中庭上部のバルコニーに、エキスパンドメタルの手摺りが取り付きました。 錆びない様に、溶融亜鉛メッキ仕上。 中庭から、室内に光を通し、眺望・見通しを良くする為に、 目をを大きくしています。 この中庭とその上部の吹き抜け、綺麗なボイドが建物に入れ込まれていて、住まい全体の呼吸する、口の役割を担っています。(肺の部分が、光の落ちて来る、階段かな) 逆に、道路側のバルコニーに取り付く手摺りの目は、覗かれ辛い様に、目を細かくしています。向きを工夫していて、室内からは、目線が抜けやすく、外部からは覗き辛い目にしています。 その辺りの、コントロールが出来るのも、エキスパンドメタルの特徴です。 物流に支障が出るなど、影響が出てはいますが、着実に完成に向かっています。ご理解戴いている、お施主さまと、頑張って工事をしている工務店さんには、助けられています。 後、もう一息だ。がんばりましょ。
溶融亜鉛メッキとは?
エキスパンドメタルに仕上げた、溶融亜鉛メッキとは?溶融亜鉛メッキ(ようゆうあぎんめっき)は、鉄鋼製品の耐腐食性を高めるための表面処理方法です。このプロセスでは、鉄鋼製品を高温で溶融した亜鉛の浴に浸し、表面に亜鉛のメッキ層を形成します。
具体的な手順は以下の通りです:
前処理: 鉄鋼製品の表面を清浄にするために、脱脂や酸洗いを行います。これにより、表面の汚れや酸化物が取り除かれ、亜鉛が均等に付着しやすくなります。
溶融亜鉛浴: 清浄化された鉄鋼製品を、約450~460℃に加熱した亜鉛の浴に浸します。この温度で亜鉛が液体状態になっており、鉄鋼製品の表面に亜鉛が密着します。
冷却: 浸漬後、製品は冷却され、亜鉛が固まってメッキ層を形成します。
特徴と利点:
耐腐食性: 亜鉛は鉄鋼よりも腐食に強いため、メッキ層が鉄鋼製品を保護します。また、亜鉛は自己修復機能を持ち、小さな傷ができても腐食が広がりにくいです。
長寿命: 高い耐腐食性により、長期間使用できるため、メンテナンスコストが低くなります。
強度: 亜鉛メッキ層は鉄鋼製品の機械的強度を損なうことなく、保護層を提供します。
美観: メッキ後の製品は銀白色で、見た目が良くなります。
この方法は、橋梁、鉄道、建物の外壁など、腐食にさらされる可能性の高い鉄鋼製品に広く使用されています。
建築仕上でなぜ溶融亜鉛メッキを使うのか
建築仕上げで溶融亜鉛メッキが使われる理由はいくつかあります。以下にその主な理由を詳しく説明します。
1. 耐腐食性の向上
保護層: 溶融亜鉛メッキは鉄鋼製品の表面に厚い亜鉛の層を形成し、鉄鋼を腐食から保護します。亜鉛は酸化しやすいため、亜鉛のメッキ層が腐食し、その過程で鉄鋼自体が保護される「犠牲的防食」作用があります。
長寿命: 特に湿気や塩分が多い環境(沿岸部など)では、鉄鋼製品が早期に腐食する可能性がありますが、亜鉛メッキにより、これらの環境条件下でも長期間の耐久性が確保されます。
2. メンテナンスコストの削減
低メンテナンス: 亜鉛メッキは非常に耐久性が高いため、定期的な塗装やメンテナンスが必要なくなります。これにより、長期的に見るとメンテナンスコストが大幅に削減されます。
3. 施工の効率性
現場での施工: 鉄鋼製品に亜鉛メッキを施すことで、建築現場での施工が容易になります。メッキされた部材はそのまま使用できるため、追加の塗装作業が不要です。
4. 耐候性と耐薬品性
環境への適応: 溶融亜鉛メッキは、風雨や紫外線、化学薬品などの厳しい環境条件にも耐えるため、さまざまな建築環境での使用に適しています。
5. 美観と仕上げ
外観: メッキされた部材は均一で滑らかな仕上げが施され、見た目も良くなります。これにより、建物の外観が美しく、クリーンな印象を与えます。
6. 環境への配慮
環境負荷の低減: 塗装などの他の防食方法と比べて、亜鉛メッキは環境への負荷が少ないことがあります。特に、有害な化学物質を使用しないため、環境に優しい選択肢とされています。
これらの理由から、建築仕上げにおいて溶融亜鉛メッキは非常に有用であり、特に長期間の耐久性と低メンテナンスが求められるプロジェクトにおいて広く採用されています。
エキスパンドメタルを建築素材でつかう理由
エキスパンドメタル(エキスパンドメタル・メッシュ)は、建築素材としてさまざまな理由で使用されます。以下にその主な理由と利点を詳しく説明します。
1. 軽量かつ強度が高い
軽量性: エキスパンドメタルは、金属板を圧縮して開口部を作ることで形成されるため、比較的軽量です。これにより、構造物の全体重量を抑えることができます。
強度: 金属が一体でつながっているため、優れた強度と耐久性を持っています。荷重を分散させる効果があり、構造的な安定性が確保されます。
2. 通気性と透光性
通気性: エキスパンドメタルの開口部は空気や水の流れを妨げないため、通気性が良好です。これにより、換気や排水がスムーズに行えるため、特に外装やファサードの設計に適しています。
透光性: 光を透過させる性質もあり、内部空間に自然光を取り入れるのに役立ちます。これにより、明るい空間を維持しながらもプライバシーを保つことができます。
3. デザインの自由度
美的効果: エキスパンドメタルは多様なパターンと形状で作ることができ、デザインの自由度が高いです。これにより、建築物の外観やインテリアに独自のスタイルや装飾を加えることができます。
カスタマイズ: 切断、曲げ、取り付けが比較的容易であり、特定のデザインや用途に合わせてカスタマイズすることができます。
4. 耐久性とメンテナンス性
耐久性: 金属の強度と耐久性により、長期間の使用に耐えることができます。腐食や劣化にも比較的強いです。
メンテナンス: 通常、掃除やメンテナンスが簡単で、維持費用が低く抑えられます。
5. 安全性
防護機能: エキスパンドメタルは、建物の外装や防護パネルとして使用することで、物理的な障害物や侵入から保護する機能を果たします。たとえば、建物の外部に設置することで、ガラスなどの破損や衝撃に対するバリアとして機能します。
6. エコフレンドリー
リサイクル: エキスパンドメタルはリサイクル可能な材料で作られるため、環境に配慮した選択肢となります。使い終わった後もリサイクルすることで、資源の無駄を減らすことができます。
用途の例
ファサード: ビルの外装やファサードに使用することで、デザイン性と機能性を両立させた外観を作成できます。
手すりやフェンス: 強度と通気性を兼ね備えた手すりやフェンスとして使用されます。
内装デザイン: 壁面や天井に取り付けることで、装飾的かつ機能的なデザイン要素を提供します。
これらの特徴から、エキスパンドメタルは建築分野で非常に多用途であり、デザインの幅を広げつつ、実用性と耐久性を兼ね備えた材料として広く採用されています。
エキスパンドメタルとはどんな素材なのか
エキスパンドメタル(エキスパンドメタル・メッシュ)は、金属シートを切断して引き伸ばし、特定のパターンのメッシュ状に加工された材料です。以下にその詳細を説明します。
製造プロセス
シートの選定: エキスパンドメタルは、通常の金属シート(例えば、鋼、アルミニウム、ステンレススチールなど)を使用します。
圧縮と引き伸ばし: シートを特殊な機械で圧縮し、同時に引き伸ばすことでメッシュパターンが形成されます。このプロセスで金属シートは一体化された状態で網目状の構造になります。
切断と仕上げ: 必要なサイズに切断し、エッジ処理や表面処理を施して完成させます。表面処理には、塗装、メッキ、酸洗いなどが含まれます。
特徴と利点
通気性: エキスパンドメタルのメッシュ構造により、空気や光が通過するため、通気性と透光性が優れています。これにより、換気や自然光の取り入れが容易になります。
軽量: 金属シートを引き伸ばすことで内部に空間ができるため、強度を保ちながらも軽量です。
強度と耐久性: 金属の一体構造により、強度と耐久性が高いです。荷重を均等に分散させることで、優れた耐久性を発揮します。
デザインの自由度: 多様なパターンと形状で製造でき、装飾的なデザインや機能的なデザインを実現できます。カスタマイズが容易で、特殊な要求にも対応可能です。
耐候性: 錆や腐食に対する耐性があり、外部環境でも長期間使用できます。特にステンレススチールやアルミニウム製のエキスパンドメタルは、耐候性が高いです。
メンテナンス性: 簡単に掃除でき、メンテナンスが少なくて済みます。
主な用途
建築ファサード: ビルや商業施設の外装に使用され、デザイン性と通気性を兼ね備えた外観を提供します。
手すりやフェンス: 強度と安全性を提供しつつ、視覚的に開放的な空間を作ります。
内装デザイン: 壁面や天井に装飾的な要素として使用され、光の取り入れや空間の演出に役立ちます。
防護パネル: 機械や設備の保護、セキュリティ目的で使用されることもあります。
建築構造物の補強: 構造物の強度を高めるための補強材としても使用されます。
タイプとパターン
エキスパンドメタルにはさまざまなパターンがあり、主なものには以下があります。
ダイヤモンドパターン: 最も一般的なパターンで、視覚的に安定感があります。
オーバルパターン: 丸い穴が連続して並ぶパターンで、軽量で通気性が高いです。
トライアングルパターン: 三角形のメッシュが特徴で、デザイン性が高いです。
エキスパンドメタルは、機能性と美観を両立させるための多用途な素材であり、様々な建築プロジェクトやデザイン要素に対応できる柔軟性があります。
エキスパンドメタルの目の粗さ、細かさメッシュパターンについて
エキスパンドメタルの「目の粗さ」や「細かさ」は、メッシュのパターンやサイズに関係しています。以下に、これらの要素について詳しく説明します。
目の粗さ(開口部のサイズ)
開口部のサイズ: エキスパンドメタルの目の粗さは、メッシュの開口部(穴のサイズ)によって決まります。開口部のサイズは、メッシュのデザインや用途によって異なります。
粗いメッシュ: 開口部が大きいメッシュは、通気性や光透過性が高く、視覚的に開放感があります。しかし、細かい物体や微細な粉塵などは通過する可能性があります。
細かいメッシュ: 開口部が小さいメッシュは、より高い遮蔽性を提供し、小さな物体や粉塵を防ぐことができます。通気性や透光性は粗いメッシュに比べて低くなります。
目の間隔(ピッチ): エキスパンドメタルの目の間隔は、隣接する穴の中心から中心までの距離を指します。目の粗さを表す指標として使用されます。目の間隔が大きいほど、メッシュは粗くなり、目の間隔が小さいほど、メッシュは細かくなります。
目の細かさ(網目のパターン)
パターンの種類:
ダイヤモンドパターン: 最も一般的で、目が均等に配置されたダイヤモンド型の開口部があります。粗いものから細かいものまで、さまざまなサイズのダイヤモンドパターンが存在します。
オーバルパターン: 丸い穴が連続して並ぶパターンで、目の粗さが異なります。オーバルパターンのメッシュは、デザイン性や視覚的な効果が特徴です。
トライアングルパターン: 三角形の開口部が特徴で、デザイン性が高く、目の粗さも異なります。
目の細かさの選定: 目の細かさ(開口部のサイズや間隔)は、使用する目的や要件に応じて選定されます。たとえば、建築の外装やファサードに使用する場合は、美観と通気性を兼ね備えた粗めのメッシュが選ばれることがあります。一方、フィルターや防護パネルとして使用する場合は、より細かいメッシュが選ばれることがあります。
実際のサイズ範囲
粗いメッシュ: 開口部が数十ミリメートルのサイズになることがあり、通気性や視覚的な開放感が重視される用途に使われます。
細かいメッシュ: 開口部が数ミリメートル以下で、より高い遮蔽性や保護機能が求められる用途に使用されます。
選定のポイント
用途: メッシュの粗さや細かさは、使用する目的によって選定します。通気性や光透過性を重視する場合は粗めのメッシュ、物体の遮蔽や保護を重視する場合は細かめのメッシュが選ばれます。
デザイン: 美観やデザイン要素も考慮する必要があります。デザインの一部として特定のパターンや目の粗さが選ばれることがあります。
機能性: 例えば、ファサードや手すり、フィルターなど、それぞれの機能に応じて適切な目の粗さを選ぶことが重要です。
エキスパンドメタルの目の粗さや細かさは、設計や機能要件に応じて適切に選定することで、最適なパフォーマンスと美観を実現することができます。
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