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執筆者の写真t-ogino

リビングの土間・玄関の土間・2種類の土間の違いと使い方・リノベーションアパートメント(東京都北区)

更新日:8月25日


2種類の土間

土間のある家が、増えて来ました。

写真を見ると素敵だけど、どうやって使うの?という声を聞きます。

実は土間には2種類の土間があります。

1つ目は玄関についている土間。

2つ目はリビングについている土間。


1つ目の玄関についている土間は、外置きのものを収納するスペースを兼ねたり、

来客スペースとして使ったりします。

2つ目のリビングについている土間は、サンルームにしたり、プライバシーを守る為の

クッション(バッファ)の役割を担ったりします。

写真は、最近完成した、弊社設計の土間です。

特殊な土間で、1つ目・2つ目両方の機能を兼ね備えています。

玄関の一部で、自転車置き場にするなど、外置きのものを置けます。

また、サンルームとして使え、洗濯モノを干したり、観葉植物の育てる場所になったりします。

自転車置場でもある土間

土間の窓を開けると、直ぐに道路になっている為、土間がクッションの役割を

してくれプライバシーが守られつつ、半透明の引き戸が光を室内に取り込みます。

1Kのアパートリノベーションですが、住宅密集地で快適に住む為の工夫として

新たに土間を作りました。


自転車置場でもある土間

この土間は、1つ目の玄関についている土間です。

下足入れ・収納・飾り棚・傘干しの他、ベビーカーや自転車が置けるスペースになっています。

2階リビングのこの住まいは、外に使うモノは1階に置くことで、使いやすさを高め、

生活し易くする工夫として、大きな土間の玄関としました。

株式会社小木野貴光アトリエ一級建築士事務所

Photo 1/2枚目 by Ippei shinnzawa

Photo 3枚目 by Ogino takamitsu ATELIER



住宅の土間とは


住宅の土間(どま)は、一般的に家の内部で地面がむき出しになっている部分のことを指します。伝統的な日本の家屋では、土間は玄関や作業場として使われることが多く、以下のような特徴があります:


  1. 材質: 土間は通常、土やコンクリートで仕上げられますが、最近ではタイルや石材を使うこともあります。土間の表面は滑らかで、掃除がしやすいように工夫されています。


  2. 機能: 土間は主に次のような用途に使われます:

    • 玄関として:靴を脱いで履き替える場所。

    • 作業場として:農具や家庭用機器を置いたり、家庭内の小さな作業を行う場所。

    • 収納スペースとして:自転車やアウトドア用品など、外で使うものを置く場所。


  3. 特徴:

    • 通気性: 土間は地面と接しているため、湿気がこもりにくく、通気性が良いです。

    • 耐久性: 土間は物理的に耐久性があり、重い物を置いたり、頻繁に使う場所に適しています。

    • 暖かさ: 冬場は冷たく感じることが多いですが、最近では暖房設備を導入することもあります。


  4. デザイン: 現代の家では、土間がデザインの一部として取り入れられることもあります。例えば、モダンなインテリアに合わせた仕上げや、オープンプランの住空間として利用されることがあります。


土間は、その実用性とデザイン性から、現代の家でも引き続き人気のある要素です。


リビングに隣接している土間について


リビングに隣接している土間は、家のデザインにおいて非常に興味深い部分です。リビングとつながっていることで、土間は単なる通路や作業場だけでなく、家全体の動線や生活空間に一体感をもたらす役割を果たします。以下のような特徴や利点があります:


特徴

  1. オープンプランの一部: リビングと土間がつながることで、オープンプランの家を作ることができます。この配置は、家全体の空間が広く感じられ、開放的な雰囲気を作り出します。

  2. 多目的スペース: リビングに隣接する土間は、物置や作業スペースだけでなく、リラックスしたり、子どもたちが遊んだりする場所としても利用できます。たとえば、読書やちょっとした仕事をするスペースとしても使えます。

  3. 通風と採光: 土間がリビングと隣接していると、通風や採光の面でもメリットがあります。大きな窓を設けたり、引き戸で仕切ったりすることで、自然光が差し込み、明るい空間を作り出します。


利点

  1. エントランスとリビングの接続: 土間がリビングと直接つながっていると、外から入ってきた人がリビングにすぐアクセスできるため、家族やゲストとのコミュニケーションがスムーズになります。

  2. 収納と整理: 土間を利用してリビング周りの物品を整理することで、リビングのスペースをすっきりと保つことができます。靴や外出用のアイテムを収納する場所としても便利です。

  3. 柔軟な使用: 土間の利用方法をリビングの使用スタイルに合わせて柔軟に変えることができます。例えば、パーティーや集まりの際には土間を広めのスペースとして使い、日常的にはリラックススペースとして使うことができます。

