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執筆者の写真t-ogino

猫の居場所を作るためには、吹抜けや小屋組み・高い場所にキャットウォーク・キャットステップ猫の場所をつくること

更新日:8月11日


斜め天井のリビング

空間の設計で大事なのが、当たり前ですが3次元であることです。

その3次元をどう扱うかが設計の面白いところ。

空間の大きさや高さに変化があると、場所にリズムが生まれます。

天井高さを変えるのも一つですが、天井の形を変えるのも方法の一つで、天井を斜め

にすると空間に動きが出来て流れの様なものが出来ます。

抜け感・開放感が出る感じです。


キャットステップのあるリビング

猫と住む、中庭のある集合住宅では、斜めの天井側に中庭上部の吹抜けがあり、広さ

を感じると共に、キャットウォークもある為、猫の居場所にもなっています。


猫の習性含めて、気持ちの良い空間になており、住み手側が様々に楽しめます。



猫の居場所をつくる


猫と快適に暮らすための住宅設計は、猫の安全性、快適性、遊びのニーズを満たすことを目的としています。以下は、猫の居場所を考慮した住宅設計の具体的な方法とアイデアです。


1. キャットウォークとキャットタワーの設置

  • キャットウォーク: 壁に取り付けた棚や狭い通路を使って、猫が部屋の中を自由に移動できるようにすることで、猫の運動欲求を満たすことができます。高さや幅を調整し、安定した設置を心がけます。


  • キャットタワー: 市販のキャットタワーを使うか、オーダーメイドで部屋のレイアウトに合ったデザインを取り入れることができます。タワーには隠れ家スペースや休憩できる場所も設けると良いです。


2. 窓辺のスペースを活用

  • 窓際のキャットシェルフ: 窓の近くにキャットシェルフやベンチを設置し、猫が外を眺めることができるようにします。自然光を楽しんだり、鳥や外の景色を観察するのは猫にとって大きな楽しみです。


  • 出窓や窓枠のスペース: 出窓や広い窓枠がある場合は、そこにクッションや猫用のベッドを置くことで、猫の居心地の良い場所になります。


3. 隠れ家スペースの確保

  • クローゼットや収納スペース: 一部を猫用の隠れ家として開放し、猫が安全で静かに休める場所を提供します。布製のキャットハウスや毛布を入れると、より快適な空間になります。


  • 家具のデザイン: 家具の一部を猫の隠れ場所として設計することも可能です。例えば、ソファの下やキャビネットの中に猫が入れるスペースを設けることが考えられます。


4. 上下運動のためのスペース

  • 階段やステップ: 上下運動ができるように、キャットステップや階段を設けることで、猫が高いところに登れるようにします。特に、棚やキャットウォークへのアクセスに役立ちます。


  • 天井近くのスペース: 天井近くにキャットウォークを設置し、猫が高所から部屋全体を見渡せるようにすることは、猫にとって快適で安心できる環境を提供します。


5. 遊び場の設置

  • 猫用のおもちゃやスクラッチングポスト: これらを家の中のいくつかの場所に設置しておくと、猫がストレスを解消し、健康的な運動ができます。特に、キャットタワーの周辺に設置すると一石二鳥です。


  • インタラクティブな仕掛け: 猫が興味を引くような動くおもちゃや仕掛けを取り入れることで、猫が飽きずに過ごすことができます。


6. 安全対策

  • 窓の安全対策: 猫が外に飛び出さないように、網戸やキャットプロテクターを設置します。


  • 有害物質の管理: 植物や洗剤、薬品など猫にとって有害な物質は、猫の届かない場所に保管するようにします。


7. 猫のトイレと食事場所の工夫

  • トイレの場所: 静かで人目につかない場所に猫のトイレを配置し、匂い対策も考慮します。脱臭機能のあるトイレや、換気の良い場所を選ぶと良いでしょう。


  • 食事場所: 食事場所はトイレから離れた清潔な場所に設置し、猫が安心して食事できる環境を整えます。


8. 猫のためのドアや通路

  • キャットドア: ドアや壁に小さな通路を設け、猫が自由に部屋を行き来できるようにします。これにより、猫は自分の好きなタイミングで移動ができ、ストレスを軽減できます。


これらの工夫を取り入れることで、猫が快適に過ごせる住宅環境を作り出すことができます。また、猫の個性や行動パターンに応じて、適宜設計をカスタマイズすることも大切です。


吹抜けや小屋組みなど高い場所に猫に居場所をつくる


吹き抜けや小屋組みなど、高い場所に猫の居場所を作ることにはいくつかの効果とメリットがあります。猫の自然な行動や本能を満たすために、高所を利用することは非常に有効です。


