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執筆者の写真t-ogino

半透明でやさしい和紙を使った引戸の製作方法。障子越しの、木漏れ日が心地よい引戸。光をつかむ家(埼玉県川口市)

更新日:8月11日


障子の入った3連引戸

和紙を貼った障子


アクリルに和紙を貼ったワーロンの引戸は、破れなくて中々良い。

障子は優れた発明で、光を柔らかく通してくれます。

障子桟は栂材に、オスモウォルナット色。


階段ちょい見せな写真の撮り方が、艶っぽいんだよなぁ。

フローリングは、マルホンのブラックウォールナット。

障子の灯り

障子越しの、木漏れ日


クリストファー・ドイル(ウォン・カーウァイのカメラマン)が「恋人が出来て、カメラを手にしたら、昔見ていた美しい光とか光景を想い出した。それを映したい。」と話していて。

学生の頃そんなものかな?と想っていたんですが。


障子越しの木漏れ日の美しさを、ルーバーとワーロンで形にしました。



破れない和紙を使った引戸の作り方


破れない和紙を使った引戸を作るには、以下のステップを参考にしてください。


材料の準備

  1. 破れにくい和紙

    • 和紙には強度を持たせるために、特別な処理が施されていることがあります。強度があり、破れにくい和紙を選んでください。合成紙や強化和紙も選択肢です。

  2. 引戸のフレーム材

    • 木材や金属など、引戸を支えるためのフレーム材を用意します。木材の場合はしっかりとしたものを選ぶと良いです。

  3. 接着剤やテープ

    • 和紙をフレームに貼り付けるための接着剤やテープを用意します。和紙用の接着剤やエコノミーなスプレー接着剤などが適しています。


作業手順

  1. フレームの準備

    • 引戸のフレームを作成します。フレームのサイズや形状は、設置する場所に合わせて設計します。木材や金属でフレームを作り、組み立てて固定します。

  2. 和紙の準備

    • 和紙をフレームのサイズに合わせてカットします。和紙は乾燥した状態で扱うと良いです。必要に応じて和紙を補強するための素材(例えば、透明な保護フィルム)を使用しても良いでしょう。

  3. 和紙の貼り付け

    • フレームに和紙を貼り付けます。接着剤をフレームの表面に均等に塗り、その上に和紙を慎重に貼り付けます。気泡やしわができないように注意しながら作業します。

    • 和紙の端をフレームにしっかりと固定するために、テープや接着剤を使って端を整えます。

  4. 引戸の組み立て

    • 和紙が貼り付けられたフレームを引戸のスライド機構に取り付けます。レールにスムーズに滑るように調整します。引戸がスムーズに開閉できるように確認し、必要に応じて調整します。

  5. 仕上げ

    • 引戸が完成したら、仕上げ作業を行います。和紙の表面を保護するためのコーティングを施すと、耐久性が向上します。必要に応じて、和紙の表面にクリアコートを塗布することも検討してください。


注意点

  • 和紙は湿気や摩擦に弱いことがあるので、使用する場所や条件に合わせて適切な保護を施してください。

  • 引戸を設置する場所のサイズや使用頻度を考慮し、適切な強度を持たせるようにしましょう。


これで、破れにくい和紙を使った引戸が完成します。作業中に不明点があれば、ぜひ質問してくださいね!


やわらかい光に変る、和紙の良さ


和紙の持つ「やわらかい光」を引き出す特性は、和紙の独自の素材と加工方法によって生まれます。以下にその良さを詳しく説明します。


和紙の光の特性

  1. 透光性

    • 和紙は透光性があり、光を柔らかく拡散させます。これにより、光が直接当たるのではなく、和紙を通して穏やかに広がるため、空間が温かみのある柔らかな雰囲気になります。

