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執筆者の写真t-ogino

重厚感ある格子窓をリノベーションでつくる方法!つくったよ!リノベーションオフィス!(東京都板橋区)

更新日:9月5日


格子窓作成中

ちょっと重厚感のあるテイストになる、ちょっと不思議な、窓の格子。


クラシックで、アジアンで、ヨーロピアンで。。。。。?なんだか色々な感じになりますが。


窓廻りに格子をつくると、ただただサッシがあるだけでなく、窓に存在感が出てきます。


窓の内側に格子窓設置

格子は、少し部材の巾が大きいと存在感が出てきてくれます。


日本のサッシについている格子。実は細いです。その為、ちょっと存在感にかけるというか安っぽいというか。


そこで、施工中のスモールオフィスリノベーションでは、サッシの内側に、木製で格子を作ってみました。少し太目の部材のサイズ。マットなブラックで塗り潰してみたら、とにかくカッコイイ!木感はある意味余り感じなくて、金属感すら感じる仕上がりです。格子窓をつくった、リノベーションオフィス!


格子窓の巾は結構太目。巾3.5cm

塗装をブラウンにして木目が浮き出る塗装にすると、アジアンな感じになってきますね。


リノベーションでサッシを交換しない場合でも、新築でも内側に格子の設置は良き方法。

但し、窓廻りは建築・消防と色々な法律が絡んで来る処です。そこは専門家に必ず確かめて貰ってくださいね。



格子窓とは何


格子窓(こうしまど)とは、窓に縦横の格子状の桟(さん)が取り付けられた伝統的な建具の一種です。格子窓は、主に日本の伝統的な建築様式に見られ、特に古い町家や寺院、茶室などでよく使われています。


格子窓の特徴:

  1. デザインと構造: 格子窓は、木や竹などの素材で作られた桟が、窓枠の内外に縦横に並んでいます。この格子部分が特徴で、外からの視線を遮りながらも、光や風を取り入れることができるという利点があります。格子のパターンや間隔は建物のデザインや用途に応じて様々で、美しい装飾としても機能します。


  2. プライバシーの保護: 格子窓は、通りに面した家屋に設置されることが多く、外からの視線を防ぐ効果がありますが、内部からは外の景色を見ることができるという点で、プライバシーを守りながら開放感も得られる仕組みです。


  3. 通風と採光: 格子の間を通して風が入るため、家の中に涼しい風を取り入れることができます。また、光も柔らかく通すので、格子窓は日光を穏やかに室内に取り入れる効果もあります。


  4. 防犯性: 格子が外側に付いている場合、窓を開けた状態でも外部からの侵入を防ぐ役割を果たします。そのため、特に古い家屋では防犯対策としても利用されていました。


格子窓の種類:

  • 縦格子: 縦に並んだ桟のみで構成されたシンプルなデザイン。

  • 横格子: 横に並んだ桟で、一般的に装飾的な役割を持つ。

  • 菱格子: 縦横の桟が斜めに交差して菱形を作るデザイン。


現代の格子窓:

現代でも、和風のデザインや町屋風の住宅で格子窓が取り入れられており、伝統的な美しさと機能性を活かした建築に使われています。


重厚感とは


「重厚感(じゅうこうかん)」とは、物や雰囲気、または人に対して感じられる、安定感や威厳、深み、堅固さなどを指す言葉です。この感覚は、重量感や強さだけでなく、品位や落ち着きを含むこともあります。具体的には、以下の要素を含むことが多いです。


重厚感の特徴:

  1. 質感や重量感: 「重厚」という言葉には「重い」という意味が含まれており、物理的な重さや厚み、堅さを感じるものに対して使われます。たとえば、重厚な木製の家具や石造りの建物は、しっかりした素材感や強固さを感じさせます。これは視覚的にも触覚的にも「ずっしりとした」印象を与えます。


  2. 安定感と堅実さ: 重厚感は、安定していて簡単には崩れない、堅固な印象を与えることが多いです。これは物だけでなく、場の雰囲気や人の態度にも使われることがあります。例えば、古くから続く伝統的な建築物や格式高い場所では、歴史と伝統に裏打ちされた「重厚感」が感じられます。


  3. 威厳や品格: ただ単に重いだけでなく、威厳や品格を伴うことも重厚感の一部です。例えば、伝統的な神社や城、歴史的な建物、または高級な美術品や彫刻などには、その背後にある文化や歴史、技術の高さからくる「重厚感」が感じられます。これは物の質感だけでなく、それに込められた意味や価値から感じ取れるものです。


