住宅密集地で明るく住む
下町や都心部では、住宅が密集・敷地の小さな町が、広がっています。
圧迫感を感じ、光が入らず暗く、風通しの悪いジメジメした、住環境の家が立ち並んでいます。
「風」と「光」を取り入れ、伸びやかで、高さ制限を上手くクリアする、光あふれる明るい家の創り方をお伝えします。
階段
階段は、屋上から1階まで、住まいの軸となる部分です。
その軸を「光」と「風」を取り込む筒とします。
光を通す為、階段は、スケルトンにする事で、光が天井から、1階まで降り注ぎ、明るい家になります。
階段室の窓を下から、上につける事で、風が煙突化現象により風が吹き抜け、湿気が溜まらない、心地よい住環境になります。
中庭
住宅密集地では、空気の入口と出口をつくってあげる事が大切です。
空気の出入りが無いと、ジメジメした淀んだ空気が溜まってしまいます。
そこで、中庭を設ける事で、空気の入口・出口として機能させ家全体に、新鮮な風を取り込みます。
当然中庭からは、光も取り入れ、もう一つのリビング、アウトドアリビングとして使える家になります。
視線の抜け
屋上テラス
住宅密集地では、家の前にすぐ家が建っています。
良い眺めが得られない場合が多いのですが。
屋上テラスを設ける事で、眺めの良い場を獲得します。
どんなに建て込んだ町でも空はかならず平等に存在します。
都心で、空が見えるという事程、豊かな事は有りません。
また、住宅密集地には、高い4階以上の建物が建っている
場合が少なく、廻りの家の屋根の上の、屋上テラスからは、
遠くの景色まで眺められ伸びやかな住まいになります。
周囲が囲まれている、住宅密集地では、圧迫感のある狭苦しい空気になりがちです。
圧迫感の無い、伸びやかな環境を形成するには、視線の抜ける場所をつくる事が大切です。
中庭上部の吹抜け空間は、視線が抜ける場所であり、もう一つ部屋が有る様に感じ、室内が大きく感じます。
吹抜けを効果的に配する事で、伸びやかな住空間が形成されます。
設計事例
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