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執筆者の写真t-ogino

クリニックを模型で設計・デザイン検討しプレゼンテーションする。南青山の東洋医学クリニック+鍼灸院

更新日:8月30日



南青山でのクリニック設計のプレゼンでした。 どんな、リアクションがあるのかな? ドキドキ・楽しみに思いながら。プレゼンして来ました!

‪気に入ってくれた。‬ ‪建築好きな施主のドクターと鍼灸師さんなので、話しが楽しく進む。‬


茶道→茶室→小堀遠州→NIGO→広告代理店→金の茶室→蝋燭→1/fのゆらぎ→水の波紋→からくり屋敷‬ と 話が展開しました。

‪クリニックの設計プレゼンと打ち合わせ後の施主との会話です。‬ ‪話しが合うのか、合わせて貰ったのか?‬仕事なんだけど楽しい時間?????


いやいや、医療の話もしています。


東洋医学では、医師は寝ている患者から見て、左側に立ち左手で触診する。

西洋医学では逆。

東洋医学では、 右脳で診断する為逆の左手を使い、相手と同調する左側に立つ。

西洋医学では、強い右手で触り、相手をコントロールしやすい右側に立つ。

設計中のクリニックでドクターからのレクでした。


世の中知らない事だらけだ! 世界は面白い。

‪ここからは、実務的な詰め。コストコントロールをしていかないと。




クリニックのデザイン


クリニックのデザインは、機能性と患者の快適さを両立させることが重要です。以下はクリニックデザインの主なポイントです:


1. レイアウトと動線

  • 受付・待合室: 受付は患者のプライバシーを保ちながらもスムーズに対応できるように配置します。待合室は快適な椅子やリラックスできる空間を提供し、雑誌やテレビなどのエンターテイメントも考慮します。

  • 診察室: 診察室は医師と患者の対話がしやすいように配置し、患者のプライバシーを守る設計が求められます。医療機器の配置や収納スペースの確保も重要です。

  • 処置室: 処置室は安全で清潔な環境を保ちつつ、効率的に処置が行えるように設計します。器具や薬品の収納も考慮します。


2. 患者の快適さと安心感

  • 照明: 柔らかく温かみのある照明が患者の緊張を和らげます。自然光を取り入れることも効果的です。

  • 色彩: 落ち着いた色合いの壁や家具がリラックスした雰囲気を作ります。医療機関に適したクリーンで安心感のある色が選ばれます。

  • 音響: 騒音を抑えるための防音対策や、リラックスできる音楽の導入が考えられます。


3. 機能性と効率性

  • 収納: 医療機器や消耗品の収納スペースを確保し、効率的に作業ができるようにします。

  • 清掃と衛生管理: 壁や床材は清掃がしやすく、抗菌性の高いものを選びます。感染対策としても重要です。

  • バリアフリー: 車椅子や歩行が困難な患者のために、バリアフリー設計が必要です。スロープや広めの通路、手すりの設置などを検討します。


4. プライバシーとセキュリティ

  • プライバシーの確保: 診察やカウンセリングの際に患者のプライバシーが守られるように設計します。個室や仕切りの設置が考えられます。

  • セキュリティ: 医療情報や貴重品のセキュリティも重要です。アクセス制限や監視カメラの設置を検討します。


5. 患者とスタッフの利便性

  • 待合室の快適性: 待ち時間を快適に過ごせるように、座席の配置や施設の設備に気を配ります。

  • スタッフの作業効率: スタッフの動線を考慮し、効率的な作業環境を作ります。


これらの要素を総合的に考慮することで、患者にとって快適で機能的なクリニックを設計できます。具体的なデザインの方向性や希望があれば、さらに詳細にアドバイスできますので、ぜひ教えてください。


クリニック設計でドクターと打ち合わせの注意点


クリニックの設計でドクターと打ち合わせを行う際には、以下の注意点に留意することが重要です:


