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執筆者の写真t-ogino

地産地消・なんと国産材でつくる家づくり!:上棟・棟上げ・建て方:斜め40do猫の家(東京都北区)

更新日:8月11日


国産材の家・住宅の上棟・建て方・棟上げ

年明け早々に、上棟です!斜め40度猫の家。

天気も良くって良かった。都市部の敷地の為、クレーンを動かすのに苦労していましたが、1日でキッチリ棟上げしてくれました。


そして、なんとなんと。幸か不幸か、国産の地杉でつくる家となりました!

円安の影響で、木材は輸入材より国産材の方が安くなっています。そこで殆どの木材を国産材で入れています。外材が悪い訳ではもちろん無いんですが、地産地消の国産杉での建築は、これまで中々出来ずちょっと嬉しい部分です。


鳶・トビ・大工・棟上げ・上棟・建て方

棟上げの時の、鳶さん。動きのしなやかさに、相変わらず惚れ惚れします。


国産材でつくる家づくり


国産材で家をつくるのは、環境に優しく、地域経済の支援にもつながりますね。国産材の使用にはいくつかのメリットがあります:


  1. 持続可能性: 国産材は輸送距離が短く、その分環境への負担が少ないです。また、地域の森林管理がされていることが多く、持続可能な資源利用が促進されています。

  2. 品質: 日本の気候に適した木材が多く、特に木目が美しく、強度が高いものが多いです。ヒノキやスギなどは耐久性があり、建材として非常に人気があります。

  3. 地域貢献: 地元の木材を使用することで、地域の森林業者や木材業者を支援することができます。これにより、地域経済の活性化にも寄与できます。

  4. 温かみ: 国産材は木目が美しく、自然な温かみが感じられるため、住み心地が良いという意見も多いです。


どの種類の木材を使うかや、どの部分に使うかなど、設計段階での選択肢も豊富です。どんな国産材を使いたいか、または具体的なイメージがあると、さらにアドバイスできるかもしれません。


輸入材より国産材の方が安い現状


現在、国産材が輸入材よりも安いという現状は、いくつかの要因によるものです:


  1. 輸送コストの削減: 国産材は輸送コストがかからないため、その分価格が安くなります。輸入材は長距離輸送が必要なため、運送料や通関費用が追加でかかります。


  2. 生産効率の向上: 日本国内の木材業者は、生産効率を高めるための技術革新を行っており、これがコスト削減に寄与しています。


  3. 需給バランス: 日本の木材需要が輸入材に比べて少ないため、国内市場の需給バランスが国産材の価格に影響を与えている可能性もあります。


  4. 政策の影響: 日本政府は国産材の利用促進を図るための政策を導入しており、これが国産材の価格に影響を与えていることもあります。


ただし、国産材は地域によって価格が異なることがありますし、特定の木材や品質によっては高価になることもあります。また、国産材には独特の風合いや性能があり、その点も考慮する必要があります。


上棟とは


上棟(じょうとう)は、家づくりや建築工事における重要なステップのひとつです。上棟式(じょうとうしき)という言葉でも知られています。以下は、上棟の詳細な説明です:


上棟の概要

  1. 上棟の意味: 上棟とは、建物の骨組みが完成した時点で行う儀式または工程です。木造住宅の場合、柱や梁などの主要な構造部分が組み上げられた状態を指します。この段階で建物の形がほぼ完成し、屋根が取り付けられる前の状態です。


  2. 上棟式の目的: 上棟式は、工事の無事と建物の安全を祈願する儀式です。一般的には、工事の関係者や施主(家主)が集まり、工事の進行状況を確認し、完成を祝います。儀式では、お酒や食事を振る舞ったり、木材にお守りをつけたりすることがあります。


  3. 上棟の工程:

    • 柱・梁の組み立て: 建物の骨組みとなる柱や梁が組み上げられ、構造が形成されます。

    • 屋根の取り付け: 上棟後に屋根が取り付けられることで、建物が外部からの雨風から守られるようになります。


  4. 上棟のタイミング: 上棟は通常、基礎工事が完了した後、構造体を組み立てた段階で行います。木造の場合、上棟式は構造体が完成した後、屋根がかかる前に行われることが一般的です。


  5. 地域や文化による違い: 上棟式の方法や儀式の内容は、地域や文化、工務店によって異なる場合があります。例えば、地域ごとに特定の伝統や習慣があるかもしれません。


上棟の利点

  • 工事の進捗確認: 上棟式を通じて、施主が工事の進捗を確認することができます。

  • 安全祈願: 工事の安全と建物の完成を祈ることで、工事関係者の士気を高めることができます。

  • コミュニケーション: 工事関係者と施主とのコミュニケーションの機会になります。


上棟は、建物の建設プロセスの重要なマイルストーンであり、完成に向けての喜びと期待が高まる瞬間です。


木造住宅での鳶さんの役割


木造住宅の建設において、鳶(とび)職人は非常に重要な役割を果たします。鳶は主に高所での作業や構造物の組み立てに携わる専門職で、以下のような役割があります:


