戸建リノベーションをローコストで実現する方法。猫と暮らすリノベーションハウス(東京都北区)
- t-ogino
- 2020年9月27日
- 読了時間: 11分
更新日:1月6日

リノベーションとリフォーム。
工事を行うにしても、予算がどの程度必要なのか?疑問になる処です。新築も同じですが、設計や周辺の現地調査の前に工事費用はこの金額ですよと、中々いえません。。仕様も違うし、状況も異なる。新築でしたら地盤の状況や、建物の形、設備の種類、水道下水等の周辺のインフラ状況で大きく違ってきます。ましてリノベーションでは、元々の建物の状態がどうなっているのか、築年数がどのくらいか、劣化状況、耐震補強の必要な量はそれぞれの建物で全く異なります。壁紙の貼り替えと、キッチンの取替えだけのような、簡単なリフォームであれば、コストは割りとわかりやすいのですが。。。。。
結局、設計をし、詳細な図面を作成し、詳細な工事見積もりをとることで正確な費用が解ります。とは言え、実際どの程度かかるのか?目安でも良いから知りたいのが人の常です。
一戸建てのスケルトンリフォーム・フルリフォームのコスト
築年数が50年のような古い一戸建ての住宅を、一旦骨組みだけのスケルトンにし、新たに基礎を打ち、構造を補強し、間取りを変え、キッチンやトイレ、風呂などの設備を全て変え、外壁材を新たに貼り、屋根材を取り替える、フルリフォーム。
コストだけを考えた時、新築に立替えた方が良いかも???というぐらいコストが掛かります。柱と梁の構造材はそのまま使えるんだから、安くなるはずではと思いがちですが、築50年ですと基礎を新たに作り、柱や梁も補強で新たに入れる。その作業を新築と異なり既存がある中で行う為、作業の手間が掛かりそこにコストに反映します。その他、内装、設備、断熱、外部は全やり変えであれば、この部分は新築と同じ費用が掛かります。その為、想っていた以上に費用が掛かってしまったという事になりがちです。

フルリノベーションのローコストで行うには
コストを下げる工夫は、常々考えています。工夫の仕方は幾つもあり、どの方法が使えるかは、その住宅の状態によって異なります。また、施主の要望によっては使える方法、使えない方法があります。ただ、工夫はあくまで工夫であって、特効薬ではありません。コストを半分にできるか?と言えば、工夫の範囲で出来る事ではありません。
それでも大きくコスト削減しなくてはという場合の方法が無い訳ではありません。リノベーションの場合は、どこまで工事をしてどこの工事はしないのかが、ポイントの一つです。それも大胆に行います。
例えば、外部は手をつけない!外部には手をつけず、内部のリノベーションのみでコストを削減する方法があります。内側やって、外側やら無い。とは言え古く劣化の進んだ外部のメンテナンスは必要ですから、外壁にメンテナンスの塗装や、屋根材を塗装し対候性を増す工事は行う。コストがかさむサッシに関しては既存のものをそのまま使います。内部の工事は行うものの、外部は行わない方法です。
他にも、建物の間取りの変更を一部分だけにし、一部の部屋だけをリノベーションする方法もあります。間取りを変えるにしてもリビングなどの主要な部屋の間取りを生活し易い間取りに直し、その他あまり使わない部屋は、手をつけず仕上材の張替えのみを行うという方法です。
また、必要の無い部屋に関しては、減築し解体し無くしてしまう事で、仕上げ工事を少なくする大胆な方法もあります。
マンションのリフォーム
マンションのリフォームも同様で、全ての内部を撤去しコンクリートの躯体だけにしてリフォームするのか。住宅設備の変更は一部とし、キッチンの取替えと床・壁・天井の仕上材の張り替え、間取り変更は部分のみという限定したリフォームにするのかで、コストは大きく変わってきます。