  4. 温度調節: 土間は外気と接しているため、温度調節に優れています。特に冬場は、床暖房を設置することで快適に過ごすことができますし、夏場は涼しさを保つのにも役立ちます。


デザインの工夫

  • 引き戸やスライドドア: リビングと土間の間に引き戸やスライドドアを設けることで、必要に応じて空間を仕切ったり開放的にしたりできます。

  • フローリングと土間の違い: リビングのフローリングと土間の仕上げを変えることで、視覚的なアクセントをつけることができます。

  • 照明: 土間には明るい照明を設置することで、リビングとの一体感を保ちつつも、独立したスペースとしての役割を強調できます。


このように、リビングに隣接する土間は、家のデザインや機能性を向上させるための重要な要素となりえます。


玄関の土間を大きくして自転車置場にする方法


玄関の土間を大きくして自転車置き場として使う設計は、非常に実用的でスペースの有効活用になります。以下のポイントを考慮して設計を進めると良いでしょう:


1. 土間のスペース設計

  1. 広さの確保:

    • 自転車を置くためには、土間の広さが重要です。1台分のスペースとしては、幅が1.2メートル、長さが2.5メートル以上が目安です。複数台置く場合は、さらに広いスペースを確保しましょう。


  2. 動線の考慮:

    • 自転車をスムーズに出し入れできるよう、十分な通路を確保します。人が通るための通路と自転車置き場の間にスペースを設け、混雑を避ける設計が重要です。


2. 土間の仕上げ

  1. 耐久性と掃除のしやすさ:

    • 自転車のタイヤで汚れる可能性があるため、土間の仕上げ材は耐久性があり、掃除しやすいものを選びます。例えば、コンクリート、タイル、耐水性のある仕上げ材などが適しています。


  2. 滑り止め:

    • 自転車のタイヤが滑りやすいと危険です。土間の表面には滑り止め効果のある仕上げを施すか、滑りにくい素材を選びましょう。


3. 自転車置き場の設置

  1. 自転車ラックの設置:

    • 自転車を立てかけるためのラックやスタンドを設置します。壁に取り付けるタイプや、床に置くタイプなどがありますが、土間の広さやレイアウトに合わせて選びます。


  2. 収納と整理:

    • 自転車以外にもヘルメットや鍵などを収納するためのスペースも考慮します。壁に棚を取り付けたり、専用の収納ボックスを用意したりするのが便利です。


4. 玄関との一体感

  1. 入り口のデザイン:

    • 玄関から土間への入り口がスムーズに感じられるように、段差をなくし、フラットなデザインにします。必要に応じて、スロープを設けることも考えます。


  2. 収納スペースの統合:

    • 玄関の収納スペース(シューズボックスなど)と土間の自転車置き場を統合することで、使い勝手が向上します。シューズボックスの一部を土間側に延長して、自転車の周りに収納スペースを設けることも可能です。


5. 追加機能と配慮

  1. 雨対策:

    • 自転車が濡れないように、玄関の土間に屋根を延長したり、土間の一部にカバーを設けたりします。また、雨水が土間に直接かからないように、排水口や雨どいを設置するのも良いでしょう。


  2. 照明:

    • 土間には十分な照明を設置して、安全に自転車を出し入れできるようにします。暗いと自転車の取り扱いやすさが低下するため、明るい照明が必要です。


  3. 換気:

    • 自転車置き場は通気性も考慮する必要があります。湿気や臭いがこもらないように、適切な換気を行えるようにします。例えば、換気扇を設置したり、通気口を設けたりします。


このように設計することで、玄関の土間を効率的に自転車置き場として活用することができます。実際の設計や施工においては、一級建築士と相談しながら進めるのが最も良い方法です。


土間を洗濯物干し・自転車置場にする方法


リビング隣接の土間を洗濯物干しと自転車置き場として使う設計は、両方の機能を効率よく組み合わせることで、家全体の使い勝手を向上させることができます。以下に、具体的な設計方法とポイントを詳しく説明します。


1. 土間のスペース確保

  1. 広さの計画:

    • 洗濯物干しエリア: 洗濯物を干すためには、一般的に1.5メートルから2メートルの幅と長さが必要です。物干し竿やハンガーラックを設置できる十分なスペースを確保しましょう。

    • 自転車置き場: 自転車1台分のスペースとして、幅1.2メートル、長さ2.5メートル以上を確保するのが理想です。複数台を置く場合はさらに広くする必要があります。


  2. 動線の設計:

    • 洗濯物干しと自転車置き場の間に動線を確保し、どちらの用途でも使いやすい配置を考えます。動線がスムーズであれば、リビングから出入りする際の利便性が向上します。


2. 洗濯物干しエリアの設計

  1. 物干し竿やハンガーラック:

    • 壁取り付け型: 壁に取り付けるタイプの物干し竿やラックを使用することで、スペースを有効に活用できます。必要に応じて伸縮可能な物干し竿も便利です。

    • 折りたたみ式: 使わないときに収納できる折りたたみ式の物干しラックを設置することで、スペースをより有効に使えます。


  2. 天井から吊るすタイプ:

    • 可動式の物干し: 天井に取り付ける物干しシステムを導入することで、使用しないときには収納し、洗濯物を干すときだけ引き出せる設計が可能です。


  3. 換気と乾燥:

    • 通気性: 洗濯物が早く乾くように、通気性を考慮した設計が重要です。通風口や換気扇を設置することで、湿気がこもらないようにします。

    • 除湿器: 特に湿度が高い地域では、除湿器を使用することで乾燥効率を上げることができます。


3. 自転車置き場の設計

  1. 自転車ラック:

    • 壁掛け型: 壁に取り付ける自転車ラックを使うと、スペースを有効に使えます。自転車の種類やサイズに合わせたラックを選びましょう。

    • スタンド型: 自転車を地面に立てかけるスタンドを使用する場合は、十分なスペースを確保して、他の物と干渉しないようにします。


  2. 収納と整理:

    • サイド収納: 自転車の側に収納棚を設けることで、ヘルメットや鍵などの小物を整理できます。フックやラックを使って、壁に取り付けるのも良いでしょう。


  3. スムーズなアクセス:

    • 引き戸やスライドドア: リビングから土間にアクセスしやすいように、引き戸やスライドドアを設けると、使い勝手が良くなります。


4. 土間の仕上げと機能性

  1. 耐久性のある床材:

    • 自転車のタイヤや洗濯物の水分に耐えられるように、耐久性のある床材を選びます。コンクリートや耐水性のタイルが適しています。

  2. 滑り止め:

    • 滑りやすい状態を防ぐため、床材には滑り止め効果のある仕上げを施します。特に濡れた状態での安全性を考慮する必要があります。

  3. 照明と換気:

    • 明るい照明: 物干しや自転車の出入りがスムーズに行えるように、明るい照明を設置します。

    • 換気システム: 湿気を防ぐために、換気扇や通気口を設けることで、空気の流れを良くします。


このように設計することで、リビング隣接の土間を洗濯物干しと自転車置き場として、効率的かつ快適に利用することができます。具体的な設計や施工については、専門家と相談しながら進めることをお勧めします。


土間を近隣からのバッファゾーンにする方法


土間を近隣からのバッファゾーンとして利用する方法は、プライバシーの保護や騒音の軽減、視覚的な遮断を目的としています。以下に具体的な設計方法とポイントを詳しく説明します:


1. 土間の配置とレイアウト

  1. 配置の工夫:

    • 土間を建物の外側に配置することで、近隣からの視線や音を遮る役割を果たします。リビングや寝室とは別のゾーンとして設計し、外部と接触しにくい場所に設置します。

  2. 入口のデザイン:

    • 土間の入口には、高い壁やフェンスを設けることで、近隣からの視線を遮ることができます。引き戸やスライドドアを使い、プライバシーを確保します。


2. プライバシーの確保

  1. 遮蔽カーテンやブラインド:

    • 土間の窓には、遮蔽カーテンやブラインドを取り付けることで、外部からの視線を防ぎます。使わないときには取り外せるタイプや、透明度の調節ができるタイプが便利です。

  2. 目隠しのプランター:

    • 高いプランターを設置することで、視線を遮りながら植物を楽しむことができます。プランターを使って、自然な目隠しを作る方法です。


3. 土間の利用方法とデザイン

  1. 多目的スペース:

    • 土間を単なるバッファゾーンにするのではなく、使いやすい多目的スペースとして設計します。例えば、ガーデニングエリアやアウトドアダイニングエリアとしても利用できるようにします。

  2. デザインの工夫:

    • 土間のデザインを工夫することで、バッファゾーンとしての機能を持ちながら、美しい空間を作り出します。自然素材やシンプルなデザインを取り入れ、家全体のデザインに調和させます。


4. 保守とメンテナンス

  1. 定期的な点検:

    • フェンスや壁の状態を定期的に点検し、必要に応じて修理やメンテナンスを行います。特に自然素材や植栽を使用している場合は、手入れが重要です。

  2. 清掃:

    • 土間の清掃を定期的に行い、見た目を保つとともに、機能を維持します。特に土間周辺の掃除を怠らないようにしましょう。


このように設計することで、土間を効果的なバッファゾーンとして利用し、近隣からの視線や騒音を軽減しつつ、快適でプライベートな空間を確保することができます。具体的な設計や施工に関しては、一級建築士と相談することをお勧めします。




住まいの設計・計画の解説


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