1. 構造体の組み立て

  • 骨組みの組み立て: 木造住宅では、柱や梁、桁などの構造材を組み立てる作業を行います。鳶職人は、これらの部材を適切に配置し、固定する作業を担当します。

  • 足場の設置: 高所での作業を安全に行うために、足場を設置します。これにより、工事がスムーズに進むとともに、安全性が確保されます。


2. 上棟作業

  • 上棟時の作業: 上棟(構造体が完成する段階)では、鳶職人が木材を組み立てる役割を担います。この作業には、高い位置での作業や大きな部材の運搬・取り付けが含まれます。


3. 屋根の取り付け

  • 屋根の構築: 鳶職人は、屋根の骨組みを組み立て、屋根材を取り付ける作業も行います。木造住宅の場合、屋根の構造や取り付けは非常に重要で、鳶職人の技術が求められます。


4. 安全対策

  • 安全確保: 高所での作業が多いため、安全対策が非常に重要です。鳶職人は、安全帯や保護具を使用し、作業の安全性を確保します。

  • 現場の整理: 作業現場の整理整頓も重要で、事故を防ぐための取り組みを行います。


5. その他の作業

  • 資材の運搬: 木材や建材を現場に運び入れる作業も鳶職人の仕事です。重い部材を安全に移動するためには、技術と体力が必要です。

  • 工事のサポート: その他の建設作業や、工事関係者との連携など、現場全体のサポートを行うこともあります。


鳶職人の重要性

  • 技術と経験: 鳶職人は、高所での作業や大工仕事における技術と経験が豊富です。建物の構造をしっかりと組み立てるためには、高い技術力が求められます。

  • 安全性: 高所での作業が多いため、鳶職人の安全対策は工事全体の安全性に直結します。


木造住宅の建設において、鳶職人は工事の進行に欠かせない役割を果たし、建物の品質や安全性を確保するために重要な存在です。


木造住宅での大工の役割


木造住宅における大工(だいく)は、建物の内外装の仕上げや構造体の組み立てなど、さまざまな重要な作業を担当します。大工の役割は非常に広範囲で、以下のような具体的な作業があります:


1. 構造体の組み立て

  • 骨組みの作成: 木造住宅の基礎工事が終わった後、大工は柱、梁、桁などの構造材を組み立てます。これにより、建物の骨組みが形成されます。

  • 上棟作業: 上棟の段階で、大工は構造材を取り付け、建物の基本的な形を作ります。木材を組み合わせて、安定した構造を確保します。


2. 内装工事

  • 壁や天井の施工: 内壁や天井の施工を行います。これには、下地の取り付けからボードの貼り付け、パテ処理などが含まれます。

  • 床の仕上げ: 床の下地を作り、フローリングやカーペットを敷きます。また、床の水平や平滑さを確保するための作業も行います。


3. 外装工事

  • 外壁の施工: 外壁材の取り付けや、外装の仕上げ作業を行います。これには、サイディングや板張りなどが含まれます。

  • 屋根の仕上げ: 屋根材の取り付けや、屋根の仕上げ作業も大工の仕事です。これにより、屋根が完成し、雨水の侵入を防ぎます。


4. 仕上げ工事

  • 扉や窓の取り付け: 扉や窓の枠を取り付け、ドアや窓を設置します。これにより、建物の開口部が完成します。

  • キャビネットや棚の設置: キッチンやバスルーム、収納スペースにキャビネットや棚を取り付けます。これには、取り付け位置やサイズの調整が含まれます。


5. 細部の仕上げ

  • モールディングやトリムの取り付け: 壁や天井の仕上げに、モールディングやトリムを取り付けます。これにより、内装が美しく仕上げられます。

  • パーツの調整: ドアや窓の調整、隙間の修正など、細かい調整作業も大工の役割です。


6. 修繕や改修

  • 修繕作業: 既存の建物の修繕や改修作業も大工の仕事です。これには、劣化した部分の交換や補修が含まれます。


大工の重要性

  • 技術力: 大工は、木材の取り扱いや構造の理解に優れた技術を持っています。精密な作業が求められるため、高い技術力が必要です。

  • デザインと仕上げ: 内装や外装のデザインに関わり、建物の美しさや機能性を高めます。仕上げの精度が建物の完成度に大きく影響します。


木造住宅の建設において、大工は建物の骨組みから仕上げまで広範囲にわたって作業を行い、住まいの品質や快適性を確保する重要な役割を担っています。


上棟式とは


上棟式(じょうとうしき)は、建物の建設過程における重要な儀式で、主に木造住宅の建設中に行われます。この儀式は、建物の骨組みが完成したことを祝うとともに、工事の安全を祈願する目的で行います。以下は、上棟式の詳細な説明です:


上棠式の概要

  1. 上棠式の目的

    • 工事の安全祈願: 上棠式は、建設作業が無事に進むように、また完成することを祈願する儀式です。工事関係者の安全や、建物が長く使用できることを願います。

    • 完成の祝賀: 骨組みが完成したことを祝うとともに、これからの工事の順調な進行を願います。


  2. 上棠式のタイミング

    • 骨組み完成後: 上棠式は、建物の骨組み(柱や梁などの構造体)が完成した後、屋根が取り付けられる前に行います。この段階で建物の基本的な形が見えるようになります。


  3. 上棠式の内容

    • 儀式の進行: 儀式の内容は地域や文化、工務店によって異なりますが、一般的には以下のようなことが行われます。

      • 祝詞の奏上: 神主や僧侶が祝詞(お祓いの言葉)を奏上し、工事の安全を祈願します。

      • お供え物: 神前にお供え物(米、酒、野菜、魚など)を置き、感謝の気持ちを示します。

      • 乾杯: 工事関係者と施主(家主)が集まり、乾杯して工事の順調を祈ります。

      • お守りの取り付け: 木材や構造体にお守りを取り付けることもあります。これにより、建物の安全を願います。


  4. 上棠式の役割と重要性

    • コミュニケーションの場: 上棠式は、施主と工事関係者が一堂に会し、工事の進捗を確認したり、今後の計画を話し合う場となります。

    • 士気の向上: 工事関係者の士気を高め、工事の進行がスムーズに進むようにするためのイベントです。

    • 伝統と文化: 上棠式は、日本の伝統的な儀式であり、地域ごとの文化や習慣が反映されることがあります。


  5. 上棠式の準備

    • 日程調整: 上棠式の日程は、工事の進捗に合わせて調整します。一般的には、骨組みが完成する時期に合わせて行います。

    • 準備物: 儀式に必要な供物やお守り、祝詞の準備を行います。神主や僧侶を招く場合は、事前に調整が必要です。


上棠式は、建物の建設過程における重要なマイルストーンであり、工事の安全を祈り、完成を祝う儀式です。地域や文化によって内容は異なることがありますが、工事の関係者と施主のコミュニケーションの場としても重要な役割を果たします。


柱梁に使う木材


柱や梁に使う木材は、木造住宅の構造の要であり、耐久性や強度が求められます。使用する木材の種類や特性について詳しく見ていきましょう。


1. 木材の種類

スギ(杉)

  • 特徴: 軽量で加工しやすく、木目が美しい。耐湿性や耐久性も良い。

  • 用途: 主に梁や柱、内装材として使用されます。日本では伝統的に多く使われている木材です。


ヒノキ(檜)

  • 特徴: 耐久性が高く、耐水性や耐虫性が良い。香りが良く、木目が美しい。

  • 用途: 主に柱や梁、床材として使用されます。長持ちするため、家の重要な部分に使われます。


マツ(松)

  • 特徴: 強度があり、比較的安価。樹脂を多く含むため、耐久性が良い。

  • 用途: 主に梁や柱、構造材として使用されます。比較的大きな部材に適しています。


カラマツ(唐松)

  • 特徴: 強度が高く、耐久性がある。乾燥が早く、安定性も良い。

  • 用途: 主に梁や柱、大型の構造材に使用されます。北海道や東北地方で多く使われます。


その他の木材

  • クス(楠): 強度が高く、耐湿性が良い。主に特別な装飾材や重要な部材に使われます。

  • ナラ(楢): 硬くて強度が高く、耐久性が良い。特に丈夫な部材に使用されます。


2. 木材の特性

強度

  • 圧縮強度: 木材が圧力に耐える力。柱などの縦方向の荷重に関係します。

  • 引張強度: 木材が引っ張られる力に耐える力。梁などの横方向の荷重に関係します。


耐久性

  • 耐湿性: 湿気に対する耐性。特に湿気の多い地域では重要です。

  • 耐虫性: シロアリやその他の害虫に対する耐性。適切な処理を施すことで長持ちします。


加工性

  • 加工しやすさ: 木材の加工のしやすさ。加工しやすい木材は、施工がスムーズになります。


収縮・膨張

  • 乾燥収縮: 木材が乾燥すると収縮する性質。乾燥処理を施すことで安定性が高まります。

  • 膨張: 湿気を吸収すると膨張する性質。適切な乾燥と処理が必要です。


3. 木材の選定基準

  • 用途に応じた選定: 使用する部材の種類や場所に応じて、適切な木材を選ぶことが重要です。例えば、耐久性が必要な柱にはヒノキやスギが適しています。

  • 品質管理: 木材の品質を確保するために、乾燥や検査を行い、割れや曲がりがないか確認します。

  • 地域特性: 地域によって利用可能な木材の種類や品質が異なるため、地域に適した木材を選ぶことも考慮します。


柱や梁に使う木材は、家の構造の重要な部分であり、選定や加工には慎重な検討が必要です。木材の特性を理解し、適切な木材を選ぶことで、長期間にわたって安心して住むことができる住宅が完成します。



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