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執筆者の写真t-ogino

洗濯物を簡単にたたんで収納する。家族みんなの服を1カ所に集めてしまう、ファミリークローゼット(東京都足立区)

更新日:8月10日


ファミリークローゼット

クローゼットというと、普通のクローゼット、ウォークインクローゼット、最近ではシューズインクローゼットなんてものもあります。今回は、その中でも、ファミリークローゼットってなものを紹介します。


ちょっと不思議なクローゼットなんです。

一般的に、クローゼットは寝室に付随していまして、夫婦の服だけ、もしくは子供の服だけが仕舞われています。

ファミリークローゼットは、家族全員の服を収納している。納戸の様なクローゼット。

ファミリークローゼット

アクセスは、夫婦の寝室と子供部屋両方からアクタス出来る場合と、夫婦の寝室と廊下などの共用部からアクセス出来るパターンが有ります。

画像は、寝室+共用部アクセス。

回遊式のファミリークローゼット平面図

家族全体で使うクローゼットが有ると、片付けが一ヶ所で良いので、家事が効率的ですし、雑多なモノもとりあえず入れておけるので、家が散らからず綺麗に保てる好循環になります。



ファミリークローゼットとは


ファミリークローゼットとは、家族全員の衣服やその他の収納物を一つの広いスペースにまとめて保管するためのクローゼットのことです。通常は以下のような特徴があります。


  1. 広いスペース: 家族全員の衣類を収納できるように、比較的大きなスペースが設けられています。

  2. 収納の工夫: 棚やハンガー、引き出しなど、収納の種類や配置が工夫されています。これにより、効率よく衣類やアクセサリーを整理できます。

  3. 家族全員の使用: 家族全員が共用するため、衣服のサイズや種類に応じて分けられるスペースがあることが多いです。

  4. 整理整頓: 家族全員のアイテムがひとつの場所に集まるため、使い勝手が良く、整理整頓もしやすくなります。

  5. デザイン: 空間に応じて、クローゼットのデザインや配置が工夫されています。例えば、ウォークインクローゼットや、クローゼットを部屋の一部としてデザインすることもあります。


家族で共有することで、個々のクローゼットを持つよりも効率的にスペースを活用できるのがメリットです。


ファミリークローゼットの特徴と利点

  1. 広さとレイアウト:

    • スペース: ファミリークローゼットは、通常のクローゼットよりも広く、ウォークインタイプのものも多いです。これにより、衣類やその他のアイテムを一つの場所にまとめて収納できます。

    • レイアウト: スペースを効率的に使うために、棚やハンガーラック、引き出しなどを組み合わせたレイアウトが設計されています。例えば、上下に分かれた棚や、長さの異なるハンガーラックなどが用意されています。


  2. 収納機能:

    • カスタマイズ: 家族全員の衣服を収納するために、各自のニーズに合わせてカスタマイズできることが多いです。例えば、子ども用の低い棚や、アクセサリー用の小さな引き出しなどがあります。

    • オーガナイザー: 仕切りや収納ボックスを使って、衣類やアクセサリーを整理する機能が整っていることが多いです。


  3. 利便性:

    • 一体化: 家族全員の衣服が一つの場所にまとまっているため、探し物がしやすく、使い勝手が良いです。

    • 共有の利点: 例えば、子どもが成長した時に親の衣類と交換することも簡単にできます。また、季節ごとに衣類を交換する際にも便利です。


  4. デザインと統一感:

    • 内装: ファミリークローゼットは、家のデザインやインテリアに合わせて設計されることが多いです。例えば、壁紙や床材も選んで、家全体の統一感を出すことができます。

    • 通気性: 衣類を適切に保管するために、通気性の良い素材や設計が施されることが多いです。


  5. メンテナンスと清掃:

    • 清掃のしやすさ: 一つの大きなクローゼットは、整理整頓がしやすく、定期的な掃除やメンテナンスも行いやすいです。


具体的な設置例

  • ウォークインクローゼット: 部屋の一部に設けられた広いクローゼットで、内部には棚やハンガーラックが並んでおり、全身を入って使えるスペースがあります。

  • オープンクローゼット: 扉がなく、オープンな状態で衣類を見やすく収納できるスタイルです。通気性が良く、取り出しやすいのが特徴です。

  • クローゼットルーム: 部屋のように広いスペースがクローゼットとして使われるスタイルで、場合によっては小さな作業スペースやアイロン台などが設けられることもあります。


ファミリークローゼットは、家族全員が使うための収納空間として非常に便利で、整理整頓を助けるアイテムや機能が充実しています。


回遊動線とは


回遊動線(かいゆうどうせん)とは、建物や部屋の設計において、移動する際の経路が効率的で快適になるように工夫された動線のことです。主に住宅やオフィスなどの空間設計で使われる概念で、動線が自然でスムーズになるようにデザインされています。


回遊動線の特徴と利点

  1. スムーズな移動:

    • 効率的な動線: 部屋や空間の間を自然に回遊できる設計で、移動がスムーズになります。例えば、リビングからキッチンへ、またリビングに戻る際に無駄な動きが少ないです。