  4. 深みと落ち着き: 重厚感には、軽々しい印象とは対照的に、深い思索や静かな落ち着きも含まれます。人の態度や話し方にも重厚感を感じることがあり、たとえば、思慮深く、慎重でありながらも影響力のある発言や、落ち着いた態度を持つ人が「重厚な人物」と表現されます。


重厚感を感じる具体例:

  • 建築: 西洋の大聖堂や日本の伝統的な城、寺院などの建物は、その構造や歴史的背景から重厚感を感じさせます。石造りや木造の頑丈な構造、または厳かな装飾がその印象を強めます。


  • 家具: 高級な木材を使った厚みのある家具、アンティークの重厚なテーブルや椅子は、耐久性だけでなく美しさと風格を兼ね備えています。


  • 音楽: クラシック音楽の中でも、交響曲やオペラは、深い音色と複雑な構成から重厚感を感じさせます。


  • 人物: 落ち着いた態度やしっかりとした信念を持つ人物、または豊富な経験を持ち威厳を感じさせるリーダーには「重厚感」があると形容されます。


対義語:

重厚感の反対にある言葉としては、「軽薄感」や「軽やかさ」が挙げられます。軽やかで、軽快な印象を与えるものとは対照的です。

重厚感は、単に重いだけではなく、内面にある深みや落ち着きを伴う感覚であり、特定の物や人、空間が持つ威厳や品格を示す言葉です。


木の格子


木の格子には、伝統的な日本の美意識や実用性が詰まっており、その良さは多岐にわたります。木の格子は建築のデザイン要素として使われ、視覚的な美しさや実用性を兼ね備えているため、現代の住宅や公共施設でも人気があります。以下、木の格子の良さについて詳しく説明します。


1. 自然素材ならではの温かみと風合い

木の格子は、自然素材としての木の温かみと独特の風合いを持っています。木材は経年変化により色合いや質感が変わり、時間が経つほどに味わい深くなるのが特徴です。木の表面に見られる年輪や節は、人工素材では得られない自然の美しさを提供し、家や空間に落ち着きと柔らかさをもたらします。


2. 視覚的な軽やかさと閉鎖感のバランス

木の格子は、視覚的な「抜け感」を作り出すことができます。つまり、外部の光や風を取り入れながらも、視線や直接的な侵入を遮る役割を果たします。格子の間隔を調整することで、外からの視線を適度に遮りつつ、完全に閉鎖的ではない開放感を与えることができます。これは、日本の伝統的な「内と外の曖昧な境界」を尊重するデザイン哲学と関連しています。


3. 通風・採光の効果

木の格子は、風通しや採光にも優れています。格子状に配置された木材の間を通じて風が流れ、自然な通風が確保されるため、特に夏の暑い時期には涼しさを感じられる効果があります。また、木の格子を通して柔らかい光が室内に入るため、直接の日差しを和らげる役割も果たします。これにより、室内の明るさを保ちつつ、直射日光による熱や眩しさを軽減できます。


4. 調湿効果

木材は調湿性があり、室内の湿度を適度に調整してくれます。湿気の多い時期には余分な湿気を吸収し、乾燥する季節には湿気を放出するため、居住環境を快適に保つ役割を果たします。これは、木の格子が湿度の変化に対応するため、快適な空間作りに貢献する大きな利点です。


5. デザインの多様性と柔軟性

木の格子は、シンプルなデザインから複雑な意匠まで、さまざまなデザインに応じて作ることができるため、現代的な住宅にも伝統的な和風建築にも合わせられます。縦格子、横格子、斜め格子、あるいは幾何学的なパターンを取り入れるなど、自由度が高く、建物のスタイルに合わせてカスタマイズできるのが特徴です。


6. 耐久性とエコフレンドリー

木材は適切に加工・保護されることで長持ちし、耐久性があります。古い日本家屋の木製格子は、数十年、時にはそれ以上の時間を経ても美しさと機能性を保つことができます。また、木は再生可能な資源であり、環境に優しい素材です。使い終わった後も自然に還るため、サステナブルな選択としても評価されています。


7. 心理的な効果と居心地の良さ

木材には、リラックス効果があると言われています。木の格子を通して外の景色や光を感じられる空間は、視覚的に落ち着きを与え、住む人に安心感をもたらします。木の柔らかい色調と自然な香りは、心地よい雰囲気を作り出し、精神的な安らぎを与えてくれます。特に和室や茶室など、木の格子が多く使われる空間は、瞑想や集中に適した静寂な雰囲気を作り出します。


