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執筆者の写真t-ogino

小さな吹抜けで、外部の様な内部空間づくり。コスパの良い開放感をつくる。光をつかむ家(埼玉県川口市)

更新日:8月11日


レッドシダーの吹抜けの光

心地良い季節の、カフェのオープンテラスって風が気持ち良く好きでなんです。

同じ様に、外を感じられる内部空間は、オープンテラスの様な解放感を味合わせてくれます。


吹き抜けから、光と風が室内に入ってくると、外にいる様な心地を感じます。


反射で柔らかい光

光を壁で1度反射させて、直射日光の眩しさ強さが、柔らかくなります。


ルーバーを通した光は、木漏れ日の様に光が舞ってくれます。



小さな吹抜けの利点


小さな吹抜けには以下のような利点があります。


1. 空間の広がり感

小さな吹抜けでも、天井が高くなることで空間に広がりを感じさせます。狭い部屋でも開放感が増し、実際の広さ以上に広く感じる効果があります。


2. 自然光の取り込み

吹抜けを設けることで、上層階から自然光を取り込むことができます。特に、周囲に建物が密集している都市部などでは、上部から光を取り込むことで室内が明るくなり、照明の使用を抑えることができます。


3. 通風効果の向上

吹抜けがあると、室内の空気が上下に循環しやすくなり、自然な通風効果が得られます。これにより、夏場でも涼しさを感じることができ、エアコンの使用を減らすことができるかもしれません。


4. コミュニケーションの促進

小さな吹抜けは、家族間のコミュニケーションを促進する効果があります。例えば、1階と2階の間に吹抜けがあると、上下階で会話がしやすくなり、家族のつながりが強まるかもしれません。


5. デザイン性の向上

吹抜けを設けることで、室内のデザインにアクセントが生まれます。例えば、吹抜け部分にシャンデリアやペンダントライトを設置することで、空間全体の印象が大きく変わります。また、壁にアートを飾ることで視覚的な楽しさも増します。


6. 視覚的な区切り

吹抜けは空間を区切りつつも、完全には分断しないため、視覚的に別々のエリアを持ちながらも一体感を保つことができます。リビングとダイニングを繋ぐ吹抜けなどがその例です。

小さな吹抜けをうまく活用することで、限られたスペースでも豊かな空間づくりが可能です。設計時には、自然光の取り込み方や通風の工夫、インテリアとの調和などを考慮することが重要です。


小さな吹抜けでコスパ良く開放感を生み出す方法


小さな吹抜けをコストパフォーマンス良く設置し、開放感を生み出すためには、デザインや素材選び、配置に工夫を凝らすことが重要です。以下に、具体的な方法を紹介します。


1. シンプルな構造を選ぶ

吹抜けを設置する際、複雑な構造や高価な仕上げ材を避け、シンプルな設計を心がけるとコストを抑えられます。例えば、天井をそのまま見せる「現し(あらわし)天井」にすることで、コストを削減しつつも天井が高く感じられ、開放感が得られます。


2. 効果的な採光計画

窓の配置を工夫して、吹抜けを通じて自然光を効果的に取り込むことが大切です。例えば、南向きや高窓を設けることで、一日を通して部屋が明るくなります。これにより、日中の照明使用を減らすことができ、長期的なコスト削減にもつながります。


3. スリット窓や細長い窓を利用する

大きな窓は開放感を生み出しますが、コストがかかる場合もあります。代わりに、スリット窓や細長い窓を設けることで、コストを抑えながらも視覚的な広がりと開放感を得られます。これにより、光の入り方をコントロールしつつ、プライバシーを確保することも可能です。


4. 階段を利用した吹抜けのデザイン

階段部分を吹抜けにすることで、効率的に開放感を生むことができます。階段は元々必要な要素なので、そこに吹抜けを取り入れることで無駄を省き、空間全体に広がりをもたらします。


5. 吹抜けと一体化した収納スペース

吹抜け部分にオープンシェルフや壁面収納を設けることで、デッドスペースを有効活用しながら開放感を保てます。天井近くに収納を設けることで、視覚的に空間が広がり、無駄のない設計が可能です。


6. 安価な素材の活用

高価な素材を使わずに、吹抜けを効果的に演出する方法として、ペイントやシンプルなクロスを活用します。白を基調とした壁や天井にすることで、明るさと広がり感を強調できます。また、床材もナチュラルな木材や安価なフローリングを選ぶことで、コストを抑えつつ自然な風合いを取り入れることができます。


