スモールオフィス・リノベーション。
内装は解体して形が見えて来ています。
コンクリートの建築リノベで、木軸が出て来ると懐かしいと思ってしまう。今はLGSという軽いスチールで壁、天井の下地の骨の部分をつくります。木軸からLGSに変わったのは、22.3年前かな。
曲線でオフィスルームを包むカウンターは、曲線でつくります。
フニャフニャした自由曲線の原寸図。
結局、現場でベニアに描きました。
ライブ感ありますね。
建築も、ものづくりである以上、即興の部分が必ず出て来るので、そこが醍醐味。
コンクリートに隣接する部分の、窓枠を塗装します。
コンクリートと色合わせすると、N番じゃないんだけど、カラッとして良さそう。
日塗工N-8.7かな。
今回は、建物全体の改修(メンテナンス)も行います。
外壁タイル面のメンテナンスは、後々の事を考えると、高圧洗浄かけて、撥水性の塗装に落ち着きます。外壁はカバーして新しい素材にしてしまう方法もありますが、それこそメンテナンス性に難ありなので。
クリア(透明)の塗料なんですが、どうしても艶がつきます。(水を弾く為の塗装なので当然なんですが)
マットな感じにならんかなぁといつも思うんだけど。オーナーは意外と気にいる事が多いですね。まあよし。
原寸図をリノベーションの現場で描く事でデザイン性を上げる方法
原寸図をリノベーションの現場で描くことは、デザイン性を向上させるための非常に有効な方法です。原寸図(フルスケールの図面)は、設計者や建築家がアイデアを具体的に視覚化し、クライアントや施工チームと共有するための手段として使われます。以下に、原寸図を用いてデザイン性を向上させる方法を詳しく説明します。
1. 空間のリアルな感覚をつかむ
原寸図を現場に描くことで、実際の空間のスケール感やプロポーションをより正確に把握できます。特にリノベーションでは、既存の構造や制約があるため、図面だけでは把握しづらい部分が出てくることがあります。原寸図を描くことで、デザインが実際の空間にどのように収まるのか、家具や設備の配置が適切かどうかをリアルタイムで確認できます。
2. ディテールの調整
デザインのディテール(細部)は、空間全体の印象に大きく影響します。原寸図を使って、壁の厚み、ドアや窓の位置、家具の配置などを現場で確認・調整することで、細部までこだわったデザインが可能になります。例えば、造作家具や照明の位置を実際の高さや角度で確認することで、最適なバランスを見つけることができます。
3. クライアントとのコミュニケーション
クライアントにとって、図面や3Dモデルだけではデザインを完全に理解するのは難しい場合があります。原寸図を用いることで、クライアントがデザインをより直感的に理解できるようになります。クライアントと一緒に現場を歩きながら、具体的な変更点や調整点について話し合うことで、デザインプロセスにおいてクライアントの意見をより効果的に反映することができます。
4. 施工チームとの連携強化
施工チームとのコミュニケーションも、原寸図を使用することで円滑に進みます。施工現場で具体的なサイズや形状を示すことで、施工チームが設計意図を正確に理解し、施工ミスを防ぐことができます。また、実際の施工中に不具合が発生した場合でも、原寸図をもとにすぐに修正案を検討することが可能です。
5. フレキシブルなデザイン変更
リノベーションでは、現場の状況やクライアントの要望に応じて、設計の変更が必要になることがよくあります。原寸図を使用することで、現場でのリアルタイムなフィードバックに基づいてデザインを迅速に変更・調整することができます。これにより、デザインの一貫性を保ちつつ、柔軟性を持った対応が可能になります。
6. 素材や色の確認
原寸図とともに、実際の素材や色見本を現場に持ち込むことで、デザインがどのように見えるかを現場で確認できます。これは、室内の照明条件や周囲の環境によって素材や色の見え方が異なるため、特に重要です。原寸図を使って壁や床の素材を仮置きし、色の組み合わせを確認することで、デザインの質を向上させることができます。