    • 生活動線: 主に家事や生活動線を意識して設計され、日常の動きが楽になるようにします。例えば、キッチンからダイニングへの移動が楽になるような配置です。


  2. 使い勝手の向上:

    • アクセスの良さ: 必要な場所にすぐアクセスできるため、効率的な作業が可能になります。家族全員が使いやすいように設計されていることが多いです。

    • ストレス軽減: スムーズな動線は、生活する上でのストレスや煩わしさを軽減します。特に動きが多い家事や育児などの場面で役立ちます。


  3. 空間の有効活用:

    • レイアウトの工夫: 回遊動線を考慮することで、空間を無駄なく活用できます。例えば、部屋の配置や通路の幅、動線の長さなどが考慮されます。

    • コミュニケーション: 家族や同居者とのコミュニケーションを促進するように設計されることがあります。例えば、リビングとダイニングが自然につながっている設計などです。


  4. デザインと美しさ:

    • デザインの一部: 回遊動線は、単に機能的であるだけでなく、デザイン性にも影響を与えます。動線が美しく、整った空間にするために工夫されます。

    • 空間の広がり: 効率的な動線設計は、空間に広がりを持たせることもあります。狭く感じることなく、開放的な雰囲気を作り出します。


回遊動線の具体例

  1. キッチンとダイニング:

    • 動線: キッチンとダイニングテーブルが自然につながっているレイアウトで、料理を運ぶ際にストレスが少なくなります。例えば、キッチンから直接ダイニングに出入りできるような配置です。


  2. リビングとエントランス:

    • 動線: エントランスからリビングにスムーズに入ることができ、またリビングから他の部屋やスペースにアクセスしやすい配置です。家に帰ったときにすぐにリビングに入れる設計などが含まれます。


  3. 収納と作業スペース:

    • 動線: 洗濯機や収納スペースが作業エリアと近く、必要な物がすぐに取り出せるように設計されています。例えば、洗濯物を干す場所と収納スペースが近いなどです。


回遊動線を取り入れることで、空間がより使いやすく、快適な生活環境を作り出すことができます。特に家族が多い場合や、頻繁に動きがある生活スタイルには大いに役立ちます。


ファミリークローゼットを回遊動線の間取りで設計


ファミリークローゼットを回遊動線の間取りで設計する方法には、効率的な動線と使いやすさを両立させるための工夫がいくつかあります。以下は、ファミリークローゼットを回遊動線に組み込むための具体的な設計方法です。


1. クローゼットの配置

  • 中心的な位置: 家族全員が使いやすいように、家の中心にファミリークローゼットを配置します。これにより、リビングや寝室から簡単にアクセスできます。

  • 動線を考慮: クローゼットへのアクセスがスムーズになるように、部屋同士の動線を考慮します。例えば、リビングからダイニング、寝室からクローゼットへの動線をつなげる設計です。


2. 部屋間の連携

  • アクセスの工夫: ファミリークローゼットにアクセスするための動線を確保します。例えば、寝室から直接クローゼットにアクセスできるように、間取りを設計します。

  • 回遊型の配置: クローゼットがリビングやダイニング、寝室とつながるように配置し、家族全員が回遊しやすくします。たとえば、クローゼットがリビングからダイニングに向かって続くように設計することです。


3. 収納の使い勝手

  • 動線を考慮した収納: クローゼット内の収納配置も動線を考慮して設計します。よく使うアイテムや季節ごとの衣類などが取り出しやすくなるように、効率的に収納します。

  • 仕切りと配置: 収納棚や引き出しをクローゼット内に適切に配置し、動きやすさを確保します。例えば、上下に分かれた棚や、仕切りのある引き出しを使うことです。


4. 動線の改善

  • 広い通路: クローゼットの通路を広めに設計し、衣類を取り出す際に余裕が持てるようにします。特に、家族全員が使うクローゼットでは、通路が広いと快適に使えます。

  • 両側からのアクセス: クローゼットに対して、両側からアクセスできるようにすることで、どちらの方向からもスムーズに移動できるようになります。


5. 動線を意識した扉の配置

  • 開き方の工夫: クローゼットの扉の開き方も動線に影響します。引き戸や折り戸を使用すると、開閉時にスペースを取らず、動線がスムーズになります。

  • 扉の位置: 扉の位置を適切に設置し、動きやすさを確保します。例えば、クローゼットの両端に扉を設けることで、どちらの方向からもアクセスできるようにします。


6. 視覚的な明確さ

  • 明るい照明: クローゼット内の照明を明るくして、収納物が見やすくなります。これにより、動線がよりスムーズになります。

  • 透明な収納: 透明な収納ボックスやラベルを使うことで、何がどこにあるかが一目でわかり、動線が効率的になります。


7. 動線の連携

  • 外部と内部の連携: クローゼットから外部の部屋(例えば、洗濯室やバスルーム)への動線も考慮します。洗濯物を取り込み、クローゼットに収納する際の動線がスムーズになるように設計します。


ファミリークローゼットを回遊動線の間取りで設計することで、家族全員が快適に使える収納スペースを作ることができます。効率的な動線と使いやすさを両立させるために、各部屋や収納の配置、動線の設計をしっかり考えることが重要です。



賃貸集合住宅(マンション・アパート)設計プロジェクトの解説


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