7. 効果的な照明設計

吹抜け部分に適切な照明を設置することで、夜間でも開放感を演出できます。ダウンライトや間接照明を活用し、吹抜けの高さを強調することで、空間全体がより広く感じられます。LED照明など、エネルギー効率の高いものを選ぶことで、ランニングコストも抑えることができます。


8. 既存の間取りに吹抜けを追加する

新築だけでなく、リノベーションの場合も、既存の間取りをうまく活用して吹抜けを追加することで、コストを抑えられます。例えば、天井を少しだけ高くする、または一部の壁を取り払うだけでも、十分な開放感が得られることがあります。

これらの方法を組み合わせることで、無駄なくコストを抑えながら、小さな吹抜けでも大きな効果を発揮する空間づくりが可能です。


外部の様な質感の内部空間


外部のような質感を持つ内部空間を作るためには、素材選びやデザイン手法に工夫を凝らすことが重要です。以下に、その具体的な方法を紹介します。


1. 自然素材の使用

外部空間の質感を内部に取り入れるために、自然素材を積極的に使用します。


  • 石材: 壁や床に天然石を使うことで、外部のような重厚感や質感を再現できます。例えば、玄関やリビングのアクセントウォールに使うことで、屋外のような雰囲気を作り出せます。

  • 木材: 天然木のフローリングや、板張りの壁・天井を使用すると、屋外デッキやウッドテラスのような温かみのある空間を演出できます。古材や再生木材を使うと、さらに外部の素朴な質感を強調できます。

  • コンクリート: 打ちっぱなしのコンクリートや、コンクリート調の壁紙を使用することで、外部の無骨な質感を内部に取り込むことができます。インダストリアルなスタイルに合うデザインです。


2. テクスチャーの強調

外部空間の特徴である、ざらざらした質感や凹凸のある表面を内部に再現するためのテクスチャーを活用します。


  • テクスチャードペイント: 粗い砂やストーンフィニッシュを含むペイントを使用して、壁面に外部のような質感を与えることができます。これにより、自然の風化した石や土壁のような雰囲気を内部で再現できます。

  • テクスチャルタイル: 凹凸のあるタイルを床や壁に使うことで、外部の石畳やレンガ壁の質感を内部で表現できます。


3. 開口部のデザイン

窓やドアなどの開口部を工夫することで、内部空間に外部との連続性を持たせ、外部の質感を引き込むことができます。


  • 大きな窓やガラス扉: 大きな窓やガラスの引き戸を採用し、外部の景色を内部に取り込むことで、外部と内部の境界を曖昧にすることができます。これにより、内部空間がまるで屋外にいるような開放感を持ちます。

  • 格子やルーバー: 格子状の窓やルーバーを使用することで、外部の光と風を適度に取り入れつつ、外部の質感を内部に反映させることができます。


4. グリーンの取り入れ

植物を多く取り入れることで、外部空間の自然な雰囲気を内部に持ち込むことができます。


  • 室内庭園やグリーンウォール: 部屋の一部を植物で飾ったり、グリーンウォールを設けることで、外部の庭や公園のような自然の雰囲気を内部空間に作り出せます。

  • 鉢植えやインドアプランター: 様々な種類の植物を組み合わせて配置することで、外部の庭やテラスのような質感を内部に再現します。


5. 自然光の活用

自然光を取り込む設計にすることで、外部の明るさや自然の変化を内部に反映させます。


  • 天窓やハイサイドライト: 天井に設ける窓や高い位置にある窓を使うことで、日光を効果的に取り込み、内部空間が時間や季節ごとに変化する自然光を感じることができます。