原寸図をリノベーション現場で描くことは、設計の意図を正確に伝え、デザイン性を高めるための強力なツールです。空間のリアルな感覚をつかみ、ディテールの調整やクライアントとのコミュニケーション、施工チームとの連携を強化することで、リノベーションプロジェクトの成功に大きく貢献します。また、フレキシブルなデザイン変更や素材の確認にも役立ちます。リノベーションの成功には、設計の初期段階からこのようなアプローチを取り入れることが重要です。
オフィスのデスクカウンターを曲線にする良さに
オフィスのデスクカウンターを曲線にすることには、いくつかの利点があります。デザイン性の向上だけでなく、機能面や快適性の向上にも寄与します。以下に、曲線のデスクカウンターを採用することの具体的なメリットを詳しく説明します。
1. 柔らかい印象とデザイン性の向上
曲線は視覚的に柔らかく、穏やかな印象を与えるため、オフィスの環境をリラックスさせる効果があります。直線的で角ばったデザインよりも、曲線は優雅でモダンな雰囲気を醸し出し、洗練された印象を与えます。これにより、来客や従業員に対して、居心地の良い空間を提供することができます。
2. 動線の改善と効率化
曲線のデスクカウンターは、人の動きに合わせた自然な動線を形成するため、移動がスムーズになります。特に、複数の人が一緒に作業をする場合や、頻繁に行き来する場所において、曲線の形状が衝突を避けるのに役立ちます。また、カウンターの曲線がスムーズに連続することで、ユーザーは動きの流れを途切れさせることなく作業を行えるため、効率が向上します。
3. 人間工学的な快適性の向上
曲線のカウンターは、人間の体の自然な動きに合わせてデザインされています。腕や手を自然な形でサポートすることで、長時間の作業による疲労を軽減します。また、角がないため、体に当たって痛みを感じることが少なく、快適な作業環境を提供します。これにより、従業員の健康維持やパフォーマンス向上にもつながります。
4. コミュニケーションの促進
曲線デザインは、視線の流れを滑らかにし、人々が自然と顔を合わせやすくするため、コミュニケーションの促進に寄与します。特に、レセプションカウンターや共同作業スペースにおいて、対面での会話やアイデアの共有がしやすくなり、チームの連携が向上します。
5. スペースの有効活用
曲線のデスクカウンターは、角ばったデザインよりも空間の使い方が柔軟で、スペースを有効に活用できます。特に、限られたオフィススペースにおいて、曲線を取り入れることでデッドスペースを減らし、作業スペースを最大限に活用できます。例えば、湾曲したカウンターを壁沿いに配置することで、余分なスペースを生み出すことなく機能的なエリアを確保できます。
6. 安全性の向上
曲線のデザインには角がないため、衝突や怪我のリスクが減少します。特に、オフィス内を頻繁に移動する従業員や訪問者にとって、曲線のカウンターは安全性を高める効果があります。安全なデザインは、従業員の安心感を向上させ、働きやすい環境を提供します。
7. ブランドイメージの向上
オフィスのデザインは、企業のブランドイメージに直結します。曲線を取り入れたモダンで洗練されたカウンターは、会社の先進性や革新性をアピールするのに役立ちます。来客者やクライアントに対して、企業の価値観や文化を視覚的に表現する手段として、曲線のカウンターは効果的です。
8. カスタマイズの幅広さ
曲線のデスクカウンターは、さまざまな素材や色、仕上げでカスタマイズできるため、オフィスの全体的なデザインに調和させやすいという利点もあります。木材、ガラス、金属などの素材を使った曲線デザインは、それぞれ異なる質感や雰囲気を演出し、オフィスの個性を引き立てます。
オフィスのデスクカウンターを曲線にすることは、デザイン性の向上だけでなく、機能面や快適性の向上、さらにはコミュニケーションの促進や安全性の確保にもつながります。また、スペースの有効活用やブランドイメージの向上といった面でも大きなメリットがあります。これらの利点を活かし、オフィスの環境を改善し、従業員の満足度と生産性を高めるために、曲線のデスクカウンターの導入を検討する価値があります。