1. ニーズの把握

  • 診療内容の確認: どのような診療を行うか、特定の診療科や特殊な処置があるかを確認します。これにより、必要な設備やスペースの要件が明確になります。

  • 医師の業務フロー: 医師の日常業務や動線を理解し、効率的な作業ができるようにします。どの部屋をどの順序で使用するか、どのように移動するかを把握します。


2. 専門的な要求の聞き取り

  • 設備の要件: 特定の医療機器や装置の要件を確認します。それらが設置できるスペースや電源、配管などの条件を把握します。

  • 収納のニーズ: 医療器具や消耗品の収納方法や量を確認し、十分な収納スペースを提供します。


3. 患者の視点の考慮

  • 患者の動線: 患者がどのようにクリニック内を移動するか、待機や診察の際にどのような体験をするかを考えます。待合室や診察室の配置が患者にとって快適かどうかを確認します。

  • プライバシー: 患者のプライバシーを守るための配慮を確認します。診察室の配置や壁の厚さ、仕切りの設置などが考慮されているかを確認します。


4. 医療スタッフの利便性

  • 作業効率: 医療スタッフが効率的に作業できるように、作業動線や機器の配置を確認します。スタッフがストレスなく業務を行えるように配慮します。

  • 休憩スペース: スタッフのための休憩スペースやトイレの配置を考えます。適切な休息が取れるように配慮します。


5. 法律・規制の確認

  • 医療関連の規制: 医療機関に関する法律や規制を遵守する必要があります。設計がこれらの要件を満たしているか確認します。

  • 感染症対策: 医療機関特有の感染症対策が必要な場合、設計にそれが反映されているかを確認します。


6. フィードバックの受け入れ

  • 定期的な確認: 設計プロセス中に定期的にドクターと進捗を確認し、フィードバックを受け取ることで、期待に応えた設計が可能になります。

  • 柔軟な対応: 設計の過程で変更が必要になった場合には、柔軟に対応する姿勢を持つことが重要です。


7. コミュニケーションの確保

  • 明確なコミュニケーション: ドクターの要望や意見を正確に理解し、設計に反映させるためには、明確で詳細なコミュニケーションが必要です。

  • ドキュメンテーション: 設計に関するすべての要望や変更点を文書化し、双方で確認することで、後々のトラブルを防ぎます。


これらのポイントを意識して打ち合わせを進めることで、ドクターの要望に応じた最適なクリニック設計が実現できます。


東洋医学とは


東洋医学は、主に中国、韓国、日本などの東アジア地域で発展した伝統的な医療体系を指します。西洋医学とは異なる理論とアプローチを持ち、以下のような主要な特徴があります:


1. 基本的な理論

  • 陰陽(いんよう): 東洋医学では、すべての物事が陰と陽の二つの要素で成り立っていると考えます。陰陽のバランスが取れていることが健康の基盤であり、これが崩れると病気が生じるとされます。

  • 五行(ごぎょう): 木、火、土、金、水の五つの要素が相互に関連し、体内の臓器や気、血、精などと結びついていると考えます。五行のバランスが健康に影響を与えるとされます。