  • 間接照明: 間接照明を使って、自然光に近い柔らかい光を演出することで、外部のような明るさと影を内部に再現します。


6. アウトドアスタイルの家具とインテリア

外部の質感を持つ家具やインテリアアイテムを選ぶことで、内部空間でも外部のような雰囲気を作り出すことができます。


  • ラタンやウッドの家具: ラタンやウッド素材の家具は、アウトドアリビングのような雰囲気を室内に持ち込みます。

  • 粗めのファブリック: リネンやキャンバスなどの粗めのファブリックを使ったクッションやカーテンは、外部空間の質感を反映させます。


これらの方法を組み合わせて、内部空間でも外部のような質感と雰囲気を楽しむことができます。


小さな吹抜けの設計の注意点


小さな吹抜けを設計する際には、以下のような注意点を考慮することが重要です。これらのポイントを押さえることで、快適で効果的な空間を作り出すことができます。


1. 構造的な安定性

吹抜け部分は壁や床が減るため、構造的な安定性を確保することが必要です。


  • 梁や柱の配置: 吹抜けを設けると、上階の荷重を支えるために梁や柱の配置が重要になります。設計段階で、必要な構造部材の配置をしっかりと計画することが必要です。

  • 耐震性の確保: 吹抜け部分が家全体の耐震性に影響を与えることがあるため、耐震設計を考慮する必要があります。特に、柱や梁の補強が必要な場合があります。


2. 断熱と防音

吹抜けによって空間が広がる一方で、断熱や防音に関しての課題が出てくることがあります。


  • 断熱材の選択: 吹抜け部分は天井が高くなるため、熱が上部に溜まりやすくなります。断熱材を適切に選び、吹抜け部分もしっかりと断熱することが重要です。

  • 音の響き: 吹抜け部分では音が上下に伝わりやすくなるため、防音対策を検討する必要があります。吸音材の使用や、カーペットやカーテンなどを活用して音の反響を抑える工夫が求められます。


3. プライバシーの確保

吹抜けによって上下階がつながるため、プライバシーが損なわれる可能性があります。


  • 視線の配慮: 吹抜けを通じて上下階の視線が交差しないよう、窓や開口部の配置に配慮することが重要です。必要に応じて、格子やシェード、ルーバーなどを設けて視線を遮る工夫をすると良いでしょう。

  • 音の伝播: 家族間のコミュニケーションが促進される一方で、音が上下階に伝わりやすくなることも考慮する必要があります。音の伝播を防ぐために、ドアの設置や遮音カーテンの使用を検討することが有効です。


4. 採光と通風

吹抜けは採光や通風を促進するための手段ですが、効果を最大限に引き出すための計画が必要です。


  • 窓の配置: 上部に設ける窓からの光を効果的に室内に取り入れるため、窓の配置やサイズを慎重に計画します。太陽の動きや建物の向きを考慮して、適切な位置に窓を設けることで、自然光を最大限に活用できます。

  • 通風の確保: 吹抜けを通じて空気の流れを促進するため、適切な位置に換気口や窓を配置します。上下階での空気の循環がスムーズになるよう、計画段階で風の流れをシミュレーションすることも有効です。


5. 空間のバランス

吹抜けが小さい場合、空間全体とのバランスを考慮する必要があります。


  • 吹抜けの広さと高さのバランス: 吹抜けの広さや高さが不適切だと、圧迫感や空間の不均衡を感じることがあります。部屋全体の大きさに対して適切なバランスを保つよう、設計時に十分な検討が必要です。

  • 家具配置: 吹抜け部分に大きな家具を置くと、空間が狭く感じられることがあります。家具の配置には工夫が必要で、吹抜け部分を活かしたレイアウトを考えることが大切です。


6. 照明設計

吹抜け部分の照明計画は、空間の印象や使い勝手に大きな影響を与えます。


  • 間接照明の活用: 吹抜けの高さを活かし、間接照明を使って柔らかい光を拡散させることで、空間全体がより広く感じられます。天井付近に配置するダウンライトや、壁に埋め込んだ間接照明などが効果的です。

  • 照明のメンテナンス: 吹抜け部分の照明は高い位置に設置されるため、メンテナンスがしやすいデザインや、長寿命のLEDを採用することを考慮する必要があります。


7. エネルギー効率

吹抜け部分は広がり感を生み出しますが、エネルギー効率にも影響を与えます。

  • 暖房・冷房効率: 吹抜け部分は空間が広がるため、暖房や冷房の効率が悪くなる可能性があります。断熱材の使用や、天井ファンを設置することで、温度管理を効率的に行う工夫が必要です。

  • エネルギーコストの管理: 吹抜けの設計によりエネルギーコストが増加する可能性があるため、エネルギー効率を高めるための工夫や、省エネ設備の導入を検討することが望ましいです。


これらの注意点を踏まえて設計を進めることで、小さな吹抜けでも快適で機能的な空間を実現することができます。



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