色の選定をする為の色見本
色見本(いろみほん)は、色の選定をする際に使用される基準となる色のサンプルやパレットのことを指します。デザインや建築、インテリア、ファッションなど、さまざまな分野で利用され、目的の色を正確に表現し、色の選定プロセスを効率化するために非常に重要な役割を果たします。
色見本の役割と重要性
正確な色のコミュニケーション:
色見本を使うことで、設計者、クライアント、施工者、製造業者など、関係者全員が同じ色を参照することができ、色に対する認識のズレを防ぎます。これにより、完成品がイメージ通りに仕上がる確率が高まります。
色の選定と比較:
色見本には多くの色が揃っており、異なる色や色のトーンを並べて比較することが可能です。これにより、最適な色の選定が容易になります。特に、複数の色を組み合わせる場合、色見本を使ってバランスや調和を確認できます。
色の一貫性の保持:
プロジェクト全体で一貫した色の使用を確保するために、色見本は不可欠です。特に企業のブランディングや商品デザインなどでは、色の一貫性が重要です。
色の再現性:
色見本は、印刷物、塗装、繊維など、異なる素材や媒体で同じ色を再現するための基準となります。これにより、色の再現性が向上し、製品やデザインがイメージ通りに仕上がります。
色見本の種類
印刷された色見本:
最も一般的な形態で、紙に印刷された色見本帳です。PANTONE(パントン)やNCS(Natural Color System)、Munsell(マンセル)などの標準化された色システムが代表的です。これらは、印刷物やデジタルデザインの分野でよく使用されます。
デジタル色見本:
ソフトウェアやウェブアプリケーション上で使用される色見本です。Adobe PhotoshopやIllustratorなどのデザインソフトウェアには、デジタル色見本が内蔵されており、RGBやCMYKなどの色空間で色を選択できます。
物理的な素材の色見本:
塗料、布地、木材、タイルなど、実際の素材に色が施されたサンプルです。特に建築やインテリアデザインでは、実際の素材の質感や色の見え方を確認するために使用されます。
オンライン色見本:
ウェブ上で公開されている色見本です。デザイナーがインスピレーションを得るために、他のデザインの色の組み合わせを確認したり、オンラインツールを使って色を選定したりする際に利用されます。
色見本の使用方法
色見本帳の参照:
デザインプロジェクトの初期段階で色見本帳を参照し、目的の色やそのバリエーションを選定します。複数の色を組み合わせる場合は、色見本を並べて比較し、全体のバランスや調和を確認します。
実物サンプルの確認:
特に建築やインテリアデザインの場合、実際の光の下で色見本を確認することが重要です。室内や屋外の光源、時間帯によって色の見え方が変わるため、色見本を現場に持ち込み、実際の使用環境で確認します。
クライアントとの共有:
色見本を使用して、クライアントに色の提案を行います。色見本を使うことで、クライアントがデザインの色を具体的にイメージしやすくなり、意見やフィードバックをもらいやすくなります。
サンプル作成とテスト:
選定した色を実際に使ってサンプルを作成し、テストします。特に塗料や布地など、最終的な仕上がりに影響を与える素材に色を適用して、見た目や耐久性を確認します。
色見本は、デザインプロジェクトにおいて正確な色の選定とコミュニケーションを助けるための重要なツールです。印刷物からデジタルデザイン、建築、インテリア、ファッションまで、さまざまな分野で活用されています。色見本を利用することで、デザインの質を向上させ、クライアントの満足度を高めることができます。また、色の選定はプロジェクトの成功に直結するため、色見本の活用は慎重に行うべきです。
オフィス設計プロジェクトの解説
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