リノベーションへの想い
一戸建てのリノベーションは、新築には無いような、素敵でワクワクする住まいが生まれる側面があります。天井を高くし、既存の古材の梁が見えるようにして味のある、大きな空間がつくれたり、新築では行わない製作家具の工夫が出来たり。父母が建てた家を引き継ぐ喜びも味わえます。
一戸建てのリノベーションは何も考えずに行うと、ただただコストが掛かる側面がありますから、リノベーションする事でどうしたら快適な生活が出来るのか?どんな場を形にしたいのか?想いを忘れずとり組み取捨選択することで、心地よい家づくりが実現化します。
戸建リノベーションをローコストで実現する注意点
戸建リノベーションをローコストで実現するには、以下の注意点を押さえておくと良いでしょう:
1. 予算の明確化
まずは全体の予算を決め、その中でリノベーションに使える金額を具体的に設定します。予算を守るために、詳細な見積もりを取ることが重要です。
2. 優先順位の設定
必要なリノベーションと希望するリノベーションの優先順位をつけ、最も重要な部分から手を付けていきましょう。予算が限られている場合、最初に優先度の高い部分から進めると良いです。
3. DIY(自分でやる)
できる範囲で自分で作業することでコストを削減できます。例えば、ペイントや簡単な家具の組み立てなど、技術的に可能な作業は自分で行うとよいでしょう。
4. 素材選び
高級素材を避け、コストパフォーマンスの良い素材を選ぶとよいです。例えば、リノベーションのための資材や家具は、ホームセンターやディスカウントストアなどで購入するのも手です。
5. リサイクルと再利用
古いものを再利用することでコストを削減できます。例えば、古い家具をリメイクしたり、再利用可能な建材を使ったりする方法があります。
6. 施工業者の選定
複数の業者から見積もりを取り、価格やサービス内容を比較します。安価な業者を選ぶ際は、評判や過去の実績も確認することが大切です。
7. プランのシンプル化
リノベーションのプランをシンプルに保つことで、予算オーバーを防げます。複雑なデザインや変更が多いと、追加コストが発生しやすくなります。
8. スケジュールの調整
リノベーションのスケジュールを調整し、時期によっては割引や特典を利用できる場合もあります。オフシーズンや需要が少ない時期に工事を進めることで、コストを抑えられることがあります。
9. 小規模な改善から始める
大規模なリノベーションに先立って、まずは小さな改善を行い、効果を確認する方法もあります。これにより、必要に応じて方向修正を行うことができます。
これらのポイントを踏まえながら計画を立てることで、ローコストでのリノベーションを実現しやすくなります。

リノベーションで築年数がコストに影響する理由
築年数がリノベーションのコストに影響を与える理由はいくつかあります:
1. 老朽化による修繕費用
構造的な問題: 古い家は構造や基礎が劣化している場合があり、これを修繕するためには追加のコストがかかります。基礎や柱の補強、シロアリ被害の修理などが必要になることがあります。
配管や電気系統: 古い配管や電気系統は現在の基準に合わないことが多く、交換やアップグレードが必要です。これにはかなりの費用がかかることがあります。
2. 法律や規制の変更
建築基準法: 時代とともに建築基準が厳しくなっているため、古い家を現代の基準に合わせるためには追加の工事が必要です。これには耐震性の向上や断熱性能の改善などが含まれます。
許可や検査: 古い家のリノベーションでは、追加の許可や検査が必要になる場合があります。これに伴う費用も考慮しなければなりません。
3. 技術的な制約
素材の互換性: 古い建材や施工技術は現在の標準と異なるため、リノベーションに際して素材や施工方法の互換性を考慮する必要があります。これにより、予期しないコストが発生することがあります。
現場の制約: 古い家の設計や構造が現代のリノベーションプランに適さない場合、変更が難しく、追加の工事が必要になることがあります。
4. 追加の調査と準備
調査費用: 古い家では事前に詳細な調査が必要になることがあります。例えば、アスベストや鉛の含有調査、構造の安定性評価などがこれに該当します。
準備作業: リノベーションを行う前に、家全体の状況を把握し、必要な修繕や調整を行うための準備作業が増えることがあります。
5. 材料と労力の追加コスト
特殊な材料: 古い家の外観や内部のデザインを維持するために、特注の材料や仕上げが必要になることがあります。これにより、コストが上がることがあります。
労力の増加: 古い家のリノベーションは、現代の家に比べて多くの労力がかかることがあります。これには、解体作業や修理作業が含まれます。
6. 予期しない問題
発見される問題: リノベーション中に予期しない問題(例えば、壁の中に隠れた腐食やシロアリの被害)が発見されることがあります。これにより追加の修繕が必要となり、コストが増えることがあります。
築年数が古いほど、これらの要因が複合的に影響し、リノベーションのコストが増加することがあります。予算を立てる際は、これらの点を考慮して計画することが重要です。