8. 防犯性と安全性

木の格子は、防犯性にも優れています。特に外部に面した窓に取り付けられる場合、外からの侵入を防ぐ役割を果たします。さらに、木材は万一の火災時にも一定の耐火性能を発揮し、火の広がりを遅らせる効果が期待できます。

まとめると、木の格子は美しさ、実用性、そして環境への配慮を兼ね備えた建築素材です。視覚的に心地よく、自然素材としての調湿効果や通風効果があり、空間に柔らかさと温かみを与えます。


黒でマットな塗装の方法


木に黒でマットな塗装を施すためには、以下の手順を参考にしてみてください:


1. 準備

  • 木の下地処理: 木材の表面をサンドペーパーで滑らかにし、塵や汚れを取り除きます。通常、#120から#220のグリットで研磨すると良いです。

  • プライマー: 木材の表面が吸収しやすいので、木材用のプライマー(下地塗り)を塗ると良いです。これにより、塗料の密着性が高まり、仕上がりが均一になります。


2. 塗料の選定

  • 塗料の種類: マットな黒に仕上げるためには、マット仕上げのアクリル塗料やオイル塗料を選ぶと良いです。水性アクリル塗料は乾きが早く、扱いやすいです。

  • 下塗りと上塗り: 通常、マットな仕上げには下塗りと上塗りが必要です。下塗りは木の吸収を防ぎ、上塗りは仕上げの色と質感を整えます。


3. 塗装

  • 塗り方: 塗料を均一に塗るために、ブラシ、ローラー、またはスプレーガンを使います。スプレーガンを使用すると、均一な仕上がりになりますが、初心者にはブラシやローラーも良い選択です。

  • 塗り重ね: 最初に薄く塗り、その後乾燥させてから、必要に応じて2回目の塗装を行います。塗料の乾燥時間はメーカーの指示に従ってください。


4. 仕上げと保護

  • 乾燥: 塗装後、塗料が完全に乾燥するまで触れないようにしましょう。乾燥時間は塗料の種類によって異なりますが、通常は数時間から24時間程度です。

  • 仕上げ剤: マット仕上げを維持するためには、保護のためのマット仕上げのクリアコートを使用することもあります。これにより、傷や汚れから木材を保護できます。


これで木材に黒でマットな塗装が完成です!塗装の際は、換気の良い場所で作業し、必要な安全対策を講じてください。


リノベーションでサッシを格子窓に変える時の注意点


リノベーションでサッシを格子窓に変更する際には、消防法やその他の規制を考慮する必要があります。以下に注意点を詳しく説明します。


1. 消防法に関する注意点

避難経路の確保

  • 避難経路の確認: 格子窓に変更することで、避難経路が確保されているかを確認します。特に、居室や寝室などの主要な部屋には、避難経路として機能する窓が必要です。

  • 避難器具の設置: 窓が避難経路として使用される場合、避難器具(例えば、非常用の梯子など)が必要になることがあります。これらの器具は消防法に基づいた規定に従って設置する必要があります。


開口部のサイズ

  • 開口部のサイズ規定: 窓の開口部は、一定の大きさを確保する必要があります。特に住居の階数や用途によって、最小開口面積が定められている場合があります。これにより、緊急時の避難がスムーズに行えるようにします。


2. 建築基準法に関する注意点

防火地域や準防火地域

  • 防火規制: 建物が防火地域や準防火地域に位置している場合、使用できる材料やデザインに制限があることがあります。格子窓の材質やデザインがこれらの規制に適合しているか確認してください。


構造の変更

  • 構造の安全性: 窓を格子窓に変更する際には、構造的な安全性も考慮する必要があります。例えば、格子が設置されることで窓の強度や構造に影響がないか確認します。


3. その他の規制

景観規制

  • 地域の規制: 一部の地域では、外観や景観に関する規制があります。格子窓のデザインが地域の景観規制に合致しているか確認する必要があります。


住宅の快適性

  • 換気と採光: 格子窓に変更することで、換気や採光に影響が出ることがあります。窓のデザインが十分な換気と採光を確保できるか確認します。


4. 専門家の相談

専門家のアドバイス

  • 建築士や消防設備士: リノベーションを行う前に、建築士や消防設備士などの専門家に相談し、法律や規制に適合するか確認することが重要です。


これらの点を注意しながらリノベーションを進めることで、安全で快適な住空間を確保することができます。



オフィス設計プロジェクトの解説


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