  2. 拡散効果

    • 和紙の繊維は細かく、均一に配置されているため、光が均等に拡散されます。これにより、シャドウや光のムラが少なく、滑らかな光の演出が可能です。

  3. 質感の違い

    • 和紙の質感や表面のテクスチャーによって、光の拡散効果や陰影の出方が変わります。手作りの和紙は特に独自の風合いを持ち、光を美しく反射する特性があります。

  4. 温かみのある光

    • 和紙を通した光は、一般的な人工照明やガラス越しの光とは異なり、自然な暖かさを感じさせます。これにより、リラックスできる穏やかな空間を作り出します。


和紙の利用シーン

  1. 照明カバー

    • 和紙を使ったランプシェードや照明カバーは、柔らかい光を演出するのに最適です。直射光を和らげ、部屋全体に穏やかな明るさを提供します。

  2. 引戸やパーティション

    • 和紙を使った引戸やパーティションは、空間を仕切りながらも光を柔らかく通すため、部屋の中に自然光を取り入れ、開放感を持たせます。

  3. 障子やスクリーン

    • 日本の伝統的な障子やスクリーンも和紙を使用しています。これにより、部屋全体が温かみのある、落ち着いた雰囲気になります。

  4. 装飾やアート

    • 和紙を使ったアート作品や装飾品も、光を受けた時の変化が美しいです。自然光や人工光の下で異なる表情を見せることがあります。


メンテナンスと取り扱い

  • 湿気に注意:和紙は湿気に弱いため、使用場所の湿度管理が重要です。乾燥した状態を保つようにしましょう。

  • クリーニング:和紙の表面はやさしく拭くことが推奨されます。強い摩擦や化学薬品の使用は避けましょう。


和紙のやわらかい光は、その独特の美しさと雰囲気を生み出し、空間に温かみや落ち着きを与えます。どのような使い方をするかによって、和紙の魅力を最大限に引き出すことができます。


ブラックウォールナットのフローリング


ブラックウォールナット(Black Walnut)のフローリングは、その独特な美しさと耐久性で人気のある選択肢です。以下にその特徴、利点、メンテナンス方法などを詳しく説明します。


特徴

  1. 色と模様

    • ブラックウォールナットは深いチョコレートブラウンから暗いパープルブラウンまで、幅広い色合いがあります。木目は比較的直線的で、美しい模様が特徴です。光沢感があり、時間とともに色が深まります。

  2. 硬度と耐久性

    • ブラックウォールナットは中程度の硬度を持ち、耐久性があります。一般的には比較的柔らかい木材とされますが、適切にメンテナンスすれば、長期間使用することができます。

  3. 加工性

    • この木材は加工がしやすく、スムーズな仕上がりが得られます。工具での作業も容易で、美しい仕上げが可能です。

  4. 重量

    • ブラックウォールナットは比較的重い木材であり、安定性が高いですが、取り扱いには注意が必要です。


利点

  1. エレガントな見た目

    • ブラックウォールナットの深い色合いと美しい木目は、高級感があり、どんなインテリアにも優雅さを加えます。

  2. 耐久性

    • 中程度の硬度を持ち、通常の使用には耐えることができます。適切なメンテナンスを行うことで、耐久性を保つことができます。

  3. 温かみのある感触

    • 木材は足触りが良く、温かみを感じるため、冬の寒い季節でも快適に過ごせます。

  4. 経年変化

    • 時間が経つにつれて色が深まるため、使用することでより一層の風合いが増します。


メンテナンス

  1. 清掃

    • 定期的に乾いた布や掃除機でホコリを取り除きます。湿った布で拭くことも可能ですが、過度な水分は避けてください。

  2. 定期的なオイル塗布

    • 木材の表面を保護するために、専用の木材用オイルやワックスを定期的に塗布します。これにより、艶と保護が維持されます。

  3. 防水対策

    • 水分や液体がこぼれた場合はすぐに拭き取るようにします。長時間水分が残ると、木材にシミや変形が生じる可能性があります。

  4. 傷の修理

    • 小さな傷やへこみは、木材用のリペアキットや専用の修理パテで補修することができます。大きな損傷がある場合は、専門家に相談するのが良いでしょう。


設置と取り扱い

  1. 湿度管理

    • ブラックウォールナットは湿度の変化に影響されるため、室内の湿度を一定に保つようにします。

  2. 直射日光の回避

    • 直射日光が長時間当たる場所では、色が変わる可能性があります。カーテンやブラインドで直射日光を避けると良いでしょう。

  3. 高温と湿度

    • 高温や湿度が極端に変化する環境では、木材が収縮したり膨張したりすることがあります。適切な温湿度管理を行いましょう。


ブラックウォールナットのフローリングは、その優れた美しさと独特の質感で、どんな空間にも高級感を加えることができます。適切なメンテナンスを行うことで、長期間にわたってその魅力を保つことができます。


木漏れ日の美しさについて


木漏れ日の美しさは、自然の光と影の交錯が生み出す、非常に詩的で癒しのある現象です。以下にその特徴や魅力を詳しく説明します。


木漏れ日の特徴

  1. 光の拡散

    • 木漏れ日は、木の葉や枝の間から漏れる光が、地面や周囲に柔らかい光の斑点を作り出します。この光は直接的ではなく、拡散されたものであるため、柔らかく、目に優しいです。

  2. 模様の変化

    • 光が葉の隙間を通過することで、地面や壁に映し出される模様やパターンが変化します。風が吹くことで葉が揺れ、光の模様も動きます。

  3. 影のコントラスト

    • 木漏れ日は、光と影のコントラストが強調されるため、立体感が生まれます。葉の形や配置によって、影の形や強さも変わります。

  4. 季節や時間の変化

    • 木漏れ日の見え方は、季節や時間によって変化します。春や夏の厚い葉に比べ、秋の葉はより繊細な光の演出を提供します。また、日中の時間帯によっても光の角度や強さが変わります。