2. 診断方法

  • 問診: 患者の症状や生活習慣を詳細に聞き取ります。

  • 望診(ぼうしん): 患者の顔色や舌の状態、皮膚の様子などを観察します。

  • 聞診(ぶんしん): 患者の声の変化や呼吸音などを聞き取ります。

  • 切診(せっしん): 脈を触診し、体内の状態を把握します。


3. 治療方法

  • 鍼灸(しんきゅう): 鍼(はり)やお灸(きゅう)を使って経穴(けいけつ)と呼ばれる特定のポイントに刺激を与え、体のエネルギーの流れを調整します。

  • 漢方(かんぽう): 草薬や動物薬、鉱物などを組み合わせた薬を用いて、体内のバランスを整える治療法です。

  • 推拿(すいな): 手や指を使って体の特定の部位をマッサージし、気の流れを整える手法です。

  • 気功(きこう): 気(エネルギー)を調整し、体の健康を促進するための呼吸法や運動法です。


4. 予防とライフスタイル

  • 食事療法: 食事の内容や調理法が健康に与える影響を重視し、体質に合った食事を推奨します。

  • 生活習慣: 睡眠や運動、ストレス管理など、生活習慣が健康に与える影響を考慮し、バランスの取れた生活を提案します。


5. 現代との融合

現代の東洋医学は、西洋医学と組み合わせて使用されることが多くなっています。病気の予防や治療のために、両者の利点を取り入れるアプローチが見られます。

東洋医学は、体と心のバランスを重視し、自然な治癒力を引き出すことを目指す医療体系です。そのアプローチは、病気の治療だけでなく、健康維持や予防にも重きを置いています。


東洋医学クリニックの内装設計


東洋医学クリニックの内装設計は、患者のリラクゼーションや治療効果を最大化するために特別な配慮が必要です。以下のポイントを考慮することで、より効果的で快適な空間を作ることができます:


1. 空間の設計とレイアウト

  • 治療エリアの分離: 鍼灸や推拿などの治療を行うエリアは、プライバシーを確保するために適切に分離し、静かな環境を提供します。カーテンや仕切りを使って個別の治療スペースを作ると良いです。

  • 待合室の設計: リラックスできる待合室を設け、快適な椅子や心地よい音楽、リラックスできる照明を使用します。患者がリラックスして待つことができるようにすることが重要です。


2. デザインと雰囲気

  • 自然素材の使用: 東洋医学の理念に合った自然素材(木材や竹、石など)を取り入れることで、落ち着いた雰囲気を作り出します。自然な素材は、心身のリラクゼーションを促進します。

  • 色彩と照明: 温かみのある色合い(ベージュ、ブラウン、緑など)や柔らかい照明がリラックスした雰囲気を作ります。直射日光や強い照明は避け、柔らかい間接照明を使用することが推奨されます。

  • 風水や陰陽五行: 東洋医学における風水や陰陽五行の考え方を取り入れることで、空間のエネルギーの流れを整えます。家具や装飾品の配置に気を配り、調和の取れた空間を作ることが大切です。


3. 治療に必要な設備と機器

  • 鍼灸治療のスペース: 鍼灸治療には専用の治療台が必要です。治療台は清潔で、患者がリラックスできるように設計します。収納スペースを確保し、医療器具や消耗品を整理整頓できるようにします。

  • 漢方薬の保管: 漢方薬を取り扱う場合、薬草や薬剤の保管スペースを適切に設計し、湿気や直射日光から守るようにします。


4. 清潔さと衛生管理

  • 容易な清掃: 床や壁の素材は清掃が容易で、衛生的な状態を保ちやすいものを選びます。抗菌性の高い素材や、汚れが目立ちにくい素材を選ぶと良いでしょう。

  • 感染予防: 感染症対策として、手指消毒のための設備や清掃用具の配置を考慮します。また、治療用のベッドや椅子などの設備は定期的に清掃しやすいようにします。


5. 音と香り

  • 音の配慮: 静かな環境を維持するために、防音対策を行います。リラックスできる音楽や自然の音(流水音や鳥の声など)を導入することも考えられます。

  • 香りの利用: アロマセラピーなどの香りを利用してリラックス効果を高めることができます。香りは患者にとって心地よいものである必要があります。


6. 患者の体験を重視

  • プライバシーの確保: 診察や治療の際に患者が安心できるよう、プライバシーを守る工夫が必要です。診察室や治療室は他の部屋から適切に隔離されていることが望ましいです。

  • 快適な待機時間: 待合室には快適な座席やリラックスできる空間を提供し、患者がストレスを感じずに過ごせるようにします。


これらの点を考慮して東洋医学クリニックの内装を設計することで、患者にとってリラックスしやすく、治療効果が最大限に引き出せる空間を作ることができます。


西洋医学について


西洋医学(または現代医学、オールopathy)は、科学的根拠に基づいた医学の体系で、主に以下の特徴があります:


1. 基本的な理論とアプローチ

  • 生物学的アプローチ: 西洋医学は、体の生理学や病理学に基づいて診断と治療を行います。体の各器官やシステムがどのように機能し、病気がどのように発症するかを科学的に理解しようとします。

  • 病因の特定: 病気の原因を特定し、その原因に対処することで治療を行います。感染症、遺伝的要因、環境要因など、病気の原因を探ります。


2. 診断方法

  • 検査と診断技術: 様々な検査方法が使用されます。これには血液検査、尿検査、画像診断(X線、CTスキャン、MRIなど)、内視鏡検査などが含まれます。

  • 症状の評価: 医師は患者の症状や病歴を聞き取り、身体検査を行います。その後、必要に応じて追加の検査を実施します。


3. 治療方法

  • 薬物療法: 病気の治療や症状の緩和を目的に、薬剤を使用します。抗生物質、抗ウイルス薬、抗炎症薬、鎮痛剤など、多くの種類の薬が利用されます。

  • 外科的治療: 手術やその他の外科的手法を用いて、病気の原因を取り除いたり、症状を改善したりします。例えば、腫瘍の切除や、骨折の固定などが含まれます。

  • 放射線療法: がんの治療などに使われることがあり、特定の部位に放射線を照射してがん細胞を破壊します。

  • リハビリテーション: 病気やけがから回復するためのリハビリテーションプログラムが提供されます。理学療法、作業療法、言語療法などが含まれます。


4. 予防と健康管理

  • 予防接種: 感染症を予防するためにワクチン接種が推奨されます。これにより、特定の病気の発生を防ぐことができます。

  • 健康診断: 定期的な健康診断やスクリーニング検査を通じて、病気の早期発見や予防が行われます。高血圧、糖尿病、がんなどのリスクをチェックします。


5. 科学的根拠と研究

  • 臨床試験: 新しい治療法や薬剤の効果と安全性を確認するために、臨床試験が行われます。これにより、医学の進歩が促進されます。

  • エビデンスに基づく医療: 医学的な判断や治療は、最新の科学的研究やエビデンスに基づいて行われます。これにより、効果的な治療方法が確立されます。


6. 医療体制と専門性

  • 専門分野: 西洋医学には多くの専門分野があります。例えば、内科、外科、婦人科、整形外科、神経科など、各分野で専門的な知識と技術が求められます。

  • チーム医療: 患者の治療には、医師、看護師、薬剤師、理学療法士など、さまざまな医療専門家が連携して取り組むことが一般的です。


西洋医学は、科学的な根拠に基づいて診断と治療を行う体系であり、病気の原因や治療法についての詳細な知識と技術を提供します。治療のアプローチは、患者の症状や病状に応じて個別に適応され、最善の結果を目指します。


東洋医学と西洋医学の違い


東洋医学と西洋医学は、それぞれ異なる理論とアプローチに基づいて医療を行っています。以下に、その主な違いを詳しく説明します:


1. 理論的な基盤

  • 東洋医学

    • 陰陽五行説: 体と心の健康を陰陽(いんよう)や五行(ごぎょう)のバランスに基づいて理解します。陰陽は二つの対極的なエネルギー(例:暖かい/冷たい、湿気/乾燥)を示し、五行は木、火、土、金、水の五つの要素が互いに関連していると考えます。

