の向上:
都市部での土地利用効率を高め、都市機能を最適化します。
高度地区の種類
高度地区(第1種高度地区、第2種高度地区、第3種高度地区):
第1種高度地区:最も制限が厳しく、建物の高さに関する制限が厳格です。都市の景観や環境保護が重視されます。
第2種高度地区:第1種よりも緩やかな制限があり、高さ制限が緩和されていますが、依然として一定の規制があります。
第3種高度地区:制限が最も緩やかで、高層ビルの建設が比較的自由です。
特殊高度地区:
特定の地域において、特別な制限や規制が適用される地域です。例えば、歴史的な建物や特定の景観を保護するために設けられることがあります。
高度地区の規制内容
建物の高さ制限:
高度地区に設定されている地域では、建物の高さが制限されます。具体的な高さ制限は地域ごとに異なり、都市計画に基づいて決まっています。
容積率の制限:
容積率(敷地面積に対する延べ床面積の割合)にも制限が設けられていることがあります。これにより、土地の利用効率が管理されます。
斜線制限:
高度地区内では、建物が設定された斜線を越えてはならないという制限が設けられることがあります。これにより、周囲の景観や日照が保たれます。
東京都の具体例
東京都心部(例:中央区、港区、渋谷区):高度地区が設定されており、高層ビルの建設が認められている地域がありますが、景観保護や日照の確保のために一定の制限が設けられています。
住宅地域:住宅地では、高さ制限が厳格で、建物の高さや形状に関する規制が多く設けられています。
高度地区の詳細な規制内容や設定状況は、東京都の都市計画図や条例を参照することで確認できます。また、建物の計画を立てる際には、一級建築士に相談することが推奨されます。
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