木漏れ日の魅力

  1. リラックス効果

    • 木漏れ日は自然な光の演出であり、その柔らかさと変化により、視覚的にリラックスできる空間を作り出します。心理的にも落ち着く効果があり、ストレス軽減に寄与します。

  2. 美しい風景

    • 木漏れ日は自然の美しさを引き立て、特に庭や公園などの屋外空間で見られると、景観の魅力を高めます。写真や絵画でもよく取り上げられる、美しい風景の一部です。

  3. 自然とのつながり

    • 木漏れ日の存在は、自然とのつながりを感じさせます。自然の中で過ごすことで、心身のリフレッシュやエネルギーを得ることができます。

  4. 動的な美しさ

    • 光と影のパターンが時間とともに変わるため、木漏れ日は常に動的で、静的な美しさとは異なる魅力を持っています。変化する光の演出を楽しむことができます。


木漏れ日を楽しむ方法

  1. 庭や外部空間の設計

    • 庭やテラスに樹木を配置することで、木漏れ日の美しい演出を楽しむことができます。木の配置や種類を工夫することで、望む光のパターンを作り出すことができます。

  2. 室内の取り入れ

    • 大きな窓やガラスドアを通して木漏れ日を室内に取り入れると、室内空間にも自然の美しさを持ち込むことができます。カーテンやブラインドを使って光の強さや角度を調整することも可能です。

  3. 散歩やリラックス

    • 木漏れ日の中での散歩やリラックスは、心地よい体験です。自然の中で過ごす時間を楽しみながら、木漏れ日の美しさを堪能できます。


木漏れ日は、自然が生み出す独特の美しさを体験できる貴重な瞬間です。視覚的な楽しさとともに、心地よいリラックスを提供してくれるこの現象を、ぜひ積極的に楽しんでみてください。


木漏れ日を住宅の設計に取り入れる方法


木漏れ日を住宅の設計に取り入れることで、自然な美しさと心地よい雰囲気を室内に取り入れることができます。以下に、木漏れ日を上手に取り入れるための方法やポイントを詳しく説明します。


1. 木の配置と選定

  • 樹木の選定

    • 木漏れ日を演出するためには、樹木の選定が重要です。葉が多く、光を柔らかく拡散させることができる樹木を選びます。例えば、シラカシやカエデなどが適しています。

  • 配置

    • 住宅の窓やテラス、庭に樹木を配置することで、木漏れ日を楽しむことができます。窓の外や建物の周囲に樹木を植えることで、室内に自然光を取り入れやすくなります。


2. 窓と開口部の設計

  • 窓の配置

    • 窓の位置やサイズを工夫することで、木漏れ日を室内に取り入れることができます。南向きの窓に樹木を配置すると、日中の光が室内に柔らかく広がります。

  • グリッドデザイン

    • 窓や開口部にグリッドやラティスを取り付けることで、光と影のパターンを調整することができます。これにより、木漏れ日のような光の演出が可能です。


3. 屋外スペースの設計

  • パーゴラやカバードテラス

    • 屋外のパーゴラやカバードテラスに樹木を絡ませることで、木漏れ日のような影を作り出すことができます。特に、木の成長を考慮して設計することで、年月が経つにつれて美しい木漏れ日を楽しむことができます。

  • ガーデンデザイン

    • 庭や外部空間に樹木や植栽を計画的に配置し、木漏れ日が作り出す陰影を楽しむスペースを作ります。庭のレイアウトを工夫することで、自然な光と影の演出が可能です。


4. 内装の工夫

  • 光のフィルター

    • 窓のカーテンやブラインドに透過性のある素材を使うことで、木漏れ日を模した柔らかい光を室内に取り入れることができます。

  • 家具やインテリア

    • 木漏れ日を意識したインテリアのレイアウトや装飾も効果的です。光と影のコントラストを楽しむために、色や素材を工夫しましょう。例えば、光を受けた時に美しく映える素材やデザインを選ぶと良いです。


5. エコロジカルデザイン

  • 環境に配慮した設計

    • 木漏れ日を取り入れる設計は、自然環境との調和を考えるエコロジカルなアプローチの一環です。樹木や植栽を取り入れることで、エネルギー効率の向上や自然環境の保護にも貢献します。

  • 気候条件の考慮

    • 地域の気候や風土に合わせて、適切な樹木の選定や配置を行い、持続可能な設計を心がけましょう。


6. プロフェッショナルの活用

  • ランドスケープデザイナー

    • 木漏れ日を効果的に取り入れるためには、専門のランドスケープデザイナーや建築家に相談するのも良い方法です。プロの視点から、最適な樹木の選定や配置、設計プランの提案を受けることができます。


木漏れ日を住宅の設計に取り入れることで、自然とのつながりを感じながら、心地よい住空間を作り出すことができます。光と影の演出が、家族や来訪者にとって癒しと安らぎの空間を提供してくれるでしょう。



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