1. 視覚的な安心感

  • 監視と安全: 高い場所からは、部屋全体を見渡すことができるため、猫は周囲の状況を把握しやすくなります。これにより、猫は安全だと感じることができ、ストレスや不安を軽減できます。


  • 隠れ家の役割: 高所に設けた隠れ家やベッドは、猫にとって安全で落ち着ける場所になります。猫は高所にいることで、下にいる動物や人からの攻撃を避けられるという本能的な安心感を得ます。


2. 運動と遊びの機会

  • 上下運動: 高所を使うことで、猫は自然な上下運動を行うことができます。キャットウォークやキャットタワーなど、屋内で運動できる場を提供することは、猫の健康を保つために重要です。


  • 遊びの刺激: 高い場所におもちゃや遊具を設置することで、猫は興味を引かれ、積極的に遊ぶようになります。これにより、猫の退屈を解消し、精神的な刺激も与えることができます。


3. 猫の本能に応える

  • 捕食者の本能: 猫は捕食者であり、食物を探す際に高い場所から周囲を監視する習性があります。高所にいることで、その本能が満たされ、リラックスすることができます。


  • 獲物の捕捉: 野生では、猫は高い場所から獲物を見つけることが多いです。これを模倣することで、猫の本能的な行動をサポートし、満足感を得られます。


4. 省スペースでの活用

  • 有効利用: 高所を利用することで、地面のスペースを有効活用できます。特に狭い部屋やスペースの少ない住宅では、高所を使うことで猫の居場所を増やすことができます。


  • デザインの工夫: 吹き抜けや小屋組みを利用したデザインは、見た目にも楽しく、部屋の装飾としても活用できます。猫のためのスペースをデザインに組み込むことで、機能性と美しさを両立させることができます。


5. ストレス軽減

  • 安全な逃げ場: 高い場所は、猫が安心して避難できる場所として機能します。もし猫がストレスを感じたとき、すぐに高い場所に移動できることで、リラックスできる環境を確保できます。


  • 社会的な対話: 高所にいることで、猫は人や他のペットと適切な距離を保ちながら、観察や関わりを持つことができます。これにより、社会的なストレスを軽減することができます。


6. デザインのアイデア

  • 吹き抜け: 吹き抜けの部分にキャットウォークやキャットシェルフを設置し、猫が上下に移動できるようにします。これにより、部屋の広さを感じながら、猫も自由に動けるスペースが提供されます。


  • 小屋組み: 天井近くに棚やキャットタワーを作り、小屋組みのデザインを取り入れることで、猫が落ち着ける高い場所を作ります。特に梁や柱を利用して、猫の通路や休憩所を作ることができます。


これらの方法を取り入れることで、猫にとって快適で安全な居場所を提供し、飼い主にとっても美しい住環境を作り出すことができます。猫の特性やニーズに応じて、適切な設計を検討することが大切です。


キャットウォーク、キャットステップの注意点


キャットウォークやキャットステップを設置する際には、猫の安全性や快適性を確保するために以下の点に注意することが重要です。これにより、猫が楽しく安全に過ごせるスペースを提供できます。


1. 安全性の確保

  • 強度と耐久性: キャットウォークやキャットステップは、猫の体重や動きに耐えられるようにしっかりと固定する必要があります。使用する材料(木材、金属、プラスチックなど)は丈夫で、安定性があるものを選びましょう。


  • 滑り止め: 表面に滑り止めの素材を貼るか、テクスチャーをつけて、猫が滑って落ちるリスクを減らします。特に猫がジャンプや走るときに滑りやすい素材は避けるようにします。


  • 壁の固定: キャットウォークやキャットステップを壁に取り付ける場合、適切なアンカーやビスを使用して、しっかりと固定します。不安定な取り付けは事故の原因になるので注意が必要です。


2. 猫のサイズや年齢に応じた設計

  • 幅と高さ: キャットウォークの幅は、猫が快適に歩けるようにするために、少なくとも20〜30cm程度の幅を確保します。小さい猫や子猫の場合、幅を少し広くすることで使いやすくなります。


  • 高さとアクセス: ステップやウォークの高さは、猫が簡単にジャンプできる範囲にするか、適切なキャットステップを用意して、猫が無理なく移動できるようにします。特に高齢の猫や子猫の場合は、アクセスを容易にする配慮が必要です。


3. 猫の動きや習性を考慮する

  • ジャンプのしやすさ: 猫がジャンプしやすいように、キャットウォークの設置位置や間隔を調整します。ジャンプする際に無理な姿勢を取らないよう、適切な距離や高さを設けることが大切です。


  • 逃げ場の提供: キャットウォークの終端やキャットステップの配置を考え、猫が安全に移動できるようにします。特に、キャットウォークの端に避難できるスペースを設けると、猫が逃げ場として利用できます。