リノベーション時に行わなくてはならない修繕工事
リノベーション時に行わなければならない修繕工事は、家の状態や築年数、リノベーションの内容によって異なりますが、一般的には以下のような修繕工事が考えられます:
1. 構造的な修繕
基礎の補強: 基礎が劣化していたり、ひび割れがある場合は、補強や修理が必要です。基礎がしっかりしていないと、建物全体の安定性に影響します。
柱や梁の修理: 木造の場合、柱や梁が腐食している場合は、交換や補強が必要です。これにより、家全体の強度を維持します。
2. 配管の修繕・交換
古い配管の交換: 古い配管は腐食や漏水の原因となるため、適切な材質の配管に交換することが重要です。特に水道管や排水管が劣化している場合、全面的な交換が必要です。
給湯設備の改善: 給湯設備が古い場合は、効率の良い新しいシステムに交換することが推奨されます。
3. 電気系統の修繕・更新
古い配線の更新: 古い電気配線は現在の安全基準に合わないことが多いため、更新が必要です。漏電や短絡のリスクを避けるために、配線やコンセントの点検・交換が必要です。
ブレーカーの交換: 古いブレーカーは容量不足や故障の原因となることがあるため、新しいものに交換することが推奨されます。
4. 屋根の修繕・交換
屋根材の交換: 屋根が老朽化している場合は、屋根材の交換や修理が必要です。漏水や風害を防ぐために、状態に応じて全面的に交換することがあります。
雨樋の修理・交換: 雨樋が詰まったり、破損していると雨水が適切に排水されず、家の外壁や基礎に悪影響を与えることがあります。
5. 外壁の修繕・塗装
外壁の補修: 外壁にひび割れや剥がれがある場合は、補修が必要です。これにより、建物内部への水分侵入を防ぎます。
塗装の再塗布: 外壁の塗装が劣化している場合は、新しく塗り直すことで見た目を良くし、保護機能を回復します。
6. 断熱・防音の改善
断熱材の追加: 古い家は断熱性能が不足していることが多く、断熱材を追加することでエネルギー効率を改善できます。
防音対策: 防音性能が不足している場合、内装や外装に防音対策を施すことが考えられます。
7. 内装の修繕・リフォーム
壁や天井の修理: 壁や天井にひび割れや剥がれがある場合は、修理や塗装が必要です。
床の修繕: 床材の傷みや腐食がある場合は、修繕や新しい床材への交換が必要です。
8. 設備の交換・修繕
エアコン・暖房設備: 古いエアコンや暖房設備は性能が低下しているため、新しいものに交換することが推奨されます。
水回り設備: キッチンやバスルームの設備が古い場合、交換やリフォームが必要です。
これらの修繕工事を行うことで、家の安全性や快適性を向上させることができます。リノベーションを計画する際には、これらの修繕が必要かどうかを専門家に相談し、必要な作業を見積もることが重要です。
戸建て木造リノベーション設計プロジェクトの解説