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執筆者の写真t-ogino

断熱改修から始める、戸建てリノベーション!床断熱・壁断熱の改修方法を動画で確認!廊下の無い家(東京都練馬区)

更新日:9月6日




まずは、断熱改修からスタート!


すご~く効率的な間取りに戸建て住宅をリノベーションする、「廊下の無い家」。工事が始まりますよ。 住宅事情が異なっていた昔の間取りって、廊下がバーンとあります。そこで、廊下無くして、ダイニングキッチンに取り込み、リビングを大きくし、対面キッチンから家全体を眺められる家に設計しました。 こうご期待!



戸建リノベーションの断熱改修


戸建てのリノベーションにおける断熱改修は、エネルギー効率を高め、快適な住環境を作るための重要な工程です。以下に主なポイントを説明します。


1. 断熱材の種類

  • グラスウール: 高い断熱性能を持ち、コストも比較的低いです。施工が容易ですが、湿気に弱いため、防湿対策が必要です。

  • ロックウール: 耐火性が高く、防音効果も優れています。湿気にも強いですが、価格はグラスウールより高めです。

  • ポリスチレンフォーム(EPS、XPS): 優れた断熱性を持ち、耐湿性も良好です。硬質で扱いやすいですが、火に対する耐性は低めです。

  • ウレタンフォーム: 高い断熱性能を持ち、隙間なく施工できるため、気密性が高いです。価格は高めですが、効果は非常に良いです。


2. 断熱改修の手順

  1. 現状の調査: 既存の断熱性能を評価し、問題点を把握します。外壁や屋根、床など、全体を調査することが重要です。

  2. 計画と設計: 断熱改修の目的や予算に応じて、最適な断熱材を選定し、施工方法を計画します。

  3. 施工: 選定した断熱材を、壁、天井、床などに適切に施工します。施工中は隙間ができないように注意が必要です。

  4. 検査と調整: 施工後に断熱性能を確認し、必要に応じて調整します。例えば、隙間があると断熱効果が低下するため、隙間の埋め直しが必要です。


3. 断熱改修のポイント

  • 気密性の確保: 断熱材だけでなく、気密性も重要です。隙間や漏れがないように施工することで、断熱性能を最大限に引き出せます。

  • 防湿対策: 湿気対策も重要です。特にグラスウールを使用する場合は、防湿シートを使用するなどの対策が必要です。

  • コストと効果のバランス: 断熱材にはさまざまな種類があり、コストと効果のバランスを考慮して選ぶことが大切です。


断熱改修は、長期的に見て光熱費の削減や快適な住環境の実現に寄与します。計画的に進めることが成功の鍵です。


壁の断熱改修方法


壁の断熱改修は、エネルギー効率を高め、快適な住環境を作るために重要な工程です。以下に、壁の断熱改修方法を詳しく説明します。


1. 現状の調査と計画

  • 壁の構造の確認: 現在の壁の構造(内壁・外壁の材質、空間、既存の断熱材の有無など)を確認します。

  • 断熱性能の評価: 壁の断熱性能を測定し、改修の必要性と目標を設定します。

  • 予算と材料の選定: 予算に応じて適切な断熱材を選定し、施工方法を決定します。


2. 断熱改修の方法

内壁からの断熱改修

  1. 既存の内壁の撤去: 内壁の仕上げ材(クロスや塗装など)を剥がします。構造によっては、部分的に取り外す必要があります。


  2. 断熱材の取り付け:

    • グラスウールやロックウール: 壁のスタッド(垂木)間に断熱材を挟み込みます。防湿シートを使用して湿気対策を行います。

    • ポリスチレンフォーム: 硬質の断熱材を壁のフレームに合わせてカットし、隙間なく取り付けます。

    • ウレタンフォーム: スプレー状の断熱材を吹き付け、隙間なく充填します。気密性が高く、施工が簡単です。


  3. 内壁の復旧: 断熱材を取り付けた後、内壁の下地を整え、新しい仕上げ材(クロスや塗装など)を施工します。


外壁からの断熱改修

  1. 外壁の調査と準備: 外壁の状態を確認し、必要に応じて補修を行います。外壁材(サイディングなど)を取り外す必要があります。


  2. 断熱材の取り付け:

    • 外張り断熱: 外壁に断熱材を貼り付けます。例えば、ポリスチレンフォームやウレタンフォームを使用します。

    • 外張り断熱の方法: 断熱材を外壁に取り付けた後、気密テープで隙間を塞ぎ、上から防水シートを張ります。


  3. 外壁の復旧: 断熱材を取り付けた後、外壁材を戻し、仕上げを行います。例えば、サイディングや塗装などを施します。


3. 注意点

  • 気密性の確保: 隙間や漏れがないように施工し、断熱性能を最大限に引き出します。

  • 防湿対策: 湿気対策をしっかり行い、カビや腐敗を防ぎます。

  • 法律や規制の確認: 地域によっては断熱改修に関する規制がある場合があるため、事前に確認しておきます。


壁の断熱改修は、住まいのエネルギー効率を向上させるために非常に効果的です。計画的に進め、適切な材料と施工方法を選ぶことが成功の鍵です。


床の断熱改修方法


床の断熱改修は、住まいの快適性とエネルギー効率を向上させるために重要です。床下の断熱改修方法にはいくつかのアプローチがありますが、主に以下の方法が一般的です。


1. 現状の調査と計画

  • 床下の状態確認: 床下の構造(基礎の種類、床下空間の有無、既存の断熱材の有無)を確認します。

  • 断熱性能の評価: 現在の断熱性能を測定し、改修の必要性と目標を設定します。

  • 予算と材料の選定: 予算に応じて適切な断熱材を選定し、施工方法を決定します。


2. 床下からの断熱改修

1. 床下空間がある場合


  1. 床下の清掃と準備: 床下のごみや湿気を取り除き、断熱材を設置する準備をします。


  2. 断熱材の取り付け:

    • グラスウールやロックウール: 床下の束の間や土台に断熱材を敷き詰めます。湿気対策として、防湿シートを敷くことが一般的です。

    • ポリスチレンフォーム: 硬質の断熱材を床下に取り付け、隙間なく敷き詰めます。これは耐湿性が高く、施工が比較的簡単です。


  3. 床下の点検と補修: 断熱材を取り付けた後、床下の点検を行い、必要に応じて補修をします。


2. 床下空間がない場合


  1. 床の取り外し: 床の仕上げ材(フローリングなど)を取り外し、下地を露出させます。


  2. 断熱材の取り付け:

    • 断熱ボード: 床の下地に断熱ボードを取り付けます。ポリスチレンフォームやウレタンフォームのボードが一般的です。

    • 断熱シート: 断熱シートを下地に敷き詰め、その上に新しい床材を取り付けます。


  3. 床の復旧: 断熱材を取り付けた後、取り外した床材を復旧し、新しい仕上げ材を施します。


3. 注意点

  • 気密性の確保: 床下の断熱材を取り付ける際は、隙間や漏れがないように注意し、断熱性能を最大限に引き出します。

  • 防湿対策: 湿気対策をしっかり行い、カビや腐敗を防ぎます。特に床下空間がある場合は、湿気対策が重要です。

  • 法律や規制の確認: 地域によっては断熱改修に関する規制がある場合があるため、事前に確認しておきます。


床の断熱改修は、住まいのエネルギー効率を大幅に向上させることができます。適切な材料と施工方法を選び、計画的に進めることが成功の鍵です。


壁の断熱材につかうグラスウール


グラスウールは、壁の断熱材として非常に一般的に使用されている材料です。以下にグラスウールの特性、メリット、デメリット、施工方法について詳しく説明します。


グラスウールの特性

  • 材料: グラスウールは、細かく砕いたガラスを高温で溶かし、繊維状にしたものです。これにより、軽量で優れた断熱性能を持っています。

  • 断熱性能: 空気を含むことで断熱効果を発揮します。熱伝導率が低く、効果的に熱の移動を防ぎます。

  • 防音効果: 音を吸収する特性があり、音の伝播を減少させるため、防音効果もあります。


メリット

  1. コストパフォーマンス: グラスウールは比較的安価で、コストパフォーマンスが良いです。

  2. 施工の容易さ: 軽量で柔軟性があり、施工が比較的簡単です。カットして調整するのも容易です。

  3. 優れた断熱性能: 高い断熱性能を持ち、エネルギー効率の改善に寄与します。

  4. 防音効果: 音の伝播を減少させ、快適な住環境を提供します。


デメリット

  1. 湿気に弱い: 湿気を吸収しやすく、湿気が多い環境では性能が低下し、カビや腐敗の原因になることがあります。

  2. 取扱い注意: 施工中に細かいガラス繊維が皮膚に刺さることがあるため、適切な保護具(手袋、マスクなど)を使用する必要があります。

  3. 圧縮に弱い: 物理的な圧力により断熱性能が低下する可能性があります。施工時には圧縮しないように注意が必要です。


施工方法

  1. 下地の準備: 壁の下地(スタッドや間柱)を確認し、清掃します。特に湿気やカビの兆候がないか確認します。

  2. グラスウールのカット: 壁のサイズに合わせてグラスウールをカットします。隙間ができないように正確にカットすることが重要です。

  3. 断熱材の取り付け: スタッド間にグラスウールを挟み込みます。隙間ができないように注意し、しっかりとフィットさせます。

  4. 防湿対策: グラスウールの上に防湿シートを貼ることで、湿気対策を行います。防湿シートを隙間なく取り付け、しっかりと固定します。

  5. 仕上げ: 内壁の仕上げ材(プラスターボードやクロスなど)を取り付けます。仕上げ材を取り付けた後、断熱材がしっかりと施工されているか確認します。


注意点

  • 防湿対策: グラスウールを使用する際は、防湿対策をしっかりと行うことで、性能の低下やカビの発生を防ぎます。

  • 施工時の保護: 施工中に細かいガラス繊維が皮膚に触れないように、適切な保護具を着用します。

  • 空気の流れを確保: 断熱材が圧縮されると性能が低下するため、施工時には注意が必要です。


グラスウールは、適切に施工し、適切な対策を講じることで、非常に効果的な断熱材となります。


床の断熱材につかうポリスチレンフォーム


ポリスチレンフォーム(PSフォーム)は、床の断熱材として非常に人気のある材料です。以下に、ポリスチレンフォームの特性、メリット、デメリット、施工方法について詳しく説明します。


ポリスチレンフォームの特性

  • 材料: ポリスチレンフォームは、ポリスチレンというプラスチック素材を発泡させて作られたフォームです。主に2種類あります:

    • EPS(発泡ポリスチレン): 通常、白色で軽量です。

    • XPS(押出し発泡ポリスチレン): 通常、青色や緑色で密度が高く、強度があります。


  • 断熱性能: ポリスチレンフォームは、低い熱伝導率を持ち、優れた断熱性能を提供します。空気を多く含むため、熱の移動を抑える効果があります。


  • 耐湿性: ポリスチレンフォームは、湿気に対して高い耐性を持っています。水分を吸収しにくく、断熱性能が低下しにくいです。


メリット

  1. 高い断熱性能: ポリスチレンフォームは、優れた断熱性能を持ち、エネルギー効率を大幅に改善します。

  2. 耐湿性: 湿気に強く、床下や地下室などの湿気の多い場所でも使用することができます。

  3. 軽量で扱いやすい: 軽量で、カットや取り扱いが簡単です。施工が比較的容易です。

  4. 圧縮強度が高い: XPSは特に圧縮強度が高く、重量のかかる場所でも使用できます。


デメリット

  1. コスト: EPSに比べてXPSは高価です。予算によって材料の選定が必要です。

  2. 環境への影響: ポリスチレンフォームはプラスチック素材であり、環境への影響を考慮する必要があります。リサイクルや処分に注意が必要です。


施工方法

  1. 床下の準備: 床下の状態を確認し、清掃します。湿気や異物がないか確認し、必要に応じて補修を行います。

  2. 断熱材のカット: ポリスチレンフォームを床のサイズに合わせてカットします。カットする際は、正確に寸法を測り、隙間ができないように注意します。

  3. 断熱材の取り付け:

    • EPS: 軽量で柔軟性があるため、床下に敷き詰めます。隙間ができないように配置し、必要に応じて接着剤で固定します。

    • XPS: 高密度で圧縮強度があるため、主に厚みのあるシート状で使用されます。隙間ができないように敷き詰め、接着剤で固定することもあります。

  4. 防湿対策: 床下に防湿シートを敷くことで、湿気の侵入を防ぎます。ポリスチレンフォーム自体は耐湿性がありますが、追加の防湿対策が有効です。

  5. 仕上げ: 断熱材の上に新しい床材(フローリングやタイルなど)を取り付けます。施工後に断熱材がしっかりと設置されているか確認します。


注意点

  • 施工の精度: ポリスチレンフォームの断熱材が隙間なく設置されるように注意し、断熱性能が最大限に引き出せるようにします。

  • 圧縮に注意: 施工時に圧縮しないように注意し、断熱性能を維持します。

  • 環境への配慮: 使用後の処分やリサイクルについて考慮し、環境に配慮した対応を行います。


ポリスチレンフォームは、優れた断熱性能と耐湿性を持ち、様々な用途で使用される断熱材です。適切に施工し、注意点を考慮することで、効果的な断熱改修が可能になります。


戸建住宅を断熱改修する時の注意点


戸建住宅の断熱改修は、エネルギー効率の改善や住環境の快適性を向上させるために重要ですが、以下の注意点に気を付けることで、より効果的に改修を進めることができます。


1. 現状の調査と計画

  • 構造の確認: 住宅の構造や既存の断熱材の状況を把握し、どの部分に改修が必要かを評価します。外壁、屋根、床、窓などの状態を確認します。

  • 断熱性能の評価: 現在の断熱性能を測定し、改修の必要性と目標を設定します。熱損失のポイントを特定するために熱画像診断を利用するのも効果的です。


2. 材料の選定

  • 断熱材の特性: 使用する断熱材(グラスウール、ポリスチレンフォーム、ウレタンフォームなど)の特性(断熱性能、耐湿性、耐火性など)を理解し、適切な材料を選びます。

  • コストと効果のバランス: 材料のコストと断熱効果のバランスを考慮し、予算内で最適な選択をします。


3. 施工の注意点

  • 気密性の確保: 断熱材を設置する際には、隙間や漏れがないように注意します。隙間があると、断熱性能が低下し、エネルギー損失が生じます。

  • 防湿対策: 湿気対策をしっかりと行います。防湿シートの取り付けや適切な通気性の確保を行い、カビや腐敗を防ぎます。

  • 施工精度: 断熱材を正確にカットし、隙間なく取り付けることが重要です。特に壁や床の隙間に注意します。


4. 設備との連携

  • 窓の断熱: 窓の断熱も重要です。二重窓や断熱フィルムの使用を検討し、熱損失を抑える対策を講じます。

  • 換気システムの確認: 断熱改修により住宅の気密性が向上すると、換気が不十分になる可能性があります。適切な換気システムを導入し、室内の空気質を保つようにします。


5. 法律や規制の確認

  • 地域の規制: 断熱改修に関する地域の規制や基準を確認します。特に、建築基準法やエネルギー効率基準に適合することが求められる場合があります。

  • 補助金や助成金の活用: 改修に関する補助金や助成金が利用できる場合があります。申請条件や手続きについて確認し、利用できる支援を活用します。


6. 長期的な視点

  • メンテナンス: 断熱材や施工後の状態を定期的に点検し、必要なメンテナンスを行います。例えば、防湿シートの破損や断熱材の劣化に注意します。

  • エネルギー効率の改善: 断熱改修後もエネルギー効率の改善を図るため、必要に応じて追加の改修や設備のアップグレードを検討します。


7. 専門家の相談

  • プロのアドバイス: 専門家や施工業者に相談し、適切な改修方法や材料の選定についてアドバイスを受けると良いです。専門家の意見を取り入れることで、より効果的な断熱改修が可能になります。


断熱改修は、住宅の快適性とエネルギー効率を大幅に向上させることができますが、適切な計画と施工、メンテナンスが重要です。これらの注意点を考慮して、効果的な改修を進めてください。



戸建て木造リノベーション設計プロジェクトの解説


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