    • 気(エネルギー)の流れ: 体内の「気」と呼ばれるエネルギーの流れが健康に重要とされ、気の流れが滞ると病気が発生するとされます。


  • 西洋医学

    • 生物学的アプローチ: 体の生理学や病理学に基づき、細胞、組織、臓器の機能や疾患のメカニズムを科学的に理解します。

    • 病因の特定: 病気の原因(感染、遺伝的要因、環境要因など)を特定し、これに基づいて治療を行います。


2. 診断方法

  • 東洋医学

    • 四診(ししん): 「望診(ぼうしん)」(視診)、 「聞診(ぶんしん)」(聴診)、 「問診(もんしん)」(質問)、 「切診(せっしん)」(脈診)を用いて、体内のエネルギーのバランスや状態を評価します。

    • 全体的な評価: 患者の全体的な状態を把握し、症状の背後にある根本的な原因を探ります。


  • 西洋医学

    • 検査と診断技術: 血液検査、尿検査、画像診断(X線、CTスキャン、MRIなど)、内視鏡検査などを使用して、具体的な病状を診断します。

    • 症状の評価: 症状や病歴に基づき、精密な検査を行って病気を診断します。


3. 治療方法

  • 東洋医学

    • 鍼灸(しんきゅう): 経穴(けいけつ)に鍼やお灸を使って、体のエネルギーのバランスを整える治療法です。

    • 漢方薬: 草薬や動物薬、鉱物を使用して体のバランスを整える治療法です。

    • 推拿(すいな): 手技によるマッサージや体操を用いて、エネルギーの流れを整えます。


  • 西洋医学

    • 薬物療法: 病気の治療や症状の緩和のために、特定の薬剤を使用します。抗生物質、抗ウイルス薬、鎮痛剤などがあります。

    • 外科的治療: 手術や外科的手法を用いて病気の原因を取り除いたり、症状を改善したりします。

    • 放射線療法や化学療法: がん治療などに使われることがあり、特定の部位や体内の病変に対して治療を行います。


4. 予防と健康管理

  • 東洋医学

    • 生活習慣の改善: 食事、睡眠、運動などのライフスタイル全般を見直し、バランスの取れた生活を推奨します。

    • 予防治療: 病気の予防のために、定期的な鍼灸や漢方薬の使用が勧められることがあります。


  • 西洋医学

    • 予防接種: 感染症を予防するために、ワクチン接種が行われます。

    • 健康診断: 定期的な健康診断やスクリーニング検査を通じて病気の早期発見や予防を行います。


5. 治療のアプローチ

  • 東洋医学

    • 全体的なアプローチ: 体全体のバランスを整えることを重視し、症状の背後にある根本的な原因にアプローチします。

    • 個別化された治療: 患者の体質や状態に応じた個別化された治療が行われます。


  • 西洋医学

    • 病気の根本的な原因の治療: 病気の具体的な原因に対して直接的な治療を行います。

    • 標準化された治療法: 科学的根拠に基づき、標準化された治療法が広く用いられます。


6. 治療の効果と評価

  • 東洋医学

    • エネルギーのバランス: 治療の効果はエネルギーのバランスが整うことによって評価されます。症状の改善に加え、全体的な健康状態の向上が重視されます。


  • 西洋医学

    • 科学的証拠: 治療の効果は科学的な研究や臨床試験によって評価され、具体的な症状の改善や病気の治癒を目指します。


7. 治療の実施方法

  • 東洋医学

    • 非侵襲的手法: 主に鍼や漢方薬など、体を直接傷つけることなく治療を行います。


  • 西洋医学

    • 侵襲的手法: 外科手術や侵襲的な治療法が用いられることがありますが、これにより病気の原因を直接取り除くことができます。


これらの違いを理解することで、東洋医学と西洋医学のそれぞれの利点を活かした統合的な医療が可能となり、患者にとって最適な治療を選択する助けとなります。


東洋医学と西洋医学のクリニックの設計の違い


東洋医学クリニックと西洋医学クリニックの設計には、それぞれ異なるアプローチと要求があります。以下に、各クリニックの設計の違いを詳しく説明します:


1. 内装デザインと雰囲気

  • 東洋医学クリニック

    • 自然素材と調和: 木材、竹、石などの自然素材を使用し、リラックスした雰囲気を作り出します。自然との調和を重視し、内装に自然の要素を取り入れます。

    • 色彩と照明: 温かみのある色合い(ベージュ、ブラウン、緑など)や柔らかい間接照明を使用し、心地よい雰囲気を提供します。風水や陰陽五行の考え方を反映したデザインが好まれることがあります。

    • 音と香り: 静かな環境を作るための音響設計や、アロマセラピーなどの香りを取り入れることが多いです。


  • 西洋医学クリニック

    • 清潔感と機能性: 清潔感を重視し、モダンでシンプルなデザインが多いです。機能的で実用的な素材(例えば、ステンレスやビニール)を使用し、衛生面を確保します。

    • 明るい照明と標準化された色: 明るく清潔感のある色合い(白、青、グレーなど)や、均一な照明を使用します。医療的な機能性を重視するため、照明の明るさや色温度が標準化されることがあります。

    • 音の管理: 医療機器の音やスタッフの動きが目立たないように防音対策が施されることが多いです。


2. 治療スペースの設計

  • 東洋医学クリニック

    • 個別の治療スペース: 鍼灸治療や推拿などのために、プライバシーが確保された個別の治療スペースが必要です。カーテンやパーティションを使った柔軟な仕切りが使われることが多いです。

    • リラックスできる空間: 治療中にリラックスできるよう、心地よい音楽やアロマ、快適な治療台が提供されます。


  • 西洋医学クリニック

    • 診察室と検査室: 精密な診断や検査のために、標準化された診察室や検査室が必要です。設備や機器が適切に配置され、効率的な作業が可能なレイアウトが求められます。

    • 清潔で機能的なスペース: 手術室や処置室などの清潔感を保つための設計が重要です。抗菌性の素材や清掃が容易な表面が使われることが一般的です。


3. 待合室の設計

  • 東洋医学クリニック

    • リラックスできる環境: 待合室は、リラックスできるように工夫されます。心地よい座席や、落ち着いた雰囲気を作るためのインテリアが整えられます。自然素材や緑化などが取り入れられることがあります。

    • 情報提供: 東洋医学に関する情報や、予防健康管理に関するアドバイスなどが掲示されることがあります。


  • 西洋医学クリニック

    • 効率的なレイアウト: 待合室は機能的で、患者の待ち時間を最小限にするためのレイアウトがされています。複数の待機エリアや効率的な動線が設計されることがあります。

    • 情報提供: 健康管理や医療サービスに関する情報が提供されることがあり、掲示板やデジタルサイネージが利用されることもあります。


4. 設備と機器の配置

  • 東洋医学クリニック

    • 治療器具の配置: 鍼やお灸、漢方薬の取り扱いに必要な設備の配置が考慮されます。収納や取り扱いがしやすいように設計されます。

    • リラックスのための設備: リラックスできる環境を提供するための追加設備(例えば、アロマディフューザーなど)が考慮されることがあります。


  • 西洋医学クリニック

    • 医療機器の配置: 先進的な医療機器(CTスキャン、MRI、超音波など)の配置が重要です。効率的に作業を行うために、機器の配置や動線が慎重に設計されます。

    • 安全性とアクセス: 機器や薬品の安全な取り扱いが重視され、適切なアクセスと収納が設計されます。


5. 患者の体験

  • 東洋医学クリニック

    • 全体的な体験: 患者の心身のリラックスやバランスを重視し、全体的な体験が考慮されます。治療だけでなく、リラクゼーションや健康維持に寄与するような空間作りが行われます。


  • 西洋医学クリニック

    • 効率と迅速さ: 診察や治療の効率を重視し、迅速かつ正確な医療提供を目指します。患者の体験は、診療の効率やサービスの迅速さに重点が置かれます。


これらの違いを理解することで、各クリニックに適した設計を行い、患者にとって快適で効果的な医療環境を提供することができます。



クリニック設計プロジェクトの解説


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