4. デザインと美観の配慮

  • 部屋のデザインとの調和: キャットウォークやステップが部屋のインテリアに調和するようにデザインを工夫します。色や材質を考慮し、部屋全体の美しさを損なわないようにします。


  • 収納の考慮: キャットウォークやステップを設置する際に、収納スペースや他の家具とのバランスを考えることで、機能性と美観を両立させることができます。


5. メンテナンスと清掃

  • 取り外しやすさ: 定期的な掃除やメンテナンスがしやすいように、取り外し可能な部分や掃除しやすい素材を使用することを考えます。猫の爪や汚れが付くことを考慮し、掃除が簡単な設計にすることが望ましいです。


  • 耐久性の確認: 時間が経つにつれて磨耗や劣化が進むことがあります。定期的に点検し、必要に応じて修理や交換を行います。


6. 猫の快適性の確保

  • 快適な素材: キャットウォークやステップの表面は、猫が歩いたり爪を研いだりしても快適な素材を使用します。クッション性のある素材や、滑りにくい表面が望ましいです。


  • 日光や風通し: 高い場所に設置する場合は、猫が快適に過ごせるように、適度な日光や風通しがある場所を選びます。


これらの注意点を踏まえて設計することで、猫が安全で快適に過ごせるキャットウォークやキャットステップを作ることができます。猫の特性や行動を理解し、適切な設計を行うことが成功の鍵です。


猫の習性を考慮した、気持ちの良い空間


猫の習性を考慮して気持ちの良い空間を作るには、猫の自然な行動や本能を満たすような設計が重要です。以下に、猫が快適に過ごせる空間を作るためのアイデアを紹介します。


1. 隠れ家と安全な避難所

  • キャットハウスや隠れ家: 猫は安全な隠れ家を好みます。柔らかい布やクッションが入ったキャットハウスやトンネルなど、猫が隠れたりリラックスしたりできるスペースを用意します。


  • 隠れる場所: クローゼットや家具の下など、猫が自由に出入りできる隠れた場所を確保します。これにより、猫はストレスや不安を感じた時に逃げ込む場所を持つことができます。


2. 高い場所と見晴らしの良いスペース

  • キャットウォークやキャットタワー: 高い場所にキャットウォークやタワーを設置し、猫が周囲を見渡せるようにします。高所にいることで、猫は安心感を得ることができます。


  • 窓辺のスペース: 窓の近くにキャットシェルフやベンチを設置し、猫が外の景色を楽しめるようにします。自然光を浴びることは猫にとっても気持ちが良いです。


3. 快適な寝床とクッション

  • 柔らかい寝床: 猫は柔らかく温かい場所を好みます。猫用のクッションやベッドを複数設置し、猫が好きな場所でくつろげるようにします。


  • 温かい場所: 冬場は暖房の近くや日当たりの良い場所に寝床を配置することで、猫が快適に過ごせるようにします。


4. 遊び場と運動の機会

  • おもちゃやキャットタワー: 猫の遊び心を刺激するために、キャットタワーやおもちゃを用意します。特に動くおもちゃやインタラクティブな仕掛けは猫の興味を引きます。


  • 爪研ぎポスト: 猫の爪研ぎの習性を満たすために、爪研ぎポストを設置します。キャットタワーに組み込まれているタイプも便利です。


5. 清潔で安全な環境

  • トイレの設置: 猫のトイレは静かで清潔な場所に設置し、頻繁に掃除を行います。トイレがきれいであることで、猫はストレスなく使用できます。


  • 有害物質の管理: 猫が触れる可能性のある有害な物質(植物や薬品など)を管理し、猫の健康を守ります。


6. 多様な感覚刺激

  • 視覚的な刺激: 壁に取り付けたキャットシェルフやキャットウォークを使って、猫が周囲を観察できるようにします。様々な高さや配置を考えることで、猫の好奇心を満たすことができます。


  • 嗅覚の刺激: 猫は匂いに敏感です。キャットミントやフェリウェイ(フェロモン製品)を使用して、猫のストレスを軽減することができます。


7. リラックスできる場所

  • 日向ぼっこ: 窓辺や日光が差し込む場所に猫がリラックスできるスペースを作ります。猫は暖かい場所でゴロゴロするのが好きです。


  • 静かな場所: 猫が落ち着いて休める静かな場所を用意し、騒音や人の出入りが少ないエリアを確保します。


これらの要素を取り入れることで、猫の自然な行動や習性に合わせた、快適で安心できる空間を提供することができます。猫の個性や好みに合わせて調整し、より良い生活環境を作り上げることが大切です。



住まいの設